人にうまく伝えたいと思う人におすすめ
人に何か伝えるのは得意ですか?
私は苦手です。要因は2つあります。
- 人前では緊張するので、言いたいことをうまく話せない
- あれもこれも盛り込んでしまうので、要点が掴めない
本書は、
- 論理的な考え方や書き方を身につけ、
- 人にうまく伝えたいという人におすすめです。
入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法
- 作者: 山崎康司
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/04/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 15人 クリック: 71回
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答えを知りたいから、人は文章を読む
何かを伝えたいとき、伝える側は何を考えればよいでしょうか。
- 自分が伝えたいこと
- 相手が求めていること
私は、自分の伝えたいことが中心でした。
何について書くのかを決めるのは、あなたではありません。それは読み手です。あなたは読み手の知りたいことを、読み手の関心に向かって書くのです。読み手は忙しいのですから、自分に関係のないあなたの関心事や思いつきに付き合っている暇はありません。(p.9)
相手が文章を読むのは、答えを探しているからということです。
なので、相手の求める答えを伝える必要があります。
では、相手の求める答え(読み手の関心)に向かって書くにはどうしたらよいでしょうか。
OPQAに従って書く
読み手の関心に向かうには、
- 読み手の状況を把握し、
- 現状とのギャップを認識し、
- そのギャップを埋めるための提案すること
が重要だと、著者は言います。
そこで、OPQAという、見慣れない言葉が出ます。
- O:Objective(読み手の望ましい状況)
- P:Problem(問題、Oとのギャップ)
- Q:Question(読み手の疑問)
- A:Answer(答え、主なメッセージ)
例えば、本書を読むべきか迷っている人を読み手にすると、
- O:論理的な考え方や書き方を身につけ、人にうまく伝えられる
- P:論理的な考え方や書き方ができず、人にうまく伝えられない
- Q:本書を読めば、論理的な考え方や書き方を身につけ、人にうまく伝えられるのか
- A:イエス。論理的な考え方や書き方を身につけ、人にうまく伝えられるようになる。なぜならば……
という流れです。
では、Aのなぜならば……以下をどうすれば、読み手は納得するでしょうか。
A(主なメッセージ)の書き方
読み手が納得するためメッセージには、以下が重要です。
- 「見直し」「再構築」「問題」「適切な」などのあいまい言葉は使わない
- 主なメッセージを1つの文章で表現する
- 論理的な関係が明確ではない接続詞「し、であり、して」など)を使わない
- So What?(それで何が言いたいの?)を繰り返す
主なメッセージを書いたら、それを説明するためのメッセージ(下部メッセージ)を書きます。
「主なメッセージ→(なぜならば)→複数の下部メッセージ」の流れに沿うと、論理的な文章になります。
例えば、
「本書を読めば論理的な考え方や書き方を身につけ、人にうまく伝えられるようになる。
なぜならば、
①読者が悩むポイントを押さえているから
②事例を挙げて読者に具体的な提案をしているから」というふうに。
入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法
- 作者: 山崎康司
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/04/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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