いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『マンガでわかる年収400万円からのライフシフト2』の感想【人生100年の生き方】

人生100年の生き方

本書は、「100年生きる時代、自分だけの物語を描こう」というものです。

紹介文に、

「ライフシフト」を、地方在住の平均的な40代日本人男性を主人公に据え、より身近なものとして解説する

とあります。

主人公の収入は平均的ですが、スペックが平均ではありません。

主人公は、資源回収業者に勤める、元プロボクサーです

主人公の奥さんは、短大時代に栄養士の資格を取得していました

主人公の会社の同僚は、社会人野球に入団できるレベルでした

本書を読んで痛感するのは、100年生きる時代に重要なのは、結局「手に職」です。

「手に職」なんて、年長者や親が言うイメージで嫌ですが、真実のようです。

主人公は元プロボクサーとしての経験を活かし、副業としてボクシングジムで指導します

主人公の奥さんは、管理栄養士として働きます

同僚は、都市対抗野球に出場しながら学生の指導をします

若いときに獲得した「手に職」が、100年生きる人生の変換点で役に立ちます。

では、何もない人間はどうしたらよいのでしょうか

平均的な40代男性に、1つでもプロ並みの能力があるでしょうか

私は40代ではありませんが、プロ並みの能力はありません。

仕事は約10年続けてきましたが、転職に使えそうな資格や能力はありません。

「手に職」がない人間はどうすればいいのでしょうか

お金に困らない資産に達するまで、会社で働くしかありません。

仕事を長く続ける必要があります。

私はブログを書いていますが、ブログでは生計を立てられません。

ブログ開設当初は、文章を書いて生活をできたらいいなと考えていましたが、甘くありませんでした。

未経験から司書への転職活動をしましたが、採用されませんでした。

小説を公募に出していましたが、受賞できませんでした。

司書への転職も、小説の受賞も、諦めなければいつか叶うかもしれません。

しかし、未経験での司書の採用は、無理だと判断しました。できる限りのことはやりました。小説の執筆も同じです。

頑張っても無理だろうと判断したとき、頑張れなくなります。

ただ唯一、生計を立てられる目途はないのに、ブログは続いています

たぶん、楽しいからです。書き続けてる先に、何があるわけでもありません。

私は、主人公たちのような「手に職」がありません。

会社にしがみつく側の人間でしょう。

幸い、リストラはほとんどない業種なので、首になる心配はありません。

淡々と働き、余暇で好きなことをやる。今の私にはそれが精一杯です。

それで満足と言っていいのかもしれません。

職場環境は悪くありませんし、福利厚生も充実しています。楽しくはありませんが、少なくとも人の役には立っています。

明日仕事ががらっと変わるような業種でもありません。

人生100年生きる時代について、

  1. 手に職を持つ
  2. 安定して働ける業種に就く

本書を読んで感じたのは1ですが、2でも良いと思いました。