いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文』西岡壱誠(著)の感想

「伝える力」と「地頭力」を高める方法

東大作文を学べばブログに活かせる。

そう思い、手に取りました。

が、そんな甘いものではありませんでした。

最後に「要するに何が言いたかったのか」をまとめて終わるというのが、作文における絶対の原則なんですこの原則を守っていない作文は、「読む価値」がないと判断されても文句は言えません

辛辣です。

ちなみにこのブログは、まとめて終わってません。

自分の言いたいことを言って、終わってます。

突然終わることも、ふわっと終わることもあります。

作文の原則が守られていません。

作文として読んだら、読む価値がないと判断されても仕方ありません。

読んでくださった方は、「いっちって人は結局何が言いたいの?」と思うこともあったでしょう。

「結局何が言いたいのか」が明確じゃないと、どんなに言葉を尽くして説明しても、どんなに身振り手振りを使って話をしても、「なんとなく」しか相手に伝わらないんです

ブログを書いてるからには、読んでくださった方に、何かを伝えたい気持ちはあります。

「では、何を伝えたいか」を問われると、そんなに伝えたいことはないかな、とも思います。

私は読んだ感想を、書きたいように書いてます。

読んでくださった方には、そういう考えもあるんだな、と思っていただければ十分です。

特定の本を薦めたり、本を読むべきだという意見はありません。

私の単なる記録です。

ブログは思考の整理の手段として使ってます。

作文を書く前に、自分は何が言いたくて、それによって読んだ相手がどうなるのが理想なのか、ということまでしっかり決めておくわけです

私にとって、読んだ相手がどうなるのが理想、とかはないわけです。

本書は、書き方というより、文章の読み方の参考になりました。

文章には、4つの主張の型があるそうです。

  1. 感情型:自分が感じたことを言いたいとき
  2. 共有型:相手に何かを知ってほしい、理解してほしいとき
  3. 要望型:相手にこうなってほしいとお願いしたいとき
  4. 警鐘型:相手にこうしたほうがいいと言いたいとき

このブログは、1の感情型です。

2の共有型(未来の自分に伝わってほしい)もあります。

3と4は、ほとんどありません。

相手を動かせるとは思っていないからです。

もちろん、他の記事も読んでいただいたり、定期的にブログを訪問してくださったりしたら、嬉しいです。

ただ、あくまで主眼は自分です。

本書では、主張の型とは別に、文章の型も紹介されています。

  1. 同格型:自分の主張を、言い換えながら提示する
  2. 因果型:自分の主張を、原因と結果で提示する
  3. 対比型:自分の主張を、2つ以上のもので対比して提示する

文章を読むときの参考になると思いました。

例えば、

  • 言い換え(同格)だから、著者の言いたいことは変わってない
  • 原因と結果で、著者は主張を補強している
  • 対比で、著者はどちらかの意見を主張している

東大作文を学んでブログに活かそうと目論んでましたが、

結果、文章の読み方の勉強になりました。

現代文の点数が上がりそうです。