頭の中の「ぐるぐる」を言葉にしたい人におすすめ
- 文章を書こうとすると、固まってしまう
- 自分の気持ちをうまく文章にすることができない
頭の中には書きたいことが渦巻いているのに、いざパソコンに向かうと手が止まってしまう経験は、私もあります。
文章とは、頭の中の「ぐるぐる」を、伝わる言葉に”翻訳”したものである。(p.31)
頭の中の「ぐるぐる」をうまく言葉にしたい人におすすめです。
「ぐるぐる」を言葉にするための3つのこと
- 話の内容を再構築
- 語り手の真意を再発見
- 自分がどこに反応し、何を面白いと思ったか再認識
1から3を意識して、聞いた話を自分の言葉に置き換えて人に話すと、「ぐるぐる」を言葉にしやすくなります。
では、それをどう書けばいいのでしょうか。
書くときに気をつける4つのこと
- 文章は「リズム」で決まる:リズムとは論理展開
- 構成は「眼」で考える:見える化して、流れとつながりを明確にする
- 読者の「椅子」に座る:「10年前の自分」や「特定のあの人」の椅子に座る
- 原稿に「ハサミ」を入れる:長い文章は短く
上記は、本書の構成です。
論理展開に沿い、見やすいレイアウトで、特定の誰かに向けて書いてみること。書いたら推敲をすることを心掛けましょう。
では、「論理展開」や「見やすいレイアウト」って何でしょう、「推敲」ってどうすればいいのでしょう。
論理的な文章には主張、理由、事実が必要
- 主張:文章で訴えたいこと
- 理由:主張の理由
- 事実:理由を補強する客観的事実
文章を書くとき、われわれは「結局なにが言いたいんだ?」という問いに”ひと言”で答えなければならない(p.133)
主張、理由、事実がが連動しているかを意識します。
論理破綻を防ぐために接続詞を入れてみる
- 若い世代の前途は明るい
- 学生は自信を持って就職活動に励んでほしい
上記の2文をつなげる接続詞はあるでしょうか。しかし?つまり?だから?
ありません。この2文をつなげると論理がおかしくなるので、つなぐことはできません。
どんな接続詞が入るかを意識すれば、論理破綻を防げます。
推敲と見やすいレイアウト
- 読点(、)の位置を確認
- 言葉の重複を確認
推敲するとき、上記1,2をすることで見やすいレイアウトに近づきます。
例えば、「読点を一行に一回は使うこと」で文字のつまりが解消し、「音読して同じ言葉が出てきたら変えること」で読みやすいリズムが生まれます。
いい文章を書く意味
「いい文章」とは「読者の心を動かし、その行動までも動かすような文章」(p.268)
文章を書く意味は、読んでもらった人に何か感じてもらうことです。
そうした文章を書きたい人におすすめです。