いっちの1000字読書感想文

一応平成生まれ。小説やビジネス書中心に感想を書いています。

エッセイ

『自由思考』中村文則(著)の感想【文学、社会、政治を考える】

文学、社会、政治を考える 2002年のデビューから2019年までに書いたものをまとめた、エッセイ集です。 3つの章に分かれています。 エッセイと文学論的なもの 社会問題や政治 エッセイと受賞関連の文 書き下ろしは、以下の3つです。 作家志望の方々に この国…

『東京を生きる』雨宮まみ(著)の感想【幸せとは何か】

幸せとは何か 幸せになりたい。誰もが願います。 その漠然とした、幸せとは何でしょう。 「そんなことしてたら、ずっと幸せになんかなれないよ」。 そう言うときの人の顔が、いちばん醜いと思う。(p.185) 「幸せになんかなれないよ」という言葉は、足を引…

『なるべく働きたくない人のためのお金の話』大原扁理(著)の感想【やりたくないことから逃げる】

やりたくないことから逃げる 「やりたいことをしよう」 成功している人がよく言うイメージです。 ですが、やりたいことがわからない人もいます。 「やりたいことがわからないんです……」 と言おうもんなら、 「絶対あるから。探そう」 そんなときは、逆の発想…

『旅の人、島の人』俵万智(著)の感想【石垣島移住で母子が再生していく】

震災を機に石垣島に移り住む 2011年の東日本大震災のとき、俵万智さんは仙台に住んでいました。 震災のニュースばかり見ていたら、小学生の息子に指しゃぶりや赤ちゃんがえりのような症状が出始めたそうです。 石垣島に引っ越した旧友を思い出し、俵さんから…

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』西原理恵子(著)の感想【学校では教えてくれない金のこと】

きれいごとは一切ない 世の中の多くの人は、カネのハナシをしない。 特に大人は子どもに「お金の話をするのははしたない、下品なことだ」と言って聞かせたりする(p.143) お金の話って学校で教わらないですよね。 むしろ、 お金がすべてじゃない 幸せはお金…

『ヤクルト・スワローズ詩集』村上春樹(著)の感想【負けに備える】

スワローズファンになったのは近いから 村上春樹さんはヤクルト・スワローズのファンです。 高校までは神戸に住んでいたので、阪神タイガースのファンだったそうですが、上京を期にスワローズファンになったそうです。 住んでいる場所から最短距離にある球場…

【迷いと決断】本を読むようになったきっかけ

肉離れをして高校最後の大会に出られなかった 高校3年生の春に肉離れをしたので、最後の大会には出られませんでした。 県大会予選の400mリレーでのことです。 コーナーの中盤で、左太ももの裏から拳が飛び出るような感覚がありました。 バチッという音…

『おとなの小論文教室。』山田ズーニー(著)の感想【自分の考えを表現したい人に】

小論文とは 大学入試で出題されることがある小論文ですが、本書は入試向けに書かれた本ではありません。自分の考えを言葉にして表現したい人におすすめです。 小論文とは、「なぜ」を考え、「なぜ」を書く、意見と理由の文章です。(p.62) 自分で考えたこと…

『天才はあきらめた』山里亮太(著)の感想【努力することに疲れた人に】

ぼくが一番潰したい男のこと オードリー若林さんが書いた解説のタイトルです。 言葉の響きに惹かれました。 オードリーと南海キャンディーズは似ていると思います。 春日さん、しずちゃんという個性的で愛されるキャラクターに、若林さん、山里さんという陰…

『ナナメの夕暮れ』若林正恭(著)の感想【斜に構えることの卒業】

「自分探し」し続けていた人間 若林さんは以下のようなことに悩んでいました。 なぜクラスで自分だけが注射を怖くて打てないのか なぜ制服の第一ボタンをしめなければならないのか なぜ失恋を6年も引きずってしまうのか なぜ飲み会がこんなにも苦痛なのか …