いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『自由人の脳みそ』高橋歩(著)の感想【人生の残り時間は限られている】

人生の残り時間は限られている

高橋さんは自由人です。

  • 大学を中退し、バーを開店
  • 店を譲り、無職
  • 自伝を出すため、出版社設立
  • 出版社を譲り、無職
  • 26歳で結婚、世界一周
  • 帰国後、沖縄に移住(出身は東京)
  • ハワイに移住

そんな自由人の思考が書かれてます。

高橋さんは、インドのガンジス川沿いの火葬場で、人間が丸焼きされたのを見たそうです。

そのとき、自分の人生の残り時間をリアルに感じたと言います。

日本だと死は隠されるものだから、死というイメージがなんとなく曖昧だったんだけど、自分の目で見たときに、当たり前だけど「俺もいつか死ぬんだ」ということを強く意識した

日本では、死んだ人間が焼かれてる姿を見せません。

最後の別れの後に対面するのは、火葬されて、骨になった姿のときです。

インドでは丸焼きにする文化があると知り、驚きました。

インドに行くと人生観が変わると、よく聞きます。

そうした文化の違いを間近で体感したら、生き方が変わるのもわかる気がします。

高橋さんは、人生の残り時間みたいな意識が入ってきたと言います。

時間は無限にあるという感覚で生きている人は、行動力が鈍いが、人生の残り時間は限られているということを知っている人は、自然と動くよね

私はどこか、時間は無限にあると思ってしまってます。

まだ50年くらいはあるだろう寿命は、無限ではないのに、死ぬのはまだ先だと思ってしまってます。

お金のために働き続けてるのも、死ぬのはまだ先だから、将来の自分にお金を残そうとしてるからです。

それがつまらないと思う仕事であってもです。

今辛い思いして、将来の自分に楽をさせようとしてます。

そんなんで、いいんでしょうか。

私が高橋さんに相談したら、「つまらないなら辞めればいいのに」と言われるかもしれません。

やめるのが逃げじゃなくて、嫌なことを続けるのが一番の逃げだと、心から思うよ

芯を食った意見だと思います。

私が、つまらない、嫌だ、お金のため、など言いつつ、それでも結局仕事を続けてるのは、逃げなのでしょう。

嫌とはいえ、お金のために働いてる自分でいることで、楽をしてます。

嫌なことを辞めた後に直面したときに、どうしようもできなくなるのが恐くて、現状に甘んじてます。

現状維持の方が楽だから。

お金のために仕事をしてるという、逃げてないふりをしつつ、実際は逃げています。

では、どうしたら逃げではなくなるのでしょうか。

好きなことで飯を食っていくために大切なことは、とてもシンプル

「好きなことに、狂ったように集中・フォーカスして、おもいっきり訓練を重ねて、専門的な知識と技術を身につけること」

  • 好きなことに
  • 狂ったように集中して
  • おもいっきり訓練を重ねて
  • 知識と技術を身につける

この4つに分けられると思いました。

考えるべきは、

  • 好きなことは何か
  • 好きなことに集中できるか
  • 好きなことを訓練できるか
  • 好きなことで知識と技術を身につけられるか

好きなことは、自分で見つけるしかありません。

私の場合は、自分の考えを文章にすることです。

集中できる時間や環境を、自分で設ける必要があります。

私は、基本カフェ。一年に一回は国会図書館に行きたいです。

自分だけで訓練できなければ、誰かを頼るのもありでしょう。

先人たちの本が頼りです。

知識と技術を身につけられるか、定期的なチェックが必要です。

過去記事を読むと、自分のレベルアップがうかがえます。

要は、まず自分が楽しむこと。そして、それを他人も共有できるカタチにすれば、飯は食える

どうせ生きてるんだから楽しまなきゃなとは思いつつ、私は行動に抑制がかかってます。

思考と行動が一致してません。

自信がないんだと思います。

高橋さんのようになるのは、自分には難しいです。