大切なのは絆、努力、コンパス
この本を通じて伝えたいことは、大きく三つです。絆の大切さ、努力の大切さ、そして、人生という壮大な航海において「コンパス」を持つことの大切さ、です。
前田さんは、人との絆を大切にし、圧倒的な努力をし、人生のコンパス(指針)を持っています。
実体験が書かれているので、びしびし伝わります。
しかし、真似はできないと思いました。
前田さんは、外資系の投資銀行に勤めていたとき、誰よりも早く出社し、誰よりも遅く退社していたそうです。
始業前に、日経を隅から隅まで読み通す。記事の話題についていけないと、話にならないからです。
これほど一生懸命に働くのは、前田さんには人生のコンパスがあったからでしょう。
就職活動時には、自己分析に30冊のノートを使ったそうです。
人生の指針に向けて圧倒的に努力してきた前田さん。
秋元康さんいわく、「ホリエモン以来の天才」とのことです。
コンパスを持つ
実りある人生を生きる上で、コンパス、つまり、自分は何を幸せと定義し、どこへ向かっているのかという価値観の言語化は、必要不可欠です。
(中略)
最も不幸なことは、価値観という自分の船の指針、コンパスを持っていないということ。そして、持たぬが故に、隣の芝生が青く見えてしまうことです。
仕事に生きても、家庭に生きても、幸せならどちらでもいいということです。
前田さんのように仕事人間になる必要はありません。
自分なりのコンパスを持てばいいと、勇気づけられます。
例えば、誰よりも早く出社し誰よりも遅く退社する働き方はできないけど、一刻も早く退社するための努力はできるかもしれない、と。
私の今のコンパスは、一秒でも多く自分の時間を作ることです。
その時間で本を読んだり、ブログを書いたりするためです。
収入がないと生活できないし、心が不安定になるので、仕事を辞めるわけにはいきません。
好きなことに時間を割けるよう、働く時間を最小限に抑える努力をしています。
相手の立場に立つ
どんなビジネスであれ、そこに人間が介在する以上、コミュニケーションが重要です。そして、コミュニケーションに求められることは、シンプルです。相手の立場に立つことです。
相手の立場になって考えましょうと、言葉で言うのは簡単です。
実践するとなると、難しい。
例えば、このブログも読者の立場に立って書こうとはしていますが、できているかはわかりません。
客観性を持つのは簡単ではありません。
では、どうすればいいか。
人の意見を聞くしかないでしょう。
自分でわからなければ、人の意見に耳を傾け、取り入れることが大切だと感じます。