1.もっと早く読めば良かった
本を読んだときに、最も気を付けている感想は、
- もっと早く読めば良かった
- 学生時代に読みたかった
です。
そのような感想を持ってしまうと、
今読めた自分を否定してしまいます。
さらに、読んだ本から学ぶ意識が薄れてしまいます。
「過去の」自分になら役に立ったけど、
「現在の」自分には役に立たないと判断してしまうからです。
「現在の」自分にだって役立つことはあるはずです。
私は以前、
- もっと早く読めば良かった
- 学生時代に読みたかった
という感想をよく持っていました。
ですが、仮に過去の自分が読んだとしても、何も変わらなかったと思います。
現在の自分が何もしない(できない)言い訳として、
過去の自分に、その責任を押し付けているだけでした。
「学生時代に読んでたら自分は変わったのに」は、
何もできない現在の自分に対する言い訳でしかないのです。
本当に気を付けなければいけません。
「もっと早く読めば良かった」と思ったとして、今の自分の何が変わるのでしょう。
今読めたのですから、
- 今の自分がどう思ったか
- これからどうするか
を考えた方が有意義です。
2.自分には無理だと諦める
これも結局、自分が何もしない言い訳です。
- 自分には無理だ
- この人だからできた
は、主にビジネス書や自己啓発本を読んだときに生じがちな感想です。
せめて、自分には無理だと思う理由を深堀りしないといけませんが、
言い訳を固めるだけで効果は薄いです。
実現可能性が低くても、著者から学べることは何なのかを考える方が良さそうです。
その本を読む時間をかけたのですから。
本を出している時点で、自分の知らないことを知っている人です。
私には何もないからこそ、多くを吸収できるはずです。
3.良かったから本を貸す
おすすめを聞いていないのに、一方的に本を貸された人を思うと、憂うつです。
その本が300ページ越えだった日には、そのままゴミ箱に捨てたくなるでしょう。
とはいえ、本を貸すのは、悪意でなく善意から生じるものだから、断りづらいです。
私は、おすすめを訊かれても、相手から「貸して」と言われない限り、貸しません。
こちらから「読む?」とか「貸すよ?」と言って貸してしまうと、相手に読む強制力が働いてしまうからです。
雑談として本の話をしただけなのに、「面白そうですね」と答えた瞬間、「貸すよ」と言われたら、断りにくいでしょう。
だから私は、「読む?」とか「貸すよ?」も言いません。
おすすめを訊かれたときは、
「おすすめ? 最近読んで良かったのは○○かなあ」
と、論点をずらします。
ざっくりとおすすめ本を聞かれても、勧められないからです。
あくまでも、私が読んで面白かった作品を伝えます。
その本を読むかどうかは相手の判断にゆだねます。
その本を読んでもらって、お互いの感想を共有したい気持ちはありますが、
決してこちらからは本を貸しません。
相手の時間を奪いたくはないし、やはり本は自分で選ぶべきだからです。
それに、私が貸して読んでもらうよりも、
「いっちがこないだ面白いって言ってた○○、読んだよ」
と相手から言われた方が嬉しいです。
「そんなに面白くはなかったよ」と付け加えられたとしても。