いっちの1000字読書感想文

平成生まれの社会人。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

考え方

『知ってるつもり』西林克彦(著)の感想【わからないことをハッキリさせる】

わからないことをハッキリさせる 『わかったつもり』が面白かったので、同じ著者の本を手に取りました。 感想はこちらです。 率直に言うと、本書『知ってるつもり』は難しかったです。 サブタイトルには、 「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方 …

『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』高松智史(著)の感想【コンサルじゃなくても役立つ】

コンサルじゃなくても役立つ 私はコンサルで働いていません。 ですが、本書は役に立ったと思ってます。 業界も業種も関係ない。 全てのビジネスパーソンに届けたい最高のビジネススキル。 本書は「対立形式」で書かれてます。 例えば、 評価基準・評価結果VS…

『思考の整理学』外山滋比古(著)の感想【思考を整理するきっかけ】

思考を整理するきっかけ 東大京大でよく読まれている本です。 私は、東大出身でも京大出身でもありませんが、学生時代に大学の生協で購入しました。 購入から10年以上経って、再読しました。難しかったです。 思考の整理って、結局どうすればいいのでしょう…

『模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書』佐宗邦威(著)の感想【創造は希望をつくる力】

創造は希望をつくる力 著者の経歴がすごいです。 東京大学法学部卒。イリノイ工科大学デザイン学科修士課程修了。P&Gにて、ファブリーズ、レノアなどのヒット商品のマーケティングを手がけたのち、ジレットのブランドマネージャーを務めた。その後、ソニーに…

『東大メンタル』の感想【「ドラゴン桜」に学ぶ やりたくないことでも結果を出す技術】

やりたくないことでも結果を出す やりたくないことで結果を出す。 簡単なことではありません。 例えば、大学受験。 勉強したいと思う高校生は、どれくらいいるのでしょうか。 私は高校生のとき、勉強はやりたくありませんでした。 「ドラゴン桜」は知ってま…

『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』穂高唯希(著)の感想【30歳でセミリタイア】

30歳でセミリタイア 著者の穂高さんは、30歳でセミリタイアしました。 30歳でFIREは、現実的に可能なのか。 疑ってしまいますが、事実のようです。 22歳で就職し、30歳でセミリタイア。 そんな短期間で、どうやってセミリタイアするのでしょうか。 穂高さん…

『#シンFIRE論』穂高唯希(著)の感想【経済・精神の自由を手に入れる主体的思考法】

経済・精神の自由を手に入れる なぜ「FIRE」を目指すのか、考えるきっかけになりました。 「FIRE」と聞いて私が感じるのは、早期退職して悠々自適に過ごすことです。 しかし、穂高さんは違います。 私の考えるFIREとは、「早期退職して働かないこと」ではな…

高橋弘希×星野智幸 対談「解放をもたらし得る小説」の感想(『群像』2018年2月号)

解放をもたらし得る小説 「解放」とは何でしょうか。 この対談は、高橋さんの小説『日曜日の人々』の話がメインです。 『日曜日の人々』では、自助グループ(悩みや問題を抱えた人たちが集まる場)を描きます。 『日曜日の人々』の感想はこちらです。 作中で…

磯﨑憲一郎×乗代雄介 対談「小説のプランを信じ続ける」の感想(『文学界』2020年8月号)

小説のプランを信じ続ける 小説のプランを信じ続けるとは、どういうことでしょうか。 私には理解できませんでした。 少なくとも、小説を書くためのプロット(プラン)を信じ続けて書く、ということではないでしょう。 理解できなかったのに、なぜ感想を書く…

「受賞者インタビュー 無職の二年間が精神修行になった」の感想(『文藝春秋』2017年9月号)

無職の二年間が精神修行になった 沼田真佑さんが『影裏』で芥川賞を受賞したときのインタビュー記事です。 タイトルが強烈です。 無職の二年間が 精神修行になった どういうことなんでしょうか? 沼田さんは、約10年間働いた後に、無職になったそうです。 九…

『うまくいっている人の考え方 完全版』の感想【批判されたらどうするか】

批判されたらどうするか 考え方を変えるだけでうまくいく? 怪しいです。 しかし、この帯の紹介文。 「18年間読まれつづけて計100万部」 これにやられて読みました。 訳者のあとがきを抜粋します。 本書は自尊心を高める方法を一〇〇個紹介しています。とく…

『完全教祖マニュアル』架神恭介、辰巳一世(著)の感想【教祖になる方法】

教祖になる方法 教祖って聞くと、身を引いてしまいます。 怪しげな勧誘をされるのではないか。 心配ありません。本書での教祖は、 多くの人をハッピーにしながら、大きな尊敬を受ける 人のことです。 本書を読めばあなたも教祖になれる! ここまで読んだあな…

『シンプリスト生活』Tommy(著)の感想②【適職と天職の違い】

適職と天職の違い 感想①はこちらです。 適職と天職、何が違うのでしょうか。 適職:得意を活かした、その人の能力や才能などに合った職業(例:気配りが得意な人が、接客業についた場合) 天職:お金とは関係なく、時間を忘れて没頭できるような好きなこと …

『シンプリスト生活』Tommy(著)の感想①【ミニマリストとの違い】

ミニマリストとの違い シンプリストとミニマリスト、何が違うのでしょうか。 ミニマリスト:必要や便利を切り詰めてでも、モノを減らすことを優先 シンプリスト:モノゴトの優先順位を整理し、自分に正直でいることを重視して行動 著者のTommyさんは、ミニマ…

『手放す練習』ミニマリストしぶ(著)の感想【大事なことを強調するため少なくする】

大事なことを強調するため少なくする 本書でのミニマリストとは、 大事なことを強調するために、あえて少なくする人 のことです。 ミニマリストしぶさんは、 4畳半 家賃2万円 のワンルームマンションに住んでいたそうです。 「来月の家賃どうしよう」といっ…

『中田式 ウルトラ・メンタル教本』中田敦彦(著)の感想【最高の仕事とは】

最高の仕事とは 中田さんは、「最高の仕事」を、以下の5つすべてを満たすものだと言います。 成果を出している 周囲に認められている 満足な報酬が得られている やりたい職種に就いている 気の合う仲間がいる ハードルが高いです。 一番重要なのは①だと思っ…

『日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy』厚切りジェイソン(著)の感想【自分のために生きる】

自分のために生きる 最近、FIREした厚切りジェイソンさん。 ジェイソンさんは、2014年にお笑い芸人としてデビューしました。 翌年、本書が出版されています。 今読んでも響く内容ばかりでした。 ジェイソンさんが言いたいのは、「自分のために生きろ」だと感…

『キミは何のために勉強するのか』富田一彦(著)の感想【無意味な苦労であってはいけない】

無意味な苦労であってはいけない 著者の富田さんは、代々木ゼミナールの英語講師です。 もし、大学受験の予備校の先生に「キミは何のために勉強するのか」と聞かれたら、「志望校に合格するため」と答えるでしょう。 ただ本書は、一般の読者にも向けて書かれ…

『試験勉強という名の知的冒険』富田一彦(著)の感想【学力とは抽象化できる力】

学力とは抽象化できる力 富田さんは、代々木ゼミナールの英語講師です。 主に東大英語を担当しており、富田さんも東大出身です。 本書は、英語を読めなくても読み進めることができます。 本書は「試験」を受けようとしているすべての人々、そして「試験問題…

『億を稼ぐ積み上げ力』マナブ(著)の感想【朝起きたら絶対に○○をする】

朝起きたら絶対に○○をする 著者のマナブさんは、積み上げの結果、年収1億を超えました。 ブログを1000日ほど毎日更新することで、月収5万円から月収1000万を超えたそうです。 では、どうすれば積み上げることができるのでしょうか。 マナブさんの結論は、シ…

『幸せになる勇気』の感想【これからどうするかを考え実行する】

これからどうするかを考え実行する 本書は、青年と先生の対話形式です。 前作『嫌われる勇気』の続篇です(『嫌われる勇気』を読んでからの方が理解しやすいですが、本書から読んでも問題ありません)。 『嫌われる勇気』の感想はこちらです。 学校教員をし…

『ウォーク・ドント・ラン―村上龍vs村上春樹』の感想【若手時代の対談】

若手時代の対談 村上龍さんと村上春樹さんの対談です。 対談は2回、 1980年7月29日 1980年11月19日 に行われています。 時期としては、 村上龍さんが『コインロッカー・ベイビーズ』を書いた後 村上春樹さんが『羊をめぐる冒険』を書く前(『街と、その不確…

『混沌を泳ぐ PROGRESS STORY』中田敦彦(著)の感想【なぜ成功していくのか】

なぜ成功していくのか オリエンタルラジオ中田さんの電子書籍です。 タイトルにある「PROGRESS」とは、中田さんのオンラインサロンの名前です。 当初、30人だったオンラインサロンのメンバーは、現在(2021年7月)、5000人を超えているそうです。 オンライン…

『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』の感想②【書評ブログで月1万円稼ぐ方法】

書評ブログで月1万円稼ぐ方法 感想①はこちらです。 僕が個人事業主として独立したての頃、「自分の力でゼロから仕事を生み出し、月1万円稼ぐにはどうしたらいいのだろう」ということをずっと考えてきました。 著者は、独立してから1万円を稼ぐにはどうするか…

『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』の感想①【ものを減らして理想の人生を叶える】

ものを減らして理想の人生を叶える ミニマリストとは、ものを減らすことだけではありません。 ものが減れば部屋がすっきりして、生活しやすい空間になりますが、著者は、理想の人生を叶えるためだと言います。 ミニマリストとは、「持ち物の数」で決まるので…

『自分の中に毒を持て』岡本太郎(著)の感想【できるだけ本音で生きる】

できるだけ本音で生きる 岡本太郎と聞いて、 太陽の塔(万博公園) 明日の神話(渋谷駅) を思い浮かべる人は多いでしょう。 私はそれらの作品の良さはわかりません。むしろ、おどろおどろしく、子どもの頃に見ていたらトラウマものでしょう。ピカソのゲルニ…

『嫌われる勇気』の感想【読書感想文ブログの運営方針】

読書感想文ブログの運営方針 本書で書かれていることは強烈です。 例えば、 トラウマは、存在しない すべての悩みは「対人関係」 あなたは世界の中心ではない ワーカホリックは人生の嘘 人はいま、この瞬間から幸せになることができる などです。 中でも私が…

『諦める力』為末大(著)の感想【勝つために諦める】

勝つために諦める 高校生の為末さんは、 100m 200m 400m の陸上選手でした。すべて全国トップクラスです。 ですが、インターハイで監督が100mのエントリーを取り消したことをきっかけに、 400m 400mハードル に、競技を絞ります。 なぜなら、 400メートルハ…

『自分を愛する力』乙武洋匡(著)の感想【自己肯定感を育む方法】

自己肯定感を育む方法 乙武さんは、生まれつき手足がありません。 手足のない体で生まれたことを、一度も恨んでいないと言います。 なぜでしょう。 自己肯定感があったからだと乙武さんは言います。 自己肯定感とは、「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえ…

新型コロナウイルス(緊急事態宣言)が教えてくれた【本当に必要なもの、なくてもいいもの】

本当に必要なもの 新型コロナウイルス(緊急事態宣言)が教えてくれたことは、 本当に必要なものは何かを考えることでした。 緊急事態宣言下では、 店の営業自粛や営業時間の短縮 在宅ワーク リモート会議 などで、人と接する機会が極端に減りました。 人と…