いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』西岡壱誠(著)の感想

読む力と地頭力を身につける方法

読む力、欲しいです。

地頭力、もっと欲しいです。

資料を一読して、自分の考えを持てるようになりたいです。

本を読んだ後に感想文を書いてるので、読むことにはそこそこ自負がありました。

が、まだまだでした。

著者は東大生で、

いちばん東大生同士で盛り上がった話は「『源氏物語』でいちばん素晴らしいヒロインは誰か」という議論でした

私はついていけません。

課題図書として『源氏物語』を読んだ後に議論するのだったら、まだわかります。

一般教養として『源氏物語』が頭に入った状態で、議論しているとしたら、レベルが違います。

読むタイミングもバラバラなはずなのに、どうして本の内容を覚えていられるんでしょうか。

読書して得た「インプット」を「アウトプット」するからこそ、読んだ内容を忘れず、またそれを知識として活用できるのです

(中略)得た「情報」をその場ですぐに「自分の知識」にする方法を知っているのです

私も、ブログでアウトプットしてるつもりです。

しかし、特定の本の話題になったときに、自分の考えを取り出せません。

書いたブログを読み直して、確かにそうだったなと、思い返す程度です。

自分の考えを瞬時に取り出せません。

アウトプットしてるつもりでも、読んだ内容を忘れてしまいます。

もうそれは仕方ないと思ってます。

記憶力に頼る部分もあるでしょう。

読んだとき、どう考えたかの記録があれば、良しとします。

本を読むとき、

  1. 著者の意見を正しく読み取り
  2. 自分の意見を持つ

ことが重要だと思いました。

読み方で参考になったのは、

本の内容を先取りし、次にどんな文章が来るかを考えながら読む推測読み

「例示」「比較」「追加」「抽象化・一般化」で、次のパターンを予測します。

  • 例示:抽象的なことの後に、例を示す(著者が言いたいの抽象的な内容)
  • 比較:対照的なものと比較して説明(著者が言いたいのはどちらか)
  • 追加:新しい考え方を提示(著者が言いたいのは新しい考え方)
  • 抽象化・一般化:問題や事例を提示した後に、共通(抽象化・一般化)した説明(著者が言いたいのは、抽象化・一般化された内容)

推測ができなくとも、この部分は「例示」だから、著者が言いたいのは抽象的な内容の方だなと、読むことができます。

次に、考える力をどう鍛えるか。

読書で「考える力」を鍛えるときに僕たちに求められるのは、1冊の本の意見だけではなく、複数の本の意見を比較し、すべてを取り入れながら取捨選択もしつつ物事を考え、自分の意見を作り上げる力

何かを調べたいとき、複数の本の紹介をしているサイトがヒットします。

例えば、文章の書き方についての本が何冊か紹介されていれば、それぞれの意見を比較できます。

1つのテーマについて、本を何冊か読んで複数の意見を比較し、感想を書くのは、「考える力」を鍛えるのに良さそうです。

1つの情報・データからわかることというのは、決して1つではないからです1つのデータを見て、その結果を肯定的にとらえる人もいれば否定的にとらえる人もいます

同じテーマについて何冊も読むので、テーマ決めは、自分が真剣に取り組みたいものでないと、続かなそうです。