2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧
殺すために孕もうとする障害者 芥川賞を受賞したので再読しました。 前回読んだときの感想はこちらです。 主人公は、嫌っています。 例えば、ものに対して。 博物館や図書館や、保存された歴史的建造物が、私は嫌いだ。完成された姿でそこにずっとある古いも…
勤務以外の16時間を充実 私が本書を読んで感じた結論は、 「勤務時間以外の16時間を充実させる」です。 「勤務時間の8時間は生活費を稼ぐための義務の時間だからしょうがないとして、残りの16時間を充実させよう」である。この16時間はすべて、もっぱら自分…
犬の散歩を最優先する青年 タイトルの「犬馬」とは、「犬馬の労」からきていると思いました。 意味は、「主君のために、力を尽くすこと」 力を尽くすのは、主人公 主君は、主人公の飼っている犬(名前はペル) 主人公は、フリーターの25歳です。 大学生のと…
ワインディング・ノート 本書を読むのは2度目です。 それでも、半分以上理解できませんでした。 よって、再読するでしょう。 ――半分以上理解できなかったのに、なぜ、再読すると言えるのか。 理解に苦しんだ作品を読んだとき、読者には、 再読しない選択 再…
プライムデーの3か月無料はおすすめ Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)には、キャンペーンのときだけ加入します。 前回(2022年10月)は、「2か月99円」でしたが、 今回(2023年7月)は、「3か月無料」でした。 Kindle Unlimitedは、キャンペーン…
殺人を未然に防ぐ組織 1話の冒頭で引き込まれました。 日本の治安が維持されているのは、「殺人を未然に防ぐ組織」によるもの、というアイデアに、面白みを感じました。 「殺人を未然に防ぐ組織」は公にはされておらず、誰も知らないところで日本の治安を維…
特殊能力なしで異世界転生 主人公は、異世界に転生しますが、チート能力はありません。 特殊能力は与えられず、前世の記憶もありません。 お金もなく、携帯もありません。 携帯という言葉が何を意味しているのかすら、主人公は覚えていません。 何も知らない…
明石家さんまとダウンタウンのやりとり 「伝説の一日」とは、吉本興業創業110周年特別公演のタイトルです。 「伝説の記憶」は、「伝説の一日」の舞台裏を収録した映像です。 Amazonで視聴しました。 出演者の裏側を見られて良かったです。 特に、ダウンタウ…
第169回芥川賞候補作発表 2023年6月16日(金)、芥川賞の候補5作品が発表されました。 受賞作の発表は、7月19日(水)です。 以下、候補作と掲載誌をまとめ、受賞予想をいたします。 石田夏穂『我が手の太陽』群像5月号 第166回の候補『我が友、スミス』に続…
ないはずのものがある 感想①はこちらです。 主人公の父は、独立して広告代理店を営んでいます。 メインの仕事は、地元のスーパーマーケットの折り込みチラシの作成です。 父の経営は、そのスーパーに依存しています。 スーパーマーケットから契約を打ち切ら…