いっちの1000字読書感想文

平成生まれの社会人。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

第168回芥川賞受賞作発表と、近年の受賞作で一番良かった作品

第168回芥川賞受賞作発表

2023年1月19日(木)、芥川賞の受賞作が発表されました。

ダブル受賞です。

井戸川射子『この世の喜びよ』

佐藤厚志『荒地の家族』

受賞予想はできませんでした。

理由はこちらです。

予想できなかった代わりと言っちゃなんですが、

過去に私が予想した回の芥川賞受賞作について、率直な感想を書きます。

第167回:高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』

  • 読んでて胸糞悪い
  • 読む必要はない

第166回:砂川文次『ブラックボックス』

  • どん底に落ちた後の生活を書いているので面白い
  • 砂川作品で一番おすすめ

第165回:李琴峰『彼岸花が咲く島』

  • 世界観がはっきりしているので、物語の世界に没入できる
  • 登場人物に魅力がある

第165回:石沢麻依『貝に続く場所にて』

  • 難解なので読むのに体力を要する
  • 読む必要はない

第164回:宇佐見りん『推し、燃ゆ』

  • 「可哀そうな私」にいらつく
  • 本書を読むなら『くるまの娘』。素晴らしい

第163回:高山羽根子『首里の馬』

  • 「役に立たないもの」について考える
  • 高山作品で一番おすすめ

第163回:遠野遥『破局』

  • 『首里の馬』と同時受賞とは思えない
  • 本書を読むなら『改良』。渇いた文体に嫉妬した

第162回:古川真人『背高泡立草』

  • 悪くないが、あえて読まなくてもいい
  • 本書を読むなら『四時過ぎの船

第161回:今村夏子『むらさきのスカートの女』

  • あえて読む必要はない
  • 本書を読むなら、『こちらあみ子』『あひる』『星の子

第161回~第167回の芥川賞受賞作で、一番良かった作品は、

高山羽根子『首里の馬』ですね。