いっちの1000字読書感想文

平成生まれの社会人。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

読み方

『本の読み方 スロー・リーディングの実践』平野啓一郎(著)の感想【本を読む理由】

本を読む理由 なぜ、本を読むのか。 主体的に考える力を伸ばすこと。これこそが、読書の本来の目的である。 そうなのでしょうか。 確かに、考える力を伸ばしたいと思って手に取る本もあります。 ただ、それだけではありません。 本を読む喜びの一つは、他者…

『「読み」の整理学』外山滋比古 (著)の感想【わからないことを読む方法】

わからないことを読む方法 「読み」には2種類あると、著者は言います。 未知を読むベータ―読みと既知を読むアルファ読み ベータ―読み:わからないことを読む アルファ読み:わかることを読む 既知を読んで、ものが読めると思っているけれども、それは未知を…

『小説の読み方』平野啓一郎(著)の感想【小説の書き方にも通じる】

小説の書き方にも通じる 最近、小説を読めてません。 小説よりも、実用書を読んでます。 本書を手に取ったのは、2023年下半期の芥川賞候補作を読もうと思ってるからです。 本書を読み、小説を読む下地をつけてから、再び小説を読もうとしてます。 『小説の読…

『読む心・書く心 文章の心理学入門』秋田喜代美(著)の感想【文豪の推敲の共通点】

文豪の推敲の共通点 文章をどう読んでいくかの参考になりました。 文章を読んでいくときに、事実と意見と主張の部分を見分けながら読むことが大切だといわれます。けれどもそれだけでなく、根拠となる事実や理由づけと主張との関係を考えてみることもとても…

『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因』西林克彦 (著)の感想【部分が読めていない】

部分が読めていない 文章を正しく読みたいです。 本書は、『14歳からの読解力教室:生きる力を身につける』犬塚美輪(著)で紹介されてました。 よりよく読もうとするさいに、私たち読み手にとって最大の障害になるのが、自分自身の「わかった」という状態です…

『増補版 大人のための国語ゼミ』野矢茂樹(著)の感想【国語力は愛】

国語力は愛 なぜ、大人のために国語が必要なのか。 そう思った人は、いるかもしれません。 私が本書を手に取ったのは、読解力や文章力をつけるためです。 読解力や文章力の向上は、社会人の私にも必要だと感じたからです。 本書には、差し込みの漫画がありま…

『“深読み”の技法:世界と自分に近づくための14章』小池陽慈(著)の感想【ノルマを捨てる】

ノルマを捨てる 深い読みがしたい。 深い読みでなくとも、ちゃんと読めるようになりたい。 そう思って手に取りました。 著者の小池さんは言います。 時にはその一文、いや、その一単語に徹底的にこだわり、それを”深く”読むために、途方もない時間をかける。…

『14歳からの読解力教室:生きる力を身につける』犬塚美輪(著)の感想【たくさん読む以外の方法】

たくさん読む以外の方法 読解力をつけるにはどうすればいいのか。 そう思うきっかけがありまして…… 先日、とある小説で、私は読み間違いをしました。 「グループホーム入居」を「病院入院」と勘違いし、読んでいました。 物語上は、大した違いではありません…

『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文』西岡壱誠(著)の感想

「伝える力」と「地頭力」を高める方法 東大作文を学べばブログに活かせる。 そう思い、手に取りました。 が、そんな甘いものではありませんでした。 最後に「要するに何が言いたかったのか」をまとめて終わるというのが、作文における絶対の原則なんです。…

『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』西岡壱誠(著)の感想

読む力と地頭力を身につける方法 読む力、欲しいです。 地頭力、もっと欲しいです。 資料を一読して、自分の考えを持てるようになりたいです。 本を読んだ後に感想文を書いてるので、読むことにはそこそこ自負がありました。 が、まだまだでした。 著者は東…

『名場面で味わう日本文学60選』の感想【『蒲団』は勘違い小説の傑作】

『蒲団』は勘違い小説の傑作 作家、翻訳者、研究者(計6人)が、日本文学を10作ずつを選びます。 10作の名シーンを抜粋 シーンや作品を解説 抜粋シーンや解説により、読みたい本や再読したい本が増えました。 大江健三郎『新しい人よ眼ざめよ』 志賀直哉『城…

「乗代雄介×保坂和志 対談」の感想【野間文芸新人賞受賞時の対等な対談】

野間文芸新人賞受賞時の対等な対談 乗代雄介さんが『本物の読書家』で野間文芸新人賞を受賞されたときの対談です。 対談当時(2018年)、乗代さんは学習塾のアルバイトをしていました。 週三、四で仕事をしています。主に小学生相手の塾講師で、低学年から高…

『田村のやさしく語る現代文』の感想【文章を論理的に読む勉強法】

文章を論理的に読む方法 本書は、大学受験向けの参考書です。 私は社会人ですが、文章の読解力を上げたいので、手に取りました。 これを読む前に、『船口のゼロから読み解く最強の現代文』を読みました。 感想はこちらです。 本書は、それより「やさしく」語…

『船口のゼロから読み解く最強の現代文』の感想【読解力を上げる勉強法】

読解力を上げる勉強法 本書は、大学受験向けの参考書です。 私は社会人ですが、文章の読解力を上げたいので、手に取りました。 スポーツでも、勉強でもそうですが、何にでも「正しい方法」というのはあります。(中略)まずは「正しい基本」をしっかり身につ…

『知識を操る超読書術』メンタリストDaiGo(著)の感想【読書を人生にフル活用する方法】

読書を人生にフル活用する方法 なぜ、その本を読むのか その本からどんな知識を得たいのか それを考えるだけで、読書体験が全く異なると、著者のDaigoさんは言います。 読書を人生に役立てるには、 本を読む準備をする 本の読み方を知る 本から得た知識をア…

『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』山口周(著)の感想【本の内容を忘れてしまう人に】

本の内容を忘れてしまう人に 読んだ本の内容を覚えている人ってうらやましいです。 私は、本を読んでしばらくしたら、内容を忘れてしまいます。 著者の山口さんは、その解決には「忘れてもよい仕組み」をつくる必要があると言います。 人は、本を読んでも必…

『読書という荒野』見城徹(著)の感想【本は現実を戦うための武器】

本は現実と戦うための武器 本は「現実と戦うための武器」だと、著者の見城さんは言います。 本とは単なる情報の羅列ではない。自分の弱さを思い知らされ、同時に自分を鼓舞する、現実を戦うための武器なのだ。 「現実と戦う武器」と聞くと、 わからないこと…

『読書する人だけがたどり着ける場所』齋藤孝(著)の感想【深みのある人生】

深みのある人生 「読書する人だけがたどり着ける場所」は、深みのある人生です。 具体的には、 思考力 知識 人格 人生 に、深みが出るということです。 なぜ読書で深みが出るかというと、「体験」が関係しています。 自分一人の体験に読書には限界があります…

『大人のための読書の全技術』齋藤孝(著)の感想【読書で人生をデザイン】

読書で人生をデザイン なぜ、読書が良いことなのでしょうか。 まず今の時代背景について、 現代は「意識的に自分自身をデザインし、ブランド化していく時代だ」と考えています。 (中略) 自分はどんな人間になりたいのか、どんな人生を送りたいのか。明確に…

2019年に買って良かった商品3選【読書に関するもの】

2019年に買って良かった商品3選 2019年に買って良かった商品で、読書に関するものを3つ紹介します。 Kindle Paperwhite Kindle Paperwhite 防水機能搭載 Wi-Fi 8GB 広告つき 電子書籍リーダー 発売日: 2018/11/07 メディア: エレクトロニクス 耳栓 MOLDEX 使…

村上春樹作品で最初に読むべき小説【初心者向けおすすめ本3選】

短編がおすすめ 村上春樹作品を読んでみたいけど、どれを読んだらいいかわからない。 そんな方向けに、おすすめ作品を紹介します。 結論から言うと、短編がおすすめです。 その理由は2つです。 読みやすいから 自分に合うかどうかわかるから 1つ目、読みやす…

読書感想文の簡単な書き方【本の選び方、読み方からわかる】

読書感想文の簡単な書き方 夏休みの宿題の王道、読書感想文。 私は学生時代、最後まで手を付けられずにいました。 無理やりやらされるというのが大きいと思います。 それが今や、自ら本を選んで、感想文をブログに書くようになりました。 その経緯は長くなる…

『村上春樹 ロング・インタビュー 暗闇の中のランタンのように』の感想【小説を読む理由】

デビューから『騎士団長殺し』まで 村上春樹さんへのロングインタビューです。 デビュー作『風の歌を聴け』から作品を振り返りつつ、小説の持つ力について語ります。 『騎士団長殺し』の話がメインですが、読んでいなくても問題ありません。 作品の内容より…

『心と響き合う読書案内』小川洋子(著)の感想【必ず見つかるあなたの一冊】

紹介する52作品に共通するのは「文学遺産」 作家の小川洋子さんが、52の文学作品を紹介します。 外国文学も日本文学も、恋愛小説も絵本も、古典も現代作家も、分け隔てがありません。共通しているのは、文学遺産として長く読み継がれてゆく本、というただそ…