いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

エッセイ

『きみは赤ちゃん』川上未映子(著)の感想【妊娠、出産、産後の実体験】

妊娠、出産、産後の実体験 川上さんの、妊娠から産後1年間までの実体験です。 あけすけに語ってる感じが伝わり、好感が持てます。 例えば、妊娠中の性交について書かれてます。 川上さんの産院で、妊娠中の性交は「ぜったいにダメ派」だったようで、 その瞬…

マカロニえんぴつのライブに行った感想【マカロックツアーvol.18】

マカロックツアーvol.18 ツアー初日、相模大野(相模女子大学グリーンホール)で開催されたライブに行きました。 ボーカルのはっとりさんがMCで、 ネットの声を信用してない ライブに来てくれた人の声や表情を信用してる ようなことを言ってました。 確かに…

『疫病と戦争の時代に小説を書くこと』村上春樹(著)の感想【小説にしかできないこと】

小説にしかできないこと 本作は、村上さんがアメリカの大学で行われた講演されたときの、元原稿です。 僕がまず原稿を日本語で書き、それをイヴ・ジンマーマン教授が英語に翻訳し、更にそれに僕が手を入れるという作業がおこなわれた。 本書には、日本語だけ…

『ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ』乗代雄介(著)の感想【ワインディング・ノート】

ワインディング・ノート 本書を読むのは2度目です。 それでも、半分以上理解できませんでした。 よって、再読するでしょう。 ――半分以上理解できなかったのに、なぜ、再読すると言えるのか。 理解に苦しんだ作品を読んだとき、読者には、 再読しない選択 再…

「伝説の一日 伝説の記憶」の感想【明石家さんまとダウンタウンのやりとり】

明石家さんまとダウンタウンのやりとり 「伝説の一日」とは、吉本興業創業110周年特別公演のタイトルです。 「伝説の記憶」は、「伝説の一日」の舞台裏を収録した映像です。 Amazonで視聴しました。 出演者の裏側を見られて良かったです。 特に、ダウンタウ…

『松本』松本人志(著)の感想【ナインティナインはダウンタウンの○○】

ナインティナインはダウンタウンの○○ 本書は、1995年10月5日発行で、 週刊朝日の連載を、単行本化したものです。 ナインティナインについての記載があるのは、雑誌連載の最終回。 1995年7月14日号の週刊朝日だと思われます。 「ポスト・ダウンタウン」と言わ…

国立国会図書館レポート2023【ビジネスホテルに宿泊】

ビジネスホテルに宿泊 2021年から年数回、国立国会図書館に宿泊で通ってます。 国立国会図書館の近くに住みたいです。 本、雑誌、漫画が読み放題 館内の端末で、ポチっと押すだけで、受付カウンターに資料が届く 調べものには、もってこいの場所です。 国会…

『私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?』町田康(著)の感想③【文学の最終的な目的】

文学の最終的な目的 感想①はこちらです。 感想②はこちらです。 文学の最終的な目的は何ですかって話です。 なぜ文学を読むのか なぜ文学を書くのか に、置き換えてもいいかもしれません。 町田さんは言います。 この世の熱狂から離脱すること、この世にいな…

『私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?』町田康(著)の感想②【詩と小説の書き方】

詩と小説の書き方 感想①はこちらです。 町田さんには、「おもろい詩の四条件」があるそうです。 感情の出し方がうまい 調べ(調子で持っていく、音楽的) そいつ自身がおもろい 書かれている内容が正しかったり、役に立ったりする 反対に、「おもろない詩」…

『私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?』町田康(著)の感想①【読書体験を振り返る】

読書体験を振り返る サブタイトルに惹かれて本を読んだのは、初めてでした。 「私の文学史」だけだったら、手に取らなかったかもしれません。 「なぜ俺はこんな人間になったのか?」があることで、どうして町田さんは、町田さんになったのか、気になりました…

『前夜』ツチヤタカユキ(著)の感想【バイトを変え続ける理由】

バイトを変え続ける理由 『笑いのカイブツ』の著者の続編 と、言っていいのかわかりません。 こちらはフィクションを混ぜているようだからです。 例えば、主人公が 小説を書く 遊郭に行く 海外に逃亡 これらは著者自身のことかどうか、わかりません。 事実で…

『笑いのカイブツ』ツチヤタカユキ(著)の感想【夢を諦める前に】

夢を諦める前に 夢を諦める前に、読むべき本書。 本書を読めば、夢を諦めるべきかどうか、テストができます。 テスト「本書のツチヤさんより、努力しましたか?」 YES:夢を諦めてもOK NO:もうちょっと頑張ってもいいんじゃない? シンプルなテストです。 …

村上春樹の新刊をなぜ買ってしまうのか【長編という情報だけで買う理由】

長編という情報だけで買う理由 村上さんの新作長編が、4月13日に発売されます。 www.shinchosha.co.jp 新作の長編は、『騎士団長殺し』以来、6年ぶりです。 公表されているのは、 発売日(4月13日) 長編小説(672ページ) 値段(2970円) 公表されていない…

『人は2000連休を与えられるとどうなるのか?』上田啓太(著)の感想②【他人の視線は偽造】

他人の視線は偽造 感想①はこちらです。 会社から、 2000日休んでください(無給) 2000日休んだ後の仕事はありません(実質クビ) と言われて、思索にふける余裕がありますか。 私にはありません。 金銭的不安から、真っ先に次の仕事を探すでしょう。 上田さ…

『人は2000連休を与えられるとどうなるのか?』上田啓太(著)の感想【タイトル詐欺だが面白い】

タイトル詐欺だが面白い タイトルに惹かれて読みました。 著者のことは存じ上げませんでした。 ウェブメディアで連載していた記事の書籍化のようです。 人は 2000連休与えられると どうなるか 主語が「人は」なので、 無職になった人の話だと思いました。 私…

本について本音で話すのが難しい理由【相手と自分に気を遣う】

相手と自分に気を遣う 以前、好きな小説家についての記事を書きました。 読んでくださった方から、以下のような質問を受けました。 「本について本音で話すのは、気を遣うから難しいのです。」について、もっと詳しく知りたいです。 面白い質問です。 本につ…

好きな小説家は誰ですかという難問に答えてみる

好きな小説家は誰ですか? と、いきなり聞かれることは、ありません。 聞かれるには、順序があります。 「趣味は何ですか?」から始まり(そんな会話はほとんどありませんが)、 「読書です」や「小説を読むことです」と言った場合に(私は決して言いません…

『夜を乗り越える』又吉直樹(著)の感想②【本や読書は何のためにあるのか】

本や読書は何のためにあるのか 感想①はこちらです。 本や読書は何のためにあるのでしょうか。 本書で取り上げられている本は文学です。 文学と読書について、又吉さんの言葉を引用しながら、考えていきます。 本は僕に必要なものでした、本当に必要なもので…

『夜を乗り越える』又吉直樹(著)の感想①【死にたくなる夜を乗り越える方法】

死にたくなる夜を乗り越える方法 又吉さんが、本や読書をもとに語ります。 タイトル「夜を乗り越える」は省略形で、省略しないと「死にたくなる夜を乗り越える」だと思いました。 死にたくなる夜を乗り越える方法の一つが、人を頼るです。 太宰治の自殺の理…

Amazonオーディブルは徒歩で通勤・通学する人におすすめ【聴く読書の活用法】

聴く読書の活用法 Amazonオーディブルに加入しています。 月額1500円で、本を聴き放題できるサービスです。 12万冊以上の本が登録されているようです。 Amazonオーディブルに、私は2021年6月に登録していました。 そのときの感想はこちらです。 上記記事のタ…

Kindle Unlimitedはキャンペーン時以外おすすめできない【読んで良かった本紹介】

読んで良かった本紹介 Kindle Unlimitedには、キャンペーンのときに加入します。 今回のキャンペーンは、2か月で99円でした。 2か月と期間が定まっているから、読めます。 いつ読んでも良い状態だと、今読まなくてもいいや、となります。 キャンペーン後は、…

『給水塔』岸政彦(著)の感想【大学院に落ちて日雇いの肉体労働】

大学院に落ちて日雇いの肉体労働 著者の岸さんは、大学院に落ちて、日雇いの肉体労働を始めました。 現場には、和服の着物を着てくる細身の若い男性がいました。 彼は西成が好きで、東京から大阪に来て、日雇い労働をしていました。 ドカタのおっさんたちか…

『大阪』岸政彦、柴崎友香(著)の感想【自由な野犬、鎖で繋がれてうなだれている犬】

自由な野犬、鎖で繋がれてうなだれている犬 岸さんと柴崎さんのエッセイが、交互に書かれています。 岸さんは、大学進学時に名古屋から大阪に来て、30年以上住んでいます。 柴崎さんは、生まれも育ちも大阪。2005年に大阪を出て、東京に住んでます。 岸さん…

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けた感想【スケジュールと対策】

スケジュールと対策 読書感想とは関係ない内容です。 ですが、書かずにはいられないので記録しておきます。 もしかしたら、未来の私に向けてかもしれません(もう二度と受けたくないですが)。 終わった困難は、時が経つと薄れると聞きます。 私は、検便の結…

読みたい小説について【小説を現実に活かす】

小説を現実に活かす 「読みたい小説」と言われ、思い浮かぶのはどのようなものでしょうか。 難しい問題です。 消去法で、読みたくない小説を考えてみました。 家族もの(特にネガティブなもの) 物語が平坦すぎるもの 知識をひけらかしているもの このあたり…

未経験で司書の転職を目指した結果

未経験で司書の転職を目指した結果 2021年、私は司書への転職活動をしていました。 詳しい経緯などはこちらです。 結果は、 筆記試験:合格 面接試験:不合格 で、内定を得ることはできませんでした。 筆記試験で数名(5名以下)に残ったのですが、 残り数名…

『毎日が冒険』高橋歩(著)の感想②【夕日評論家という仕事】

夕日評論家という仕事 感想①はこちらです。 著者の高橋さんは、夕陽評論家という肩書きを知ったとき、好きなことを極めれば仕事になると確信したそうです。 高橋さんがラジオで聞いた、夕日評論家の言葉を抜粋します。 僕は夕日がとにかく大好きで、三度の飯…

『毎日が冒険』高橋歩(著)の感想①【やりたいこととやることの一致】

やりたいこととやることの一致 元芸人で投資家の井村俊哉さんが薦めていたので読みました。 エネルギーに溢れた本でした。 著者の高橋さんは、 カウボーイになりたいと、アメリカに行く 無一文からバーを始める 会社を創って自伝を出す など、やりたいと思っ…

『「大家さんと僕」と僕』矢部太郎(著)の感想【相手を立てる謙虚さという人間的魅力】

相手を立てる謙虚さという人間的魅力 本書は「大家さんと僕」の続篇ではありません。 番外編の漫画 寄稿 対談 インタビュー と、ファンブックのような印象を受けました。 正直、続篇じゃないのか……と思いましたが、読んで良かったです。 特に良かったのが、…

未経験で司書の転職を目指す【筆記試験(SPI・SCOA)対策方法】

筆記試験(SPI・SCOA)対策方法 私は現在、司書への転職を目指しています。 詳しくはこちらで書いています。 司書の仕事は未経験ですが、司書資格があれば、自治体の選考に申し込むことができました。 試験内容は、大きく2つです。 筆記試験 面接 私は、2つの…