いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『人を操る禁断の文章術』メンタリストDaiGo(著)の感想②【心を動かす文章を書くために】

心を動かす文章を書くために 感想①はこちらです。 Daigoさんは、文章の役割について、 読み手を行動へと導いてこそ、初めて存在価値がある と言い、 行動に導く流れは、 読む→言葉に反応する→想像する→行動を起こす と言います。 文章を書くときのスタート地…

『死亡のメソッド』町屋良平(著)の感想【芸能ゴシップ記者と死ぬ演技がうまい俳優】

芸能ゴシップ記者と死ぬ演技がうまい俳優 主人公はシステムの営業をしていましたが、鬱症状をきっかけに1年ちょっとで辞め、芸能ゴシップ記者になります。 芸能ゴシップ以外にも、 俳優のエキストラ YouTuber ダンス をしています。 主人公が俳優のエキスト…

『海がふくれて』高橋弘希(著)の感想【海辺に住む高校生の夏休み】

海辺に住む高校生の夏休み 主人公は、浜辺の街に住んでいる、17歳の女子高生です。 付き合っている彼氏は、同じ高校で、近所に住む幼なじみです。彼に面と向かって「好きだから付き合って下さい」と言われ、主人公は恋に落ちました。 幼少期から殆ど毎日顔を…

『宿酔島日記』古川真人(著)の感想【酔いつぶれる小説家の日常】

酔いつぶれる小説家の日常 主人公は、兄と同居する小説家です。 年齢は30歳過ぎで、古川さん本人に近いですが、あくまで小説です。 主人公がなぜ日記を書くのかというと、 二日酔いのひどいとき、なにもできずに一日を漫然と送る言い訳として、「余は如何に…

『東京貧困女子。』中村淳彦(著)の感想②【彼女たちはなぜ躓いたのか】

彼女たちはなぜ躓いたのか 感想①はこちらです。 本書のサブタイトルに、「彼女たちはなぜ躓いたのか」とあります。 つまずいた先が、貧困です。 貧困は犯罪や売春に直結している。 なぜ、貧困女子になってしまったのでしょう。 転落する原因は親が低収入、親…

『東京貧困女子。』中村淳彦(著)の感想①【貧困女子を反面教師に】

​貧困女子を反面教師に 貧困女子への救いはありません。 貧困から抜け出すのは無理でしょう。 国や自治体、社会の責任にしたところで、何も変わりません。 システムの変革を待っていても、苦しさは変わりませんし、その間に死にます。 では、本書が教えてく…

『とんこつQ&A』今村夏子(著)の感想②【仕事ができない人を雇い続ける店】

仕事ができない人を雇い続ける店 感想①はこちらです。 主人公は「いらっしゃいませ」が言えません。注文を取りに行くことも、空いたお皿を下げることも、できません。 普通なら、すぐクビでしょう。 ですが、町の中華料理屋「とんこつ」の大将や息子は、クビ…

『とんこつQ&A』今村夏子(著)の感想①【メモを読み上げる店員】

メモを読み上げる店員 「とんこつ」は町の中華料理屋です。 メニューに「とんこつラーメン」はありません。 なぜ、店の名前が「とんこつ」かというと、元々店の名前は「とんこう」で、店の看板の「う」の上部分がはがれ、とんこ「つ」に見えたからです。 店…

『彼女は頭が悪いから』姫野カオルコ(著)の感想②【集団わいせつ事件に発展した理由】

集団わいせつ事件に発展した理由 感想①はこちらです。 サークルの普通の飲み会だったはずが…… なぜ、強制わいせつ事件に発展してしまったのでしょう。 キーパーソンは、東大生のつばさ(被害者美咲が恋した男)です。 つばさが他の東大生たちを止めていれば…

『彼女は頭が悪いから』姫野カオルコ(著)の感想①【東大生集団わいせつ事件】

東大生集団わいせつ事件 現実の事件をもとにした小説です。 主要人物は2人。 加害者の東大生「つばさ」 被害者の女子大生「美咲」 美咲は、偏差値48の大学に通っています。タイトルの「頭が悪い」彼女です。 彼女は、計算高い女性には見えません。東大生に対…

『太陽の側の島』高山羽根子(著)の感想【戦時中の不思議な体験】(林芙美子文学賞受賞)

戦時中の不思議な体験 戦地に行った夫 日本で待つ妻 の手紙のやりとりがメインです。 手紙では、お互いの不思議な体験が交わされます。 夫:戦地での体験 妻子:内地での体験 夫は、南の島らしき場所で、現地の土地を耕しています。 日本との違いに、夫は違…

『7つの習慣 人格主義の回復』の感想【自分の死から人生を考える】

自分の死から人生を考える 目標を立てるとき、 ○○大学合格 ○○会社内定 と、具体的な目標を設定し、達成方法を考える人が多いと思います。 私もその一人です。 ですが、間違っていました。 もっと大きなスケールで考える必要がありました。 自分の死から考え…

『諦める力』為末大(著)の感想【勝つために諦める】

勝つために諦める 高校生の為末さんは、 100m 200m 400m の陸上選手でした。すべて全国トップクラスです。 ですが、インターハイで監督が100mのエントリーを取り消したことをきっかけに、 400m 400mハードル に、競技を絞ります。 なぜなら、 400メートルハ…