いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

アニメ「リコリス・リコイル」の感想【殺人を未然に防ぐ組織】

殺人を未然に防ぐ組織

1話の冒頭で引き込まれました。

日本の治安が維持されているのは、「殺人を未然に防ぐ組織」によるもの、というアイデアに、面白みを感じました。

「殺人を未然に防ぐ組織」は公にはされておらず、誰も知らないところで日本の治安を維持しています

主人公の少女は、「殺人を未然に防ぐ組織」=「リコリス」のメンバーです

主人公がいるのは本部ではなく、支部です。

支部は、東京都内にあるカフェです。

主人公は、カフェの店員でもあります。

カフェの名前が「喫茶リコリコ」

「リコリスは、組織に所属する人間(少女)の総称ですが、リコイルの意味は、わかりませんでした。

リコリスの支部(喫茶リコリコ)に、一人の少女がやってきます

その少女は、組織の待機命令を無視し、独断で銃を発射しました

命令無視により、支部への異動を命じられたのです。

この作品の何が良いかというと、エンディング曲への入り方です。

シリアスな場面があっても、最後にほっこり(もしくはクスッと)させられるシーンがあり、エンディングに入ります。

全13話の、最初の方の回は特にそうです。

エンディングで謎を前面に出して、次回を見せる終わり方ではありません。

1話完結のような終わり方をしつつ、解決されてない謎が残ってるのを、視聴者にはわからせて終わっているのが、良いです。

アップテンポなエンディング曲は、アニメに合っています。

最初から最後まで、エンディング曲は飛ばさずに聴きました。

シリアスなシーンで終わる回より、「喫茶リコリコ」での日常シーンで終わる回の方が、エンディングまで聴きたいと思いました。

余韻に浸る感じです。

一方、シリアスな場面が面白くないわけではありません。

「殺人を未然に防ぐ組織」を世間に暴く人物が現れます

仮に、現実の日本にも「殺人を未然に防ぐ組織」があったとして、世間に暴露されたらどうなるか、考えました。

組織は犯罪を予見し、犯罪が行われる前に、犯人を捕えます。

本作の世界では、捉えられた人間は、行方不明者とされる(抹殺される)ようです。

捉えられた人間の処遇をどうするかで、世間の評価は分かれそうです。

犯罪を未然に防ぐ組織について、世間は好意的な気がします。

世間に組織(リコリス)の存在を暴露された今、犯罪を未然に防いだときに、犯人の処遇をどうするのでしょうか。

また、未然に防いだ犯罪を、どのように報道するのでしょうか。

続編では、そのあたりも描かれるかもしれません。

花の塔

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