コンサルじゃなくても役立つ
私はコンサルで働いていません。
ですが、本書は役に立ったと思ってます。
業界も業種も関係ない。
全てのビジネスパーソンに届けたい最高のビジネススキル。
本書は「対立形式」で書かれてます。
例えば、
- 評価基準・評価結果VSメリット・デメリット
- 材料(インプット)VS成果物(アウトプット)
- 一点豪華主義VS全てが平均よりちょい上
太字は、著者の重視してる方です。
1の評価基準・評価結果VSメリット・デメリットについて。
著者は、メリット・デメリットでは「評価基準」が埋もれてると言います。
何かを比較する時に最も大事であり頭を使うべきことは、紛れもなく「評価基準」なのに、それが括り出されていないのです。
本書では、「休みで行く旅行先をどこにするか」で、ハワイと博多を比較しています。
メリット・デメリットで考えると、評価基準(例:場の魅力度、移動時間、ご飯の旨さ等)を設定できません。
ハワイと博多の良い点・悪い点だけを挙げるわけです。
ハワイと博多の良い点・悪い点だけを挙げるだけでは、評価基準がないので、比較できないということでしょう。
一方、評価基準(場の魅力、移動時間、ご飯の旨さ等)を設定すると、ハワイと博多を比較できます。
どちらかを選ぶ基準が生まれます。
確かに、メリット・デメリットより、評価基準・結果を使って比較した方が、論点が明確になるでしょう。
しかし、
- 評価基準の設定
- 評価基準における配点
が難しいと感じました。
評価基準をどう設定するかで、評価決定が変わってくるでしょう。
上記の評価基準(場の魅力、移動時間、ご飯の旨さ)に「費用」を加えたら、費用の高いハワイは劣勢になります。
また、評価基準における配分について、評価基準・結果が、
- 場の魅力度:ハワイ>博多
- 移動時間:ハワイ<博多
- ご飯の旨さ:ハワイ=博多
だとして、ハワイと博多、どちらを選べばいいのかという問題も出てきます。
最後は、「どっちに行きたいか」という感情で決定しそうです(それが悪いというわけではなく)。
続いて、2の材料(インプット)VS成果物(アウトプット)について。
コンサルは、
- インプット(調べる、分析)
- 考える(1人または皆で)
- アウトプット(議論、プレゼン)
をしてると言います。
インプットをして、考えて、アウトプットをする。
良いインプットが無いと何も始まらない。
ブログの感想文とも通じると思いました。
感想文を書く流れは、
- 本を読んでインプット
- 1人で考える
- 自分の考えをアウトプット
本のインプットがなければ、私は何も書けません。
読んだ本のどこに感銘を受けたか。
それを逃さずに書かなければいけないと思いました。
3の一点豪華主義VS全てが平均よりちょい上について。
著者は、時間と意識を投下するエリアを絞るよう言います。
1つのことの特化して、ニッチであってもキングになれば、それが旗印になり、ブランドが構築され、全てがやりやすくなりますからね。
このブログでは、ビジネス書、新書、エッセイなど、多様なジャンルの本の感想を書いてます。
1つのことに特化したほうがニッチになります。
ブログの範囲を、
雑記>本>小説>純文学
右にいくほどニッチです。
なら純文学に絞ってブログを書けばいい。ともならないわけです。
ビジネス書も新書もエッセイも、読みたいものは出てくるからです。
それに、純文学を読みたくないときもあります。
仕事と趣味の違いだなと、思います。
思うと同時に、趣味だと言い訳して逃げてるとも言えます。
ニッチであってもキングとは思えないですし。
キングは感想を書く人間ではなく、作品の書き手だと思ってしまいます。