億を稼ぐ小説の書き方
小説を書いて億を稼げるのでしょうか。
著者は稼げると言います。
実際に、著者が年収1億円を初めて超えた年の確定申告書の画像が、本書に載っています。
本書でご紹介するのは、小説家で「食べていく」のではなく「儲けて富を得る」方法です。
本書の小説の書き方をまとめると、
- 俳優(男女)を7人選んで画像を紙に印刷
- 紙に人物の名前、身長体重、年齢、出身地、職業などを書く
- 紙を部屋の壁に貼る
- 加えて5人選んで画像を紙に印刷し、壁に貼る
- 風景写真を3か所を選んで印刷し、壁に貼る
- 部屋にいる間は印刷した画像を眺め、人物の動きを空想する(情景を思い浮かべる。物語を作ろうと力まない)
- 乗り越えられない波乱を空想する
- 波乱を解決した物語の結末を空想し、簡潔に書く
- 結末の少し前を空想し、簡潔に書く
- あらすじを3行(1行40文字以内)でまとめる(誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように)
- あらすじが、1行目=設定、2行目=対立、3行目=解決であることを確認する
- 1行目(設定)の下に10行分のあらすじ、2行目(対立)の下に20行分のあらすじ、3行目(解決)の下に10行分のあらすじを書き加える(誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように)
- あらすじに自由に追記する(場所、情景、聞こえる音、人物の顔や服装、何を考えているか、何が起きたのか、そこに何があるのか、どう思ったか、どう感じたか)
- あらすじをプリントアウトして読み、調査が必要な事項を調べる
- 舞台の場所が行ける範囲なら行く
- 小説の例文となる本を数冊用意し、文章表現の参考にする
- あらすじをもとに小説を書く(情景描写、人物描写、会話や人物の動きの順)
- 推敲(物語の流れの矛盾点を探す、文章表現を改める、誤字脱字の発見
- 誰かに読んでもらう
- 公募に出す
本書ならではを感じたのは、
- 6の「印刷した画像を眺め、人物の動きを空想する(情景を思い浮かべる。物語を作ろうと力まない)」
- 7の「乗り越えられない波乱を空想する」
で、文章を書かずに、空想して物語を作る部分です。
脳内の物語が長尺になりつつあっても、まだメモはとらないでください。一字も書いてはなりません。文章にしようとする時点で自由な発想が失われ、それ以上の空想の広がりが阻害されます。
文章にしようとする時点で自由な発想が失われるというのは、驚きでした。文章にすることで、新たな展開の発想を得られると思っていたからです。
チャレンジしがいのありそうな書き方です。
ちなみに、著者が「小説家は億を稼げる」ことを明らかにする理由について、
「小説家は儲からない」という風説ばかりが広まると、せっかくの才能ある人々が小説家になるのを断念してしまいます。それは文学全般をつまらなくし、出版不況に拍車をかけてしまいます。
すでに億を稼いでいる著者だからこそ、未来の作家に向け、億を稼げる事実を明らかにし、稼ぐ手法を惜しげもなく公開したのでしょう。