★★★(超お気に入り本)
2024年に読んで良かった本ベスト10 私が2024年に読んだ本で、良かった本を10冊挙げます。 小説やビジネス書など、ジャンルは問わずです。 まずは結果から。 『生きのびるための事務』坂口恭平,道草晴子(著) 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』J.K.ローリング(…
労働と仕事を切り分ける 事務と書かれた本が売れてるので、気になりました。 本書でいう事務は、事務職とは関係ありません。 では、事務とは何か。 事務のことを考える、というのは、つまりは、あなたが小さい頃から本心でやりたいと思ってることを実現する…
感動して泣くとは思わなかった ハリーポッターを読んで(聴いて)、泣くとは思いませんでした。 読んで(聴いて)と書いたのは、Amazonオーディブルを使ったからです。 Amazon.co.jp: Audibleオーディオブック 厚い本を読む時間や気力はありませんでしたが、…
勇ましい高尚なる生涯 本書は、『半農半Xという生き方』の著者、塩見直紀さんに影響を与えた本だそうです。 感想はこちらです。 「後世への最大遺物」というタイトルに、興味を惹かれました。 「最大遺物」とは何だろうか。 著者の内村鑑三は、後世へ遺すべ…
本当の危機 読み方は、バリ山行(さんこう)です。 読む前は、バリ山に行く話だと思ってました。 全然違いました。 主人公は、建物の外装を修繕する会社に転職して2年。 前の会社から紹介してもらって、今の会社に勤めました。 前の会社には、首を切られた形…
著者最高傑作のとおり 著者最高傑作らしい本作。 森さんが自分の作品で最高傑作と言ったようです。 そのとおりだと思いました。 読めて良かったです。 本作を読めたのは、森作品を読む順番が関係してます。 『喜嶋先生の静かな世界』 『すべてがFになる』 …
純粋な研究者の末路 喜嶋(きしま)先生は、主人公の通う大学の助手です。 助手は、 教授 助教授 の次に位置するポジションです。 喜嶋先生は、立派な業績を持ってますが助手のままです。 主人公は、大学の研究室(ゼミ)で、喜嶋研究室に配属されます。 喜…
指がないこと 最初の一文を読んだら、次の文、次の文と、読み進められます。 短文の畳みかけで、最後まで疾走感があります。 主人公は男子中学生。右手の小指と、薬指半分がありません。 4歳のとき、タンスで指を挟んだからです。 父と母とは別居で、祖母と…
人と猿の交流 主人公は、女子競歩の選手です。 テレビ中継された大会で、失格になります。 失格になった主人公は、バッシングを受けます。 故意による妨害に見えたからです。 主人公は、家に引きこもります。 競歩のコーチも母も、頼りになりません。 コーチ…
部分が読めていない 文章を正しく読みたいです。 本書は、『14歳からの読解力教室:生きる力を身につける』犬塚美輪(著)で紹介されてました。 よりよく読もうとするさいに、私たち読み手にとって最大の障害になるのが、自分自身の「わかった」という状態です…
視覚障害者の兄と二人暮らし 主人公は、大学を中退した後、兄と一緒に住んでいます。 兄は目が見えないので、主人公が手助けしています。 兄弟の生計は、兄が立てています。 兄は仕事をし、主人公は家事をします。 兄は出勤前に、窓を開ける習慣があります。…
列とは何か 主人公は何かの列に並んでいます。 その列は長く、いつまでも動かなかった。 先が見えず、最後尾も見えなかった。 主人公は何のために列に並んでいるか、わかりません。 いつからか、列に並んでいます。 列に並んでいる前後の人たちと、会話はあ…
著者の最高傑作 掲載されている文學界の表紙に、 4人の若者のかけがえのない生の輝きをとらえた、著者の最高傑作! と書かれています。 出版社側が最高傑作と謳った作品で、最高傑作だった試しがあるでしょうか。 ですが、心配無用です。 乗代さんの小説はほ…
夢を諦める前に 夢を諦める前に、読むべき本書。 本書を読めば、夢を諦めるべきかどうか、テストができます。 テスト「本書のツチヤさんより、努力しましたか?」 YES:夢を諦めてもOK NO:もうちょっと頑張ってもいいんじゃない? シンプルなテストです。 …
4回も読んでる 私は過去3回、『改良』の感想を書いてます。 1回目は、2019年11月。 2回目は、2020年11月。 3回目は、2022年4月(読書メーターで記載)。 bookmeter.com 約1年ぶり、4回目の『改良』。 4回目の感想を書いてるということは、本書を4回読んでま…
自助グループの存在意義 「日曜日の人々」とは、自助グループの冊子です。 自助グループとは、悩みや問題を抱えた人たちが集まる場です。 冊子には、メンバーの個人的な体験が書かれています。 拒食症 窃盗癖 不眠症 など、自身の悩みや問題が書かれています…
切迫した感情が煮詰まった作品 私小説に近いフィクションとして読みました。 マツナミという登場人物は、著者本人だと思われます。 カルチャーセンターは、小説を書いて、読んで、合評するスクールです。 本書は三部構成で、 マツナミが語り手。カルチャーセ…
ホリエモンの自叙伝 一気に読みました。 これは僕が長野刑務所で服役していた時に書き始めたものだ。 生まれて最初の記憶から現在までを時系列で辿っていく、いわゆる自叙伝ということになる。 この書き出しに引き込まれました。 捕まる前の堀江さんと言えば…
3浪するほど情熱を注げるもの 主人公の女性が、東京藝術大学に、3浪して入学するまでの話です。 主人公が浪人時代、友人から、 いつまでそんなことしているつもりなの と言われます。 主人公が東京藝術大学に行きたくて、と説明しますが、 みんな もう次のス…
芸術は人間を救えるか ピースの又吉直樹さんの解説が良いです。 様々な作家が人間を描こうと多種多様な鍬(くわ)を持ち土を垂直に掘り続けてきた。随分と深いところまで掘れたし、もう鍬を振り下ろしても固い石か何かに刃があたり甲高い音が響くばかり。(…
ものを減らして理想の人生を叶える ミニマリストとは、ものを減らすことだけではありません。 ものが減れば部屋がすっきりして、生活しやすい空間になりますが、著者は、理想の人生を叶えるためだと言います。 ミニマリストとは、「持ち物の数」で決まるので…
4コマ漫画を媒介にした世界 小学4年生の主人公は、学級新聞に4コマ漫画を載せています。 ある日、担任の教師から、他の生徒の漫画も載せていいかと聞かれます。学校に来ていない生徒の作品のようで、主人公は、 学校にもこれない軟弱者に漫画が描けますかね…
正しいと思うことをする 主人公の少女は、流れ着いた島で、記憶をなくしていました。 島の海岸には、彼岸花が咲いています。 主人公を発見したのは、同い年くらいの少女でした。彼女の話す言葉を、主人公は理解できません。 「ノロ」という役割を担った女性…
ミステリー純文学 主人公は、母から3万円を貰う代わりに、老人ホームへ向かう大叔父に同行します。 経路は上野駅から高萩駅までで、電車で向かいます。 主人公が、遠い親戚の大叔父から、 彼に送り届けてもらいたい と指名されたのは、自分が読書家だからと…
自分の人生と照らし合わさずにはいられない プロボクサーの主人公は、初戦を勝利しましたが、その後は2敗1分けと、負け越しています。 主人公は21歳なので、私としては「まだまだこれから」と思ってしまうのですが、主人公は違います。敗戦後に頭部CTを撮っ…
第三者の介入で崩れる関係性 主人公は、売れない劇作家です。 家賃5万円を支払えず、専門学生の彼女の家に転がり込みます。 彼女の実家から送られた食材を食べる主人公は、 人の親から送られた食料を食べる情けない生きもの。子供の頃、こんな惨めな大人にな…
選評を読んで 吉田修一さんは芥川賞の選評で、 高山さんはおそらく「孤独な場所」というものが一体どんな場所なのか、その正体を、手を替え品を替え、執拗に真剣に、暴こうとする作家 と書いています。 確かに、『首里の馬』の登場人物はみな孤独な場所にい…
時間は命 「モモ」は主人公の名前です。 親や兄弟はいなく、町のはずれにある劇場跡に一人で住む、浮浪少女です。 モモは「相手の話を聞く」ことに長け、彼女のそばには人が集まります。 モモの話を聞き方は、 じっとすわって、注意ぶかく聞いているだけです…
勝つために諦める 高校生の為末さんは、 100m 200m 400m の陸上選手でした。すべて全国トップクラスです。 ですが、インターハイで監督が100mのエントリーを取り消したことをきっかけに、 400m 400mハードル に、競技を絞ります。 なぜなら、 400メートルハ…
繁栄し衰退した産業の歴史 北海道を舞台に、繁栄・衰退した産業の歴史が描かれます。 描かれる産業は、 養蚕 ミンクの養殖 ハッカ油の生産 馬の装蹄 レンガ工場 などです。 それぞれが、一つの短編として構成された短編集です。 短編ごとに関連性はありませ…