ビジョンを持つ方法
ビジョン(大きな方針)を持つため、橋下さんが毎日行っていることがあります。
主要な新聞五紙などを読み、様々なニュースに対して、「自分はこう考える」という持論を頭の中で構築する作業をしています。(中略)単にニュースの知識を頭に入れて物知りになるのではなく、自分の意見を必ず付けて持論を言えるようにするのです。
ニュースから課題や論点を見つけ出し、解決策を考えることが、実務での問題の発見につながったと言います。
問題解決で橋下さんが取り組んだのは、部下ができないことをやる、です。
他の組織や他の人間でやれることは任し、自分にしかできないことに注力します。
今までできなかったことを達成したことで、部下との信頼関係を構築され、部下から新たな提案が生まれたそうです。
考えは持っているけど実行できない人、
大阪都構想に興味がある人におすすめです。
現状のものと新たな案を比較
大阪都構想は住民投票の結果、反対が過半数を占めました。
新たな提案を否定するのは簡単と、橋下さんは言います。
その提案のマイナス部分を述べればいいからです。
橋下さんは、大阪都構想の話をメディアでした際、都構想の問題点を挙げる反対派の対応だけで、時間がなくなったそうです。
現状の大阪のどこが問題なのか、都構想がなぜ必要なのかを説明する時間がなかったため、橋下さんは挙げられた問題点に対応するだけで終わってしまいました。
視聴者には「都構想には問題が多い」と思われてしまったようです。
転じて、新しい案を出しても、その案のデメリットばかりをあげられてしまうと、現状を解決する案であっても、うまくいきません。
新しい案についてのみ問題点を検証するのではなく、あくまでも現状との対比で、どちらのほうが優位か、どちらのほうがましか、という判断をすべきなのです。(中略)一案についてのメリット・デメリットを比較するのではなく、新しい案と現状、ないしは複数案のメリット・デメリットを比較し、優位なほう、よりましなほうを選択すべきなのです。
業務改善を提案する際に、活用できる考えだと感じました。
現状の業務について、
「意味ある?」とか「無駄じゃない?」とかを言うのは簡単です。
実際に、意味はなく、無駄なのかもしれません。
ですが、「どうするのか?」を具体的に考えなければ、ただの愚痴で終わります。
- 現状の問題点があって、
- それを改善するための策と具体的な方法を立て、
- その上で両者のメリット・デメリットを比較して、
- ましなほうを選んで提案する
必要があると感じました。
提案する際に使う資料は、読む側のことを考えると、A4一枚かA3一枚にまとめるのが良いそうです。
調べた言葉
- 韜光養晦(とうこうようかい):鄧小平が強調した「才能を隠して、内に力を蓄える」という中国の外交の方針