「好き」以外を排除して一極集中
ミニマリストって、必要最低限の物だけで生活する人でしょ?
そう思っていましたが、しぶさんの持ち物に驚かされました。
- ドラム式洗濯乾燥機
- 口腔洗浄機
- ダイソンのヘヤドライヤー
意外とお金をかけてると驚きましたが、
ミニマリスト=物が少なければいい人、ではなかったのです。
ミニマリストになることは、自分の「好き」を強調していく作業である。「好き」を選び取り、それ以外を排除することで、本来、自分が打ち込むべきことに時間やお金を費やせる状況をつくり出すこと。(p.225)
- ドラム式洗濯乾燥機:洗濯物を干す手間や、コインランドリーの費用や時間を省ける
- 口腔洗浄機:歯周病を予防し、歯医者に行く手間や治療費を省ける
- ダイソンのヘヤドライヤー:最高レベルの風力で髪を乾かす時間を短縮できる
これらの物は、「好き」以外を排除することに、理にかなっています。
排除することで生じた時間は、自分の好きなことに使えます。
本書は、物を減らしたい人向けだけではありません。
- 何を持って何を持たないか
- 何の時間を省いて何に時間を費やすか
上記について、考えたい人におすすめです。
買う前に使い終わった後のことを考える
しぶさんが物を買う手順です。
- 本当に必要か吟味する
- 買うなら、いらなくなったら売れるものを選ぶ
- 必要がなくなった時点で売るか譲る
物の理想の出口は、「売る」「譲る」「使い切る」のどれかだ。
悪い出口は「捨てる」ことで、「使わないのに、持ったまま眠らせる」というのも同じくらいよくない。(p.89)
売ったり譲ったりすれば、その物を使ってもらうことができます。
売る手段(メルカリ、ヤフオクなど)を確保しておきたいです。
見栄を捨てるのは難しい
タイトルにある「見栄」、これを捨てるのは難しいです。
周りからどう思われるか、気にしてしまうからです。
しぶさんは、ひと月にかかる費用(7万円)を算出し、収入がそれくらいあれば大丈夫と、独立しました。
しぶさんの生活にうらやましさを感じる一方、今の私はそこに踏み切れません。周りの目を気にし、その後の生活に不安を感じるからです。
しぶさんは周りに流されず、自分の「好き」を選び取ります。
- 飲み会で「タバコ吸っていい?」と言われたときに、「吸ってもいいけど、僕は帰ります」と言い、場を凍り付かせた
- 人の命を奪いたくないから運転免許を取らない。田舎暮らしを始めたりして車が必要になったら取ればいい
私は「吸ってもいいよ」と言うでしょうし、学生のうちに取った方がいいからと、運転免許を取りました。
物を減らすことだけでなく、しぶさんの考え方は参考になります。