いっちの1000字読書感想文

一応平成生まれ。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『船口のゼロから読み解く最強の現代文』の感想【読解力を上げる勉強法】

読解力を上げる勉強法

本書は、大学受験向けの参考書です。

私は社会人ですが、文章の読解力を上げたいので、手に取りました。

スポーツでも、勉強でもそうですが、何にでも「正しい方法」というのはあります。(中略)まずは「正しい基本」をしっかり身につけることが先決です。

文章を正しく読むために必要なことが、2つあるそうです。

  1. 知識
  2. 文の構造把握

1の知識について、重要な語句を知らなければ読解できませんので、

知らない言葉は、辞書を引いて覚えるしかありません。

2について、文の構造を把握するとはどういうことでしょうか。

船口さんは言います。

筆者は「読者にわかってほしい」と思いながら文章を書いています。ということは、必ず「本文の重要部分を強調する書き方」をしているはずです。その重要部分を見抜いて、本文を「重要部分」と「肉づけ部分」に区分していくことを「文構造を把握する」と言います。

文構造をつかむためには、3つのポイントがあるそうです。

  1. 抽象⇔具体」の流れを押さえる
  2. 対比」に注目
  3. 並列(また)・添加(加えて)」は必ずチェック

具体的には、

  • 文中に「例えば」が出てきたら、「抽象から具体の流れ」を把握する
  • 一般的に」が出てきたら、「筆者の主張との対比」を把握する
  • 一方」が出てきたら、「並列関係」を把握する

文の構造を把握できれば、その本の要旨の理解が深まるでしょう。

「例えば」から始まる文は、抽象的なものをわかりやすくする説明するために、具体例を挙げています。

なので、直前の抽象的な内容を理解できていれば、読む必要はありません。その分、読むスピードが上がります。

文章をなんとなく読んでいる人、読解力を上げたい人におすすめです。

逆接の接続詞の後が重要な理由

「しかし」や「だが」の後は重要だと言われます。

なぜ、逆接の接続詞の後に重要なことが書かれるのでしょうか

船口さんは言います。

筆者は「自分独自の意見」つまり「他人とは違う意見」があるから本を書くわけです。そうすると、当然結論は一般論の逆が多くなるということになります。

ですから、「しかし」や「だが」のような「逆接の接続語」は結論を導く言葉として注意しておきましょう

文章の流れが、

  1. 一般論
  2. 逆接の接続詞(しかし、だが)
  3. 筆者の意見(一般論と対立)

なので、逆接の後が重要だということですね。

なんとなく読んでいる文章を、ポイントに着目して読めば、

文の構造をつかみ、読解力の向上につなげることができます。

学生時代より社会人の方が、読まなければならない文章は多いです。

短時間で文章の内容を把握するために、本書を活用できそうです。

調べた言葉

  • 意匠:作品を作るときの創意や工夫
  • 標榜:主義・主張を公然と掲げ示すこと
  • 検束:行動を抑制して自由にさせないこと
  • 世知:世渡りの知恵
  • 野暮:人情の機微がわからないこと

 

文章を論理的に読みたい方は、『田村のやさしく語る現代文』がおすすめです。

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