いっちの1000字読書感想文

一応平成生まれ。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『自分を愛する力』乙武洋匡(著)の感想【自己肯定感を育む方法】

自己肯定感を育む方法

乙武さんは、生まれつき手足がありません。

手足のない体で生まれたことを、一度も恨んでいないと言います。

なぜでしょう。

自己肯定感があったからだと乙武さんは言います。

自己肯定感とは、「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在だ」と、自分自身のことを認める気持ち。この”自分を愛する力”が、何より、僕自身の人生の支えになってきた

自分を肯定することで、障がいを受け入れ、苦しまず生きてこられたそうです。

では、手足がなく、周りと違う自分を、なぜ肯定できたのでしょう

両親の力が大きいと感じました。

父親は、

朝起きてくると、リビングにいる母や僕に向かって、開口一番、決めゼリフ。

おはよう。今日も愛してるぜ!

母親は、乙武さんが小学生のとき、気が強く友達に指図する姿を見て、悩みます。

目に余る”強さ”を削り取り、謙虚な人間に育てていくのか

障害をものともしない”強さ”を尊重して育てていくのか

両親で話し合った結果、強さを削らず、強さを尊重して育てることに決めたそうです。

自己肯定感を育むためには何が必要か、乙武さんは言います。

能動的な「愛を伝える」という行為とともに、「ありのままの子どもを受けいれる」という受動的な姿勢も欠かすことができない

  • 愛を伝える:乙武父
  • ありのままの子どもを受けいれる:乙武母

乙武さんの両親が行ってきたことです。

ありのままを受けいれるとは、

世間を敵に回したって、どんな嘲笑や冷ややかな視線を浴びたって、自分だけはこの子の味方でいる

覚悟のことです。

自己肯定感を育むには、

  • 愛を伝える
  • ありのままを受けいれる

ことです。

親が子に何かを教える必要はないのかもしれません。何かを求めてもいけないのでしょう。

親の願望を、愛に見せかける言葉があるそうです。

あなたのためを思って

親の願望を子に背負わせる言葉だと、巻末の対談で泉谷閑示さんは言っています。

そうならないためには、

親が、「親」という役割の前に、ひとりの人間として、自分の人生を幸せに生きていることが大切

だと言います。

学歴があったらよかったなと後悔している親は、子どものお受験に熱心になるし、バイオリンが弾けるようになりたかったと思っている親は、子どもが好きでもないのにバイオリンを習わせたりします。

学歴がなく就きたい仕事に就けなかった親が、同じ苦しみを子どもがしないよう、あなたのことを思って、指導する気持ちはわかります。

でも、苦しんだって良いと思いました。

受験やバイオリンなど、多くの選択肢を親が提示するのは良いことでしょう。

ただ、最終的に選ぶのは子どもです。その選択をありのまま受けいれる自分でありたいです。

自分を愛する力 (講談社現代新書)

自分を愛する力 (講談社現代新書)

  • 作者:乙武洋匡
  • 発売日: 2013/03/15
  • メディア: Kindle版
 

調べた言葉

  • 鼻っ柱が強い:強く主張して譲らない
  • 鼻持ちならない:言動や様子が嫌みでがまんならない
  • 居丈高:人を威圧するような態度をとるさま
  • 推挙:ある人を特定の職業などに推薦すること
  • 慧眼:物事の本質を見抜く、洞察力をもつこと
  • 標榜:主義・主張などを公然とかかげ示すこと
  • 端緒:物事のはじまり
  • いじらしい:無邪気でかわいらしいと思うさま