いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『手放す練習』ミニマリストしぶ(著)の感想【大事なことを強調するため少なくする】

大事なことを強調するため少なくする

本書でのミニマリストとは、

大事なことを強調するために、あえて少なくする人

のことです。

ミニマリストしぶさんは、

  • 4畳半
  • 家賃2万円

のワンルームマンションに住んでいたそうです。

「来月の家賃どうしよう」といった悩みとは無縁。独立のハードルが低かったので、趣味だった「ミニマリストしぶのブログ」を仕事にするという挑戦もできた。僕の人生の転機は「モノを減らし、小さな家に引っ越した瞬間」と言っても過言ではない

生活費を下げたから、生活のための仕事量を減らし、ブログにかける時間を増やせたのでしょう。

多くのお金を必要としない生活であれば、自由時間が生まれます。

しぶさんは自由時間(余白)を重視します。

モノを減らし、労働時間やストレスを減らしていくと、生活に余白ができる。 ふとした瞬間に「こういうことをしてみたいな」と思ったら、それが「あなたのやりたいこと」つまりは「本物の自分」なのだ。「ストレスのかからない、何もしない時間」にふと思いつくことは、その人の好きなことや、得意なことである。それがその人にとって、いちばん価値のあることなのだ。

確かに、忙しいときに「こういうことをしてみたい」と思う余裕はありません。

やりたいことや得意なこと、自分にとって一番価値のあることに時間を使うために、「モノ」や「労働時間」を手放す必要があるのでしょう。

ただ、「モノを減らすこと」自体が目的ではないと、しぶさんは言います。

ミニマリズムの本質は「引き算」や「モノを減らすこと」それ自体ではなく、少なく絞る過程で迷いをなくし、自分にとって大事なモノを「強調」すること

あくまで大事なものを強調するために、少なく絞ります。

では、どのようなものに絞ればいいのでしょうか。

残す基準は、「お金」「時間」「楽しみ」の3つだと、しぶさんは言います。

 ①「お金」を生み出す、仕事道具や書籍 ②「時間」を生み出す、時短アイテムや健康グッズ③「楽しみ」を生み出す、趣味のアイテムや娯楽品・芸術品

お金は時間を生むために、時間は楽しみを追求するために。楽しんでナンボな人生、妨げとなるモノは捨てるのみだ。

私にとっては、

  1. お金」:仕事着(スーツ、ワイシャツ)、バッグ、kindle
  2. 時間」:乾燥機付き洗濯機、お掃除ロボット、空気清浄機、ベッド
  3. 楽しみ」:パソコン、iPhone、ワイヤレスイヤホン

上記以外はこだわりがないので、最低限のものだけあれば、捨てていいのかもしれません。逆に言えば、上記のものにはお金をかけてもいいのだと気づきました。

勉強をするのも、作業をするのも、人が一歩前に進む瞬間というのは、いつも孤独だ孤独を楽しめない人間が、自分1人はもちろん、誰かを満たすことはできない

孤独な時間に何をするか。こちらもミニマリスト(=大事なことを強調するために、あえて少なくする人)になる必要がありそうです。

私は読書と執筆。YouTubeやテレビは息抜き程度にと、自分を戒めました。