ミニマリストとの違い
シンプリストとミニマリスト、何が違うのでしょうか。
- ミニマリスト:必要や便利を切り詰めてでも、モノを減らすことを優先
- シンプリスト:モノゴトの優先順位を整理し、自分に正直でいることを重視して行動
著者のTommyさんは、ミニマリストからシンプリストに変わったそうです。
減らすことは、心地よく過ごすためには必要な行為であり、大前提であると今でも考えています。しかし、だからといって「減らす」ことが目的となってしまい、チャレンジしたり、新しい自分に変化したりすることの妨げになってしまっては本末転倒です。本当に大切なモノであれば、増やすことを恐れてはいけません。
減らすことを目的化してしまって、自分にとって本当に大切なモノも増やさなかったら、「何のための人生?」というわけですね。
その点、ミニマリストのしぶさんは、減らすことだけを目的としていません。しぶさんの著書『手放す練習』で、以下のように書いています。
ミニマリズムの本質は「引き算」や「モノを減らすこと」それ自体ではなく、少なく絞る過程で迷いをなくし、自分にとって大事なモノを「強調」すること。
詳しい感想はこちらです。
しぶさんのミニマリストの考えは、Tommyさんのシンプリストの考えに近いです。
ミニマリストもシンプリストも、言葉が違うだけで、「大切なモノ」を重視することに、違いはありません。
Tommyさんによれば、
自分に正直でいられること、自分が好きと思えることに時間やお金を使うことがシンプルに生きること
で、具体的には、
もし1週間の余命宣告を受けたとしたら、今の日常を続けたいと思うか否か、ということに集約される気がします。
(中略)バタバタと慌てるのではなく、いつも通り、今取り組んでいる仕事を続け、いつもの散歩や大切な人との食事を楽しむことを選ぶのなら、それは自分に正直に生きている、と言えるのでないか。
自分に正直に生きているか。
私がもし1週間の余命宣告を受けたら、まず仕事を休みます。
仕事以外の時間は、好きに過ごしているので、変わらないと思います。ブログも更新するでしょう。
家族や友人にお別れを告げ、余命を過ごします。
私にとっての問題は、仕事です。
余命宣告を受けたら真っ先に切り捨てる仕事の時間が、一日の大半を占めています。長すぎます。
ただ、仕事を辞めると生活できません。
Tommyさんによれば、早期リタイアした人が楽しかったのは、会社を退職した直後2週間だけだったそうです。
人間は「社会的な動物」なので、社会との接点が必要で、誰かの役に立っているという感覚も必要です。そういう意味で、理想は、「仕事をしない生き方」ではなく、「自分のやりたいことを仕事にできる生き方」だと言えます。
「やりたいことを仕事にできる生き方」に憧れます。
自分のやりたいことが、誰かの役に立てば、仕事にできるでしょう。
感想②はこちらです。