いっちの1000字読書感想文

平成生まれの社会人。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

「トイ・ストーリー4」の感想【自分が必要とされなくなったら】

3が好きな人も観た方がいい

トイ・ストーリーは3で綺麗に終わったんだから、4はやる必要ない

私はそう思っていました。

それに3は、子ども(持ち主)がおもちゃを卒業する話ですから、4でやることはないだろう、と。

しかし、ありました。

3は、子どもから必要とされなくなったおもちゃの話です。

4は、おもちゃが必要な子どもから、必要とされなくなったおもちゃの話です。

主人公は、かつて子どものお気に入りでした。

それなのに、クローゼットに仕舞われます

子どもは別のおもちゃで遊んで楽しそうです。

自分が必要とされなくなったらが描かれる映画です。 

一言あらすじ

主人公は持ち主から必要とされなくなったおもちゃ。持ち主は別のおもちゃで遊ぶが、そのおもちゃは持ち主の手から離れる。主人公は、そのおもちゃを持ち主の手に戻すよう奮闘する。 

主要人物

  • ウッディ:ボニーのおもちゃだが、ボニーから遊んでもらえなくなった
  • ボニー:ウッディの持ち主。かつてはウッディを気に入っていた
  • バズ:ウッディの相棒
  • フォーキー:ボニーの新たなお気に入りのおもちゃ。ボニーの手から離れる

自分が必要とされなくなったら

おもちゃの世界の話ですけど、現実社会を描いていますね。

自分が必要とされなくなったらどうするか。

そこにしがみつくか、そこを離れるか。

ウッディは、かつてボニーのお気に入りでした。

おもちゃの役割は、持ち主を幸せにすることです。

ですが、ウッディはボニーのお気に入りではなくなり、クローゼットの中に仕舞われます。

ウッディのおもちゃとしての存在意義が揺らぎます。

ボニーから遊んでもらえなくなったウッディですが、彼女のために奮闘します。

ボニーはそんな奮闘を知る由もなく、別のおもちゃ(フォーキー)を可愛がります。

ウッディは、フォーキーに嫉妬するわけでもなく、ボニーにふてくされるわけでもなく、ボニーの幸せのために動きます

中心的役割だったウッディが、サポート役に回ります。

それがボニーの幸せだからと、おもちゃの役割を全うします。 

相棒バズの一言

ボニーの幸せのために動いた結果、ウッディは気づきます。

ボニーの家にいても、自分はもう役に立たないかもしれない。

おもちゃの仲間たちはいますが、持ち主であるボニーからは必要とされていません

そんなとき、相棒であるバズが言います。

その言葉が決め手となって、ウッディは決断をします。

おもちゃの役割は、持ち主の幸せにすること。

ウッディの芯はぶれません

自分が必要とされなくなったらどうするか、これは現実社会に通じます

「無限の彼方へ、さあ行くぞ」