望む結果を出すための文章を書く
本書のゴールは以下のとおりです。
あなたの書いたもので、読み手の心を動かし、状況を切り開き、望む結果を出すこと(p.32)
読み手の心が動けば、状況は動き、結果は出ます。
そういう文章を書きたい人におすすめです。
文章の7つの要件
書くときに考えるべきことは、以下の7つ。
- 意見:書き手が一番言いたいことは何か
- 望む結果:誰が、どうなることを目指すか
- 論点:書き手の問題意識はどこに向かっているか、疑問文にする
- 読み手:読み手はどんな人かを知り、理解すること
- 自分の立場:読み手から見た書き手の見え方や立場を知り、それに応じた対策
- 論拠:読み手が納得する根拠があるか
- 根本思想:根底にある書き手の価値観・生き方・思いは何か
まとめると、
自分が言いたいことをはっきりさせ、その根拠を示して、読み手の納得・共感を得る文章(p.38)
論点、論拠、意見を明確に書くと、伝わりやすい文章になります。
論拠の準備
論点や意見があっても、相手が納得しないと、望む結果にはつながりません。
相手が納得するためには、以下の手順が有効です。
- 自分の理由を洗い出す
- 相手にとってのメリットをあげる
- 相手の反対理由を押さえる
- 相手の反対理由に焦点を合わせ、調べる
- 筋道立てて論拠を提示する
自分の考えだけに固執せず、多角的な視野で物事をとらえることが必要です。
多角的にとらえるためには、
- 自分の体験・見聞を洗い出す
- 必要な知識を調べる
- 具体的事例を見る
- 別の立場から見る
- 海外と比較して見る
- 歴史を押さえる
- スペシャリストの視点を知る
全体像を把握した上で意見を伝えられると、説得力が出ます。
依頼文、議事録、志望動機、謝罪文のテンプレ
本文を要約したテンプレートです。
<依頼文>
- 挨拶
- 自己紹介
- 志(何を目指しているか)
- 依頼内容
- 依頼理由(なぜ、あなたに)
- 条件(期日・謝礼)→別紙に記載する
- 返事を伺う方法・締めの言葉
<議事録>
- 問い
- 会議の流れ(どんな手段・方法で検討したか)
- 議事の要点(問いに答えを出す上で、何を大事にしたか)
- 答え
<志望動機>
- なぜ〇〇を選んだか
- 〇〇はどんな仕事か
- 〇〇で仕事するには、どんな能力・資質が必要か
- 〇〇に関係して、日本や世界ではどんな問題が起きているか
- 問題の原因は何で、解決にはどうしたらいいか
- 〇〇の視点で社会を見たとき、5年後、10年後に実現したい理想の社会はどんな社会か
- 〇〇において、どんな仕事をしたいか
- 〇〇に就職するのにどんな長所を持っているか、努力をしているか
- なぜ〇〇の仕事を選んだか、何を目指すのか
<謝罪文>
- 謝罪
- 相手側から見る
- 罪を積極的に認める
- 原因を究明する
- 対策を立てる
- 償いをする
- 再度、謝罪
調べた言葉
空々しい:知っているのに知らないふりをすること。本心でないこと
和合:うちとけて仲良くすること