いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『次の時代を先に生きる』髙坂勝(著)の感想【ナリワイの見つけ方】

ナリワイの見つけ方

減速して自由に生きる』が良かったので読みました。

感想はこちらです。

「次の時代を先に生きる」とは、どういうことでしょうか。

経済成長主義から卒業してこそ、やっと新しい生き方が始まり、次の時代が始まる

「経済成長主義から卒業」とは、「お金のためにやりたくない仕事をしない」だと思いました。

嫌な仕事なら死ぬ寸前まで働くなんて耐えられない好きで楽しい仕事なら死ぬまで苦もなく続けられる

「ずっと仕事を続けられるなら生涯収入が多いか少ないかなんてどうでもいい」と、髙坂さんは言います。

  1. 定年までやりたくない仕事をして、定年後は悠々自適
  2. 定年はないが、やりたい仕事をできるところまで続ける

1と2のどちらがいいかを考えたら、私は2を選びます。

ただ、やりたい仕事で稼げるかは別問題です。

給料を誰かからもらう働き方で、時期が来たらサヨナラを先方から突きつけられるより、自分で定年を決められる、もしくは死ぬ寸前まで仕事を続けられる働き方のほうがいいそれには、ナリワイと自給が一番ふさわしい、というのが私の帰結になる

ナリワイと自給。

まず、自給について。

髙坂さんは、どんなことがあっても「なんとかなるだろう」と言います。

  • 食べ物を自給できる
  • 太陽光パネル1枚で、LED電球と携帯とパソコンの電気がなんとかなる
  • 湧水や井戸水がある場所をたくさん知っている

食べ物や電気や水を自分でまかなっていれば、災害があっても生き延びられるでしょう。

私の場合、

  • 食べ物はスーパーで買ったり外食したり
  • 電気は電力会社から供給してもらう
  • 水は水道局から供給してもらう

これでは、災害でインフラが滞ったら生き延びられません。

減速して自由に生きる』にも書かれてましたが、髙坂さんの自給は、米と大豆から始まりました。

すべての食料の自給を目指さなくとも、できるところから自給すればいいと、髙坂さんは言います。

主のいなくなった空き家を改修し、田んぼや畑で半自給し、足りないものは互いに補い合い、使い古された車を安く手に入れ、電気などのエネルギーを自ら作るか地域から調達し、世界の人々と情報を共有し、誰かに気兼ねせずに堂々と自由に言葉を発することができる

  • 安い家を手に入れる
  • 田んぼや畑で半自給(米、大豆など)をする
  • ナリワイで人の役に立つ

ナリワイをどうするかが問題です。

自分が楽しみ、人が喜び、世の中を良くする、という3要素を肝に銘じてほしい

ナリワイの見つけ方として、

  1. 好き・得意型(例:掃除好き→ハウスクリーニング)
  2. 夢型(例:サッカー好き→ボールを開発して特許取得)
  3. 経験延長線上型(例:有名出版社退職→小さな出版社立ち上げ。税理士事務所退職→独立し、書籍やセミナーで1人社長のノウハウを発信)
  4. 問題解決型(例:アトピー改善した人→アトピー改善を促す。人間関係で苦しんだ人→人間関係改善のカウンセラー。子育て経験した人→子育てサポート事業)
  5. ミッション型(例:ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレンの問題意識→その支援活動や執筆)
  6. 場所(環境)型(例:離島に移住し漁師や農家のアルバイト→島内のビワ薬療法師から学び独立)

上記を組み合わせるのもありだと言います。

私がやるなら、「好き・得意型」または「経験延長線上型」と、「問題解決型」を掛け合わせたものにすると思います。

地域を超えて全国に悩みを持つ顧客がいそうな分野のアドヴァイザーやカウンセリング業や相談業なら、悩みの内容を小さくカテゴライズして間口を小さくしたほうが、顧客対象は狭くなるが、顧客総数は全国区でそれなりの数になり、ナリワイの特徴があるので商売になるだろう

  • 自分が楽しみ
  • 人が喜び
  • 世の中を良くする

を前提に、オンラインで集客・商売できるナリワイで生きていきたいです。