バイトを変え続ける理由
『笑いのカイブツ』の著者の続編
と、言っていいのかわかりません。
こちらはフィクションを混ぜているようだからです。
例えば、主人公が
- 小説を書く
- 遊郭に行く
- 海外に逃亡
これらは著者自身のことかどうか、わかりません。
事実でも創作でも、構いません。
笑いのことは、書かれています。
なりたいものが分かっているのに、それになろうとしない日々は、苦痛でしかない。
だけど、なりたいものを目指すには、勇気が要る。
勇気が要るのは、なりたいものに、なれない可能性があるからでしょう。
主人公は、15歳でお笑いを始めますが、すぐに心が折れてやめています。
ある売れてるお笑い芸人は、若手時代、2週間に一度、バイトを変えていたそうです。
売れたときに、番組で話すエピソードを、一つでも多く増やすためだそうです。
主人公も、バイトを転々と変えます。
「お前は、意志が弱いから、バイトをすぐに変えるんだ」とよく言われた。
本当の目的に気付かない奴は、そうやって腐して終わるだけ。
僕は意志が強いから、バイトを変え続けていた。
僕は一つでも多くのエピソードを、集めるためだけに生きていた。
バイトを転々とする友人がいたら、意志が弱い奴と、思うでしょう。
ですが、判断をする前に、目的を聞くべきだと思いました。
「どうして、バイトを変えるの?」と。
「エピソードトークを作るために、バイトを変え続けてるんだ」
って答えてもらえたら、意志が弱いとは、到底思えないでしょう。
バイトだけに限らず、自分がネガティブな判断をしそうになったとき、信頼している人になら、目的を聞いてみようと思いました。
予想外の答えが返ってくるかもしれません。
主人公はストイックです。
『笑いのカイブツ』でも書かれていましたが、必死で一日を生きています。
- アウトプット(ネタ出し)
- インプット(劇場見学、資料読み込み、YouTube視聴)
びびっているから、毎日サボらずにやる。
それは才能ではなく、臆病さの裏返し。
いつも死ぬ気でやるを通り抜けた後、誰かの心を動かせるものが生まれた。
重要なのは、アウトプットとインプットの順番だと思いました。
- アウトプット
- インプット
最初に出し切って、後に吸収する。
アウトプットするときのエネルギー消費は、半端ないです。
インプットでエネルギーを消費した後、アウトプットなんてできません。エネルギー切れです。
なので、最初にアウトプット。
一方、インプットは、アウトプットで疲労した身体にも、染み入ってきます。
本書は、創作する人には刺さると思います。
- アウトプット(ネタ出し、執筆、発信など)
- インプット(読書、動画視聴、バイトなど)
ただ、『笑いのカイブツ』の方が良かったです。