いっちの1000字読書感想文

平成生まれの社会人。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『東京都同情塔』九段理江(著)の感想【新宿御苑に建つ刑務所】(芥川賞受賞)

新宿御苑に建つ刑務所 「東京都同情塔」とは、新宿に建つ、新しい刑務所のことです。 正式名称は、「シンパシータワートーキョー」。 受刑者が服役する場所です。 塔は、スカイツリー、東京タワーに次ぐ高さの建物です。 建築家である主人公は、自問します。…

『Blue』川野芽生(著)の感想【トランスジェンダーの物語】(芥川賞候補)

トランスジェンダーの物語 本作は、特集「トランスジェンダーの物語」として、『すばる』に掲載されました。 トランスジェンダーとは、 生まれつきの身体的性別と、自分が認識する性別(性自認、ジェンダー・アイデンティティ)が異なる人々の総称。(日本大…

『迷彩色の男』安堂ホセ(著)の感想【誰のことか】(野間文芸新人賞候補、芥川賞候補)

誰のことか 描かれるのは、私の体験したことのない世界です。 しかしこの世界には、既視感があります。 同じ著者の前作『ジャクソンひとり』 千葉雅也さんの作品 と似ていると思いました。 物語が似ているというわけではありません。 黒人と日本人のハーフ …

『僕はうつ病くん』大谷朝子(著)の感想【うつ病課長と専業主夫】

うつ病課長と専業主夫 主人公は39歳の女性で、会社の課長職に就いてます。 30代で課長職に就任したのは、社内初でした。 主人公は夫と2人暮らしで、夫は専業主夫です。 夫は結婚前、アパレルでバイトをしていました。 主人公と同棲したのち、バイトを辞めま…

『小説の読み方』平野啓一郎(著)の感想【小説の書き方にも通じる】

小説の書き方にも通じる 最近、小説を読めてません。 小説よりも、実用書を読んでます。 本書を手に取ったのは、2023年下半期の芥川賞候補作を読もうと思ってるからです。 本書を読み、小説を読む下地をつけてから、再び小説を読もうとしてます。 『小説の読…

『知ってるつもり』西林克彦(著)の感想【わからないことをハッキリさせる】

わからないことをハッキリさせる 『わかったつもり』が面白かったので、同じ著者の本を手に取りました。 感想はこちらです。 率直に言うと、本書『知ってるつもり』は難しかったです。 サブタイトルには、 「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方 …

『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』高松智史(著)の感想【コンサルじゃなくても役立つ】

コンサルじゃなくても役立つ 私はコンサルで働いていません。 ですが、本書は役に立ったと思ってます。 業界も業種も関係ない。 全てのビジネスパーソンに届けたい最高のビジネススキル。 本書は「対立形式」で書かれてます。 例えば、 評価基準・評価結果VS…

『声優、東大に行く』佐々木望(著)の感想【仕事のある大人が東大を目指す理由】

仕事のある大人が東大を目指す理由 著者の佐々木さんは、44歳で東大を目指しました。 いい大人なのに。声優の仕事もあるのに。 なぜ、今さら東大に行く必要があるのかと、私なんかは思ってしまいます。 時間や労力がかかりますし、合格できる保証はありませ…