いっちの1000字読書感想文

平成生まれの社会人。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

本-詩

『こどもの詩』川崎洋(編)の感想【大人は子どもの夕暮れ】

大人は子どもの夕暮れ 本書は、読売新聞に掲載された「こどもの詩」を集めたものです。 それぞれの詩の最後に、編者の川崎さんのコメントが添えられています。 川崎さんは、「こどもの詩」に3つの感想を持っています。 連想の豊かさ。大人の思いつかないイメ…

『だれでも詩人になれる本』やなせたかし(著)の感想【良い詩を書きたい人へ】

良い詩を書きたい人へ やなせさんは、アンパンマンの作者です。詩を書き、詩集の編集もしていました。 本書の冒頭、やなせさんは読者に質問をします。 詩人になりたいですか? 詩をかいてお金もちになりたいですか? それとも世間に名前を知られたいのですか…

『詩の楽しみ―作詩教室』吉野弘(著)の感想【詩の書き方のコツ】

詩の書き方のコツ 吉野さんは、詩の定義を、 言葉で、新しくとらえられた、対象(意識と事物)の一面 としています。 対象は、 人 自然現象 社会現象 意識 何でもいいと、言います。 心惹かれた対象をほめようと思い、それを明確に意識の中に持ちこもうとし…

詩人になる方法、詩の書き方(『公募ガイド2018年7月号』参照)

詩人になる方法、詩の書き方 公募ガイドを参考に、詩人になる方法をまとめます。 プロの詩人になるルートは、 「現代詩手帖賞」を取って単行本を出版 出版した単行本で「中原中也賞」か「H氏賞」を取る だそうです。 では、現代詩手帖賞は、どのようにして取…

『くじけないで』柴田トヨ(著)の感想【92歳で産経新聞「朝の詩」に初掲載】

92歳で産経新聞「朝の詩」に初掲載 著者の柴田さんは、息子さんの勧めで、90歳を過ぎてから詩を書き始めたそうです。 柴田さんが腰を痛めて趣味の日本舞踊が踊れなくなってしまったとき、息子さんはなぐさめるために詩を勧めたのでした。 その方の書いた本書…

『詩のすすめ―詩と言葉の通路』吉野弘(著)の感想【即死場所の読み方】

即死場所の読み方 吉野弘さんが、言葉に興味を呼び起こされるのは、 言葉の意味の重層性に立ち会うとき だと言います。 日常使い馴れている言葉のある一つの意味が、ぐらついてしまって、一つの意味だけでは収拾がつかなくなってしまうときなのです。 例えば…

『生命は』吉野弘詩集の感想【わかりやすいが問いを残す】

わかりやすいが問いを残す 吉野弘さんの詩は、簡潔で分かりやすいです。 例えば、「自分自身に」という詩。 他人を励ますことはできても 自分を励ますことは難しい (中略) 自分がまだひらく花だと 思える間はそう思うがいい すこしの気恥ずかしさに耐え す…

『吉野弘詩集』小池昌代(編)の感想【「I was born」と「仕事」】

「I was born」と「仕事」 理解できない詩が多い中、吉野弘さんの詩は比較的わかりやすいです。 以下の「I was born」は、少年視点の詩です。 僕は<生まれる>ということがまさしく<受身>である訳を ふと諒解した。僕は興奮して父に話しかけた。 ――やっぱ…