「伝える力」と「地頭力」を高める方法
東大作文を学べばブログに活かせる。
そう思い、手に取りました。
が、そんな甘いものではありませんでした。
最後に「要するに何が言いたかったのか」をまとめて終わるというのが、作文における絶対の原則なんです。この原則を守っていない作文は、「読む価値」がないと判断されても文句は言えません。
辛辣です。
ちなみにこのブログは、まとめて終わってません。
自分の言いたいことを言って、終わってます。
突然終わることも、ふわっと終わることもあります。
作文の原則が守られていません。
作文として読んだら、読む価値がないと判断されても仕方ありません。
読んでくださった方は、「いっちって人は結局何が言いたいの?」と思うこともあったでしょう。
「結局何が言いたいのか」が明確じゃないと、どんなに言葉を尽くして説明しても、どんなに身振り手振りを使って話をしても、「なんとなく」しか相手に伝わらないんです。
ブログを書いてるからには、読んでくださった方に、何かを伝えたい気持ちはあります。
「では、何を伝えたいか」を問われると、そんなに伝えたいことはないかな、とも思います。
私は読んだ感想を、書きたいように書いてます。
読んでくださった方には、そういう考えもあるんだな、と思っていただければ十分です。
特定の本を薦めたり、本を読むべきだという意見はありません。
私の単なる記録です。
ブログは思考の整理の手段として使ってます。
作文を書く前に、自分は何が言いたくて、それによって読んだ相手がどうなるのが理想なのか、ということまでしっかり決めておくわけです。
私にとって、読んだ相手がどうなるのが理想、とかはないわけです。
本書は、書き方というより、文章の読み方の参考になりました。
文章には、4つの主張の型があるそうです。
- 感情型:自分が感じたことを言いたいとき
- 共有型:相手に何かを知ってほしい、理解してほしいとき
- 要望型:相手にこうなってほしいとお願いしたいとき
- 警鐘型:相手にこうしたほうがいいと言いたいとき
このブログは、1の感情型です。
2の共有型(未来の自分に伝わってほしい)もあります。
3と4は、ほとんどありません。
相手を動かせるとは思っていないからです。
もちろん、他の記事も読んでいただいたり、定期的にブログを訪問してくださったりしたら、嬉しいです。
ただ、あくまで主眼は自分です。
本書では、主張の型とは別に、文章の型も紹介されています。
- 同格型:自分の主張を、言い換えながら提示する
- 因果型:自分の主張を、原因と結果で提示する
- 対比型:自分の主張を、2つ以上のもので対比して提示する
文章を読むときの参考になると思いました。
例えば、
- 言い換え(同格)だから、著者の言いたいことは変わってない
- 原因と結果で、著者は主張を補強している
- 対比で、著者はどちらかの意見を主張している
東大作文を学んでブログに活かそうと目論んでましたが、
結果、文章の読み方の勉強になりました。
現代文の点数が上がりそうです。