大事なことを強調するため少なくする
本書でのミニマリストとは、
大事なことを強調するために、あえて少なくする人
のことです。
ミニマリストしぶさんは、
- 4畳半
- 家賃2万円
のワンルームマンションに住んでいたそうです。
「来月の家賃どうしよう」といった悩みとは無縁。独立のハードルが低かったので、趣味だった「ミニマリストしぶのブログ」を仕事にするという挑戦もできた。僕の人生の転機は「モノを減らし、小さな家に引っ越した瞬間」と言っても過言ではない。
生活費を下げたから、生活のための仕事量を減らし、ブログにかける時間を増やせたのでしょう。
多くのお金を必要としない生活であれば、自由時間が生まれます。
しぶさんは自由時間(余白)を重視します。
モノを減らし、労働時間やストレスを減らしていくと、生活に余白ができる。 ふとした瞬間に「こういうことをしてみたいな」と思ったら、それが「あなたのやりたいこと」つまりは「本物の自分」なのだ。「ストレスのかからない、何もしない時間」にふと思いつくことは、その人の好きなことや、得意なことである。それがその人にとって、いちばん価値のあることなのだ。
確かに、忙しいときに「こういうことをしてみたい」と思う余裕はありません。
やりたいことや得意なこと、自分にとって一番価値のあることに時間を使うために、「モノ」や「労働時間」を手放す必要があるのでしょう。
ただ、「モノを減らすこと」自体が目的ではないと、しぶさんは言います。
ミニマリズムの本質は「引き算」や「モノを減らすこと」それ自体ではなく、少なく絞る過程で迷いをなくし、自分にとって大事なモノを「強調」すること。
あくまで大事なものを強調するために、少なく絞ります。
では、どのようなものに絞ればいいのでしょうか。
残す基準は、「お金」「時間」「楽しみ」の3つだと、しぶさんは言います。
①「お金」を生み出す、仕事道具や書籍。 ②「時間」を生み出す、時短アイテムや健康グッズ。③「楽しみ」を生み出す、趣味のアイテムや娯楽品・芸術品。
お金は時間を生むために、時間は楽しみを追求するために。楽しんでナンボな人生、妨げとなるモノは捨てるのみだ。
私にとっては、
- 「お金」:仕事着(スーツ、ワイシャツ)、バッグ、kindle
- 「時間」:乾燥機付き洗濯機、お掃除ロボット、空気清浄機、ベッド
- 「楽しみ」:パソコン、iPhone、ワイヤレスイヤホン
上記以外はこだわりがないので、最低限のものだけあれば、捨てていいのかもしれません。逆に言えば、上記のものにはお金をかけてもいいのだと気づきました。
勉強をするのも、作業をするのも、人が一歩前に進む瞬間というのは、いつも孤独だ。孤独を楽しめない人間が、自分1人はもちろん、誰かを満たすことはできない。
孤独な時間に何をするか。こちらもミニマリスト(=大事なことを強調するために、あえて少なくする人)になる必要がありそうです。
私は読書と執筆。YouTubeやテレビは息抜き程度にと、自分を戒めました。