いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

2024-01-15から1日間の記事一覧

『無敵の犬の夜』小泉綾子(著)の感想【指がないこと】(文藝賞受賞)

指がないこと 最初の一文を読んだら、次の文、次の文と、読み進められます。 短文の畳みかけで、最後まで疾走感があります。 主人公は男子中学生。右手の小指と、薬指半分がありません。 4歳のとき、タンスで指を挟んだからです。 父と母とは別居で、祖母と…