いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

書き方

『名場面でわかる 刺さる小説の技術』三宅香帆(著)の感想【小説を読む人や書く人に】

小説を読む人や書く人に 小説を読む人にも、書く人にも、参考になります。 小説を読む人へは、著者が紹介してる本の中で、読みたいと思う本がきっとあるからです。 私は、森博嗣さんの『喜嶋先生の静かな世界』を読みたくなりました。 『喜嶋先生の静かな世…

『小説の読み方』平野啓一郎(著)の感想【小説の書き方にも通じる】

小説の書き方にも通じる 最近、小説を読めてません。 小説よりも、実用書を読んでます。 本書を手に取ったのは、2023年下半期の芥川賞候補作を読もうと思ってるからです。 本書を読み、小説を読む下地をつけてから、再び小説を読もうとしてます。 『小説の読…

『読む心・書く心 文章の心理学入門』秋田喜代美(著)の感想【文豪の推敲の共通点】

文豪の推敲の共通点 文章をどう読んでいくかの参考になりました。 文章を読んでいくときに、事実と意見と主張の部分を見分けながら読むことが大切だといわれます。けれどもそれだけでなく、根拠となる事実や理由づけと主張との関係を考えてみることもとても…

『14歳からの文章術』小池陽慈(著)の感想②【文章のオリジナリティ】

文章のオリジナリティ 文章にオリジナリティが欲しい。 オリジナリティのある文章に憧れます。 例えば、村上春樹さんの『風の歌を聴け』にて。 完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね とか、 誰もが知っていることを小説…

『14歳からの文章術』小池陽慈(著)の感想【一生ものの「発信力」をつける】

一生ものの「発信力」をつける 本書のタイトルの頭に、一生ものの「発信力」とあります。 一生ものの「発信力」とは、何でしょうか。 私にとっては、 読んだ人に、書いた文章を最後まで読んでもらえる 読んだ人に、この人の文章をまた読みたいと思ってもらえ…

『プロだけが知っている 小説の書き方』森沢明夫(著)の感想【読みやすくて初心者向け】

読みやすくて初心者向け 「小説の書き方」は、 何が書かれてるか以前に、誰が書いてるかが重要だと思います。 森沢さんは、 吉永小百合さん主演の映画の原作 有村架純さん主演の映画の原作 を書いています。 「小説の書き方」の、申し分ない書き手と言えます…

『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文』西岡壱誠(著)の感想

「伝える力」と「地頭力」を高める方法 東大作文を学べばブログに活かせる。 そう思い、手に取りました。 が、そんな甘いものではありませんでした。 最後に「要するに何が言いたかったのか」をまとめて終わるというのが、作文における絶対の原則なんです。…

『あなたの小説にはたくらみがない 超実践的創作講座』の感想【編集者視点の小説の書き方】

編集者視点の小説の書き方 著者は、新潮社の編集者です。 40年間、編集に携わり、5つの新人賞を立ち上げた経験があるようです。 小説を書こうとする方々に申し上げたいのは、好きなように書くのが身のためですよ、ということだ。これだけ小説の「物差し」が…

『未来まで生きるブログ。滅びるブログ。』の感想【このままだと滅びてしまう】

このままだと滅びてしまう 今のままだと、このブログは滅びます。 すでに滅んでいると言っても過言ではありません。 アクセスが伸びない 稼げない いつ滅んでもおかしくありません。 続けているのは、私の自己満足によります。 ブログを書くと、自分を認めら…

『書く習慣』いしかわゆき(著)の感想②【読書感想文の書き方】

読書感想文の書き方 感想①はこちらです。 いしかわさんの読書感想文の書き方が、参考になります。 本を読むときは、 心に引っかかる箇所があれば、付箋やドッグイヤーで印をつけていく 私の場合は、 紙の本なら付箋 kindle本ならハイライト機能 を使っていま…

『書く習慣』いしかわゆき(著)の感想①【読者に届く記事を書く方法】

読者に届く記事を書く方法 書く習慣を身につけたい。 そう思って本書を読みました。 著者のいしかわさんは、書くことで、新しいキャリアが開けたそうです。 わたしはライターでもなんでもなく、ブログに日記を書いているだけの、ただの会社員でした。 しかも…

詩人になる方法、現代詩の書き方(『公募ガイド2018年7月号』参照)

詩人になる方法、現代詩の書き方 公募ガイドを参考に、詩人になる方法をまとめます。 プロの詩人になるルートは、 「現代詩手帖賞」を取って単行本を出版 出版した単行本で「中原中也賞」か「H氏賞」を取る だそうです。 では、現代詩手帖賞は、どのようにし…

『小説家になって億を稼ごう』 松岡圭祐(著)の感想【億を稼ぐ小説の書き方】

億を稼ぐ小説の書き方 小説を書いて億を稼げるのでしょうか。 著者は稼げると言います。 実際に、著者が年収1億円を初めて超えた年の確定申告書の画像が、本書に載っています。 本書でご紹介するのは、小説家で「食べていく」のではなく「儲けて富を得る」方…

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』の感想【文章の型とは】

文章の型とは 文章術の本を100冊読むより、まずはこの1冊を読んだ方が良いと思いました。 著者がすでに100冊読んで、ポイントがまとめられているからです。 例えば、文章の書き方で大事な「7つの基本ルール」は以下のとおりです。 文章はシンプルに 伝わる文…

『増補新版 書く人はここで躓く』宮原昭夫(著)の感想【芥川賞作家の小説の書き方】

芥川賞作家の小説の書き方 著者の宮原さんは、新人賞を受賞後、 芥川賞候補 直木賞候補 を経て、芥川賞を受賞しています。 その後、小説講座の講師をし、村田沙耶香さんを育てたそうです。 芥川賞受賞だけでなく、直木賞の候補にもなっているので、エンタメ…

『[実践]小説教室』根本昌夫(著)の感想【小説を書く楽しさ】

小説を書く楽しさ 著者の根本さんは、小説を書く楽しさや醍醐味を、3つにまとめています。 小説を書くこと、読むことの面白さが増す 過去のある一点から、自分の人生を生き直すことができる 自分が世界そのものなんだ、世界と一体なんだという感覚に目覚めて…

『デビュー作を書くための超「小説」教室』高橋源一郎(著)の感想【新人賞を受賞する方法】

新人賞を受賞する方法 著者の高橋さんは、いくつも文学賞の選考委員をしています。 本書の前半では、 文学賞の選考 文学賞の選考委員 新人作家の条件 が書かれ、後半では高橋さんの選評(群像新人文学賞、すばる文学賞、文藝賞など)が書かれています。 新人…

『一億三千万人のための小説教室』高橋源一郎(著)の感想【自分にしか書けない小説を書く方法】

自分にしか書けない小説を書く方法 小説の書き方の本というより、小説に対する考え方の本です。 著者の高橋さんは、小説を書きたい人に向けて、 あなたが書かねばならない、あなたにしか書けない小説 を書くよう、言います。 小説を書くには「バカ」でなけれ…

『書きあぐねている人のための小説入門』保坂和志(著)の感想②【感傷的な小説は害悪か】

感傷的な小説は害悪か 感想①はこちらです。 感傷的な作品について、保坂さんはネガティブにとらえています。 感傷的な文章やストーリーで書かれた小説は、ひたすら深刻なことばかりが書き連ねられている手記と同じようにベストセラーになることが多いけれど…

『書きあぐねている人のための小説入門』保坂和志(著)の感想①【小説を書くこととは】

小説を書くこととは タイトルに小説入門とありますが、簡単な内容ではありません。 冒頭、保坂さんは、 ここに書いてあることを全部マスターして、及第点を取ろうと思うような律儀な人は小説家にはなれない と、釘を刺します。 小説の書き方を学ぶノウハウ本…

『10倍売る人の文章術』の感想【一文目を読んでもらうために】

一文目を読んでもらうために 文章を読むのは苦痛です。 私は小説を読むのは好きですが、基本的に文章を読むのは好きではありません。 例えば、新聞、雑誌、ビジネス書。それらを読むのは、情報を得るためです。 情報を得る手段について、文章を読むより、人…

『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』神田桂一,菊池良(著)の感想【良い意味でジャンク】

良い意味でジャンク カップ焼きそばを作る様子が、文豪たちの作風で、描かれます。 村上春樹風の「はじめに」から始まり、 レイモンド・チャンドラー JK・ローリング 川端康成 相田みつを 西野亮廣 など、幅広いジャンルの方の作風を真似て、「カップ焼きそ…

『短篇小説講義 増補版』筒井康隆(著)の感想【短編小説の書き方】

短編小説の書き方 小説を書くには、「とにかく読み」「とにかく書く」ことが重要と聞いたことがあります。 著者の筒井さんは、 小説は、何を、どのように書いてもよい自由な文学形式である と言います。 だからこそ、本書を読んで、「とにかく読み」「とにか…

『文は一行目から書かなくていい』藤原智美(著)の感想【書けないときの対処法】

書けないときの対処法 著者の藤原さんは、「文は一行目から書かなくていい」と言います。 なぜでしょう。 理由は2つあるようです。まず思考の整理について。 人間の思考というのは断片的です。もちろんそれを文章にして伝えるためには一定の秩序を与えること…

『読みたいことを、書けばいい。』田中泰延(著)の感想【誰にも読まれないんだから】

誰にも読まれないんだから 本書から学んだのは、 「誰にも読んでもらえないんだから、自分が面白いと思うことを書こう」です。 なぜなら、 よく文章指南の本には、「なにが書いてあるかが大切」という教えが書いてあるが、現実は違う。「だれが書いたか」の…

『人を操る禁断の文章術』メンタリストDaiGo(著)の感想②【心を動かす文章を書くために】

心を動かす文章を書くために 感想①はこちらです。 Daigoさんは、文章の役割について、 読み手を行動へと導いてこそ、初めて存在価値がある と言い、 行動に導く流れは、 読む→言葉に反応する→想像する→行動を起こす と言います。 文章を書くときのスタート地…

『沈黙のWebライティング』の感想【感動する文章より情報】

感動する文章より情報 記事を書いても、検索で上位に表示されず、全然読んでもらえない……。 そんな人におすすめです。私もその一人です。 本書には、 検索上位に表示される記事を書く方法 最後まで読んでもらえる文章を書く方法 読んだ人を行動に移す文章を…

読書感想文の簡単な書き方【本の選び方、読み方からわかる】

読書感想文の簡単な書き方 夏休みの宿題の王道、読書感想文。 私は学生時代、最後まで手を付けられずにいました。 無理やりやらされるというのが大きいと思います。 それが今や、自ら本を選んで、感想文をブログに書くようになりました。 その経緯は長くなる…

『だれでも書ける最高の読書感想文』齋藤孝(著)の感想【読書感想文はめんどくさい】

読書感想文はめんどくさい 読書感想文=めんどくさいヤツ、でした。 問題を解いて終わりではないからです。 感想文には3つの手順があります。 本を選ぶ 本を読む 感想を書く 私は、夏休みの読書感想文を書けずに、ギリギリまで残しました。 それが今や、サイ…

文章の書き方の本おすすめ5冊【レベル別で文章力を上げる】

初級・中級・上級で文章力を上げる 書き方の本の感想を15記事、このブログで書きました。 特に参考になった4冊と、手元に置いておきたい1冊の計5冊を紹介します。 文章を書く機会は、さまざまです。 LINE、Twitter、ブログ メール、議事録、企画書、エントリ…