いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

2021-01-01から1年間の記事一覧

好きな小説10選【はてなブログ10周年特別お題】

好きな小説10選 2019年7月、私はTwitterで、以下のようなツイートをしています。 #名刺代わりの小説10選海辺のカフカ/村上春樹コインロッカー・ベイビーズ/村上龍ぼくは勉強ができない/山田詠美銃/中村文則青が破れる/町屋良平あひる/今村夏子砂漠/伊坂幸太…

『これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話』堀江貴文(著)の感想②【これからの稼ぎ方】

これからの稼ぎ方 感想①はこちらです。 日本円以外で回っている経済圏として、堀江さんはメルカリを挙げています。 メルカリは個人が「不要品」を売ることで、「ポイント」を得ることができる。手に入れたポイントは、日本円にも交換できるが、そのままでも…

『これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話』堀江貴文(著)の感想①【規制は技術に対抗できない】

規制は技術に対抗できない 私は仮想通貨を買ったことがあります。 価格の上昇に期待し、稼げると思ったから買いました。 ですが、堀江さんの考えは違いました。 仮想通貨は、貯金や投資にとって代わる画期的な財テク術ではない。 (中略) 仮想通貨は、僕た…

【野間文芸新人賞】第43回候補作発表(2021年)

野間文芸新人賞候補作発表 2021年9月29日、野間文芸新人賞の候補5作品が発表されました。 受賞作の発表は、2021年11月4日(木)です。 以下、候補作をまとめます。 『ここはとても速い川』井戸川射子 初の候補です。 ここはとても速い川 作者:井戸川 射子 講…

『毎日が冒険』高橋歩(著)の感想②【夕日評論家という仕事】

夕日評論家という仕事 感想①はこちらです。 著者の高橋さんは、夕陽評論家という肩書きを知ったとき、好きなことを極めれば仕事になると確信したそうです。 高橋さんがラジオで聞いた、夕日評論家の言葉を抜粋します。 僕は夕日がとにかく大好きで、三度の飯…

『毎日が冒険』高橋歩(著)の感想①【やりたいこととやることの一致】

やりたいこととやることの一致 元芸人で投資家の井村俊哉さんが薦めていたので読みました。 エネルギーに溢れた本でした。 著者の高橋さんは、 カウボーイになりたいと、アメリカに行く 無一文からバーを始める 会社を創って自伝を出す など、やりたいと思っ…

『「大家さんと僕」と僕』矢部太郎(著)の感想【相手を立てる謙虚さという人間的魅力】

相手を立てる謙虚さという人間的魅力 本書は「大家さんと僕」の続篇ではありません。 番外編の漫画 寄稿 対談 インタビュー と、ファンブックのような印象を受けました。 正直、続篇じゃないのか……と思いましたが、読んで良かったです。 特に良かったのが、…

『年収3万円のお笑い芸人でも1億円つくれたお金の増やし方5.0』の感想【コスパを意識】

コスパを意識 著者の井村さんは、元お笑い芸人です。 キングオブコントの準決勝進出が、芸人のキャリアハイだそうです。 2011年に元手100万円で株を始めてわずか6年で1億円超え 井村さんは1億で留らず、資産を増やしています。 株式投資は、みんながうれしい…

『人生逃げ切り戦略』やまもとりゅうけん(著)の感想②【挑戦を阻む者に負けない】

挑戦を阻む者に負けない 感想①はこちらです。 人生逃げ切りとは、 資産を得て労働から解放される 持続的にストレスのない働き方を実現する でした。 では、具体的にどのように人生逃げ切りを目指せばいいのでしょうか。 やまもとさんは、 お金が流れ込んでい…

『人生逃げ切り戦略』やまもとりゅうけん(著)の感想①【稼げるかは市場の選定で決まる】

稼げるかは市場の選定で決まる 人生逃げ切りとは何でしょうか。 経済的不安が限りなくゼロに近づいた状態 だと、著者のやまもとさんは言います。 「人生逃げ切り」には、「数億円規模の資産を得て労働から解放される」だけでなく、「持続的にストレスのない…

『金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン』やまもとりゅうけん(著)の感想【つみたてNISAか自己投資か】

つみたてNISAか自己投資か 本書で特に参考になったのは、つみたてNISAへの考え方です。 月々3万円の積み立てでは、20年続けたところで、200万円程度の運用益を得られればよいほう。20年間続けるだけのリターンはあまり期待できません。いわば、単に毎月3万円…

『新編 図書館員への招待』の感想【魅力的な図書館員とは】

魅力的な図書館員とは 図書館の利用者にとって、魅力的な図書館員とはどんな方でしょうか。 魅力的な図書館員とは、まず目の前の利用者に真摯に対応し、利用者と資料との一期一会に立ち会うことをわが喜びとして、自らも成長する人ではないでしょうか。利用…

『図書館員をめざす人へ』の感想【図書館の役割と図書館に求めること】

図書館の役割と図書館に求めること 私の図書館の使い方は、 本を借りる(事前にインターネットで予約) 雑誌の最新刊を読む(最新刊は貸し出ししていない) 本を閲覧する の3つです。 本書では、これからの図書館は課題解決支援サービスが重要であるように感…

未経験で司書の転職を目指す【筆記試験(SPI・SCOA)対策方法】

筆記試験(SPI・SCOA)対策方法 私は現在、司書への転職を目指しています。 詳しくはこちらで書いています。 司書の仕事は未経験ですが、司書資格があれば、自治体の選考に申し込むことができました。 試験内容は、大きく2つです。 筆記試験 面接 私は、2つの…

『億を稼ぐ積み上げ力』マナブ(著)の感想【朝起きたら絶対に○○をする】

朝起きたら絶対に○○をする 著者のマナブさんは、積み上げの結果、年収1億を超えました。 ブログを1000日ほど毎日更新することで、月収5万円から月収1000万を超えたそうです。 では、どうすれば積み上げることができるのでしょうか。 マナブさんの結論は、シ…

『幸せになる勇気』の感想【これからどうするかを考え実行する】

これからどうするかを考え実行する 本書は、青年と先生の対話形式です。 前作『嫌われる勇気』の続篇です(『嫌われる勇気』を読んでからの方が理解しやすいですが、本書から読んでも問題ありません)。 『嫌われる勇気』の感想はこちらです。 学校教員をし…

未経験で図書館司書の転職を目指す意味【『幸せになる勇気』を読んで】

『幸せになる勇気』を読んで 私の現在の状況は、 司書資格あり 司書とは関係のない仕事をしている 若手から中堅に移る時期 そんな私が、未経験で図書館司書の転職を目指す意味はあるのかを考えました。 司書を目指すことには決めたのですが、司書を目指す意…

未経験で司書の転職を目指す【本好きの下剋上~国会図書館の対応を受けて~】

本好きの下剋上~国会図書館の対応を受けて~ 前回の記事の日付が8月18日なので、約2週間ぶりのブログ更新です。 その間、私が何をしていたかというと、図書館司書への転職活動です。 どういうことか、順を追ってご説明します。 私は以前、国会図書館のデメ…

アニメ「シュタインズ・ゲート」より面白い作品【シュタゲとリゼロの比較】

シュタゲとリゼロの比較 先日、「シュタインズ・ゲート」を見直しました。そのときの感想です。 ふと思ってしましました。「シュタインズ・ゲート」より面白い作品はあるのかと。 アニメはもちろん、映画でもドラマでも小説でも、ジャンルは問いません。 と…

「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」の感想【夏に見たいアニメ】

夏に見たいアニメ 「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」は、夏が来たら見たくなるアニメです。 他に、夏に見たいアニメ作品には、「ひぐらしのなく頃に」がありますが、今年は見ていません。 「シュタインズ・ゲート」をまだ見ていない方がいたら、この…

『ウォーク・ドント・ラン―村上龍vs村上春樹』の感想【若手時代の対談】

若手時代の対談 村上龍さんと村上春樹さんの対談です。 対談は2回、 1980年7月29日 1980年11月19日 に行われています。 時期としては、 村上龍さんが『コインロッカー・ベイビーズ』を書いた後 村上春樹さんが『羊をめぐる冒険』を書く前(『街と、その不確…

「乗代雄介×保坂和志 対談」の感想【野間文芸新人賞受賞時の対等な対談】

野間文芸新人賞受賞時の対等な対談 乗代雄介さんが『本物の読書家』で野間文芸新人賞を受賞されたときの対談です。 対談当時(2018年)、乗代さんは学習塾のアルバイトをしていました。 週三、四で仕事をしています。主に小学生相手の塾講師で、低学年から高…

国立国会図書館で読んで良かった本・資料【雑誌記事・絶版本・新刊本】

雑誌記事・絶版本・新刊本 国会図書館では膨大な資料を読めますが、開館時間は9時半から19時なので読める本は限られます。 館外への資料貸し出しはしていないので、読む方法は、 国会図書館内で読む 印刷して持ち帰って読む のどちらかです。 よって、国会図…

国立国会図書館のデメリット【読めない本もある】

読めない本もある 国会図書館のメリットはこちらです。 メリットに比べれば、デメリットは大したことありません。 ですが、多少なりともデメリットは感じましたので、書いておきます。 デメリットは、 家から遠い(私の個人的な問題です) 駅から図書館まで…

国立国会図書館のメリット【ノマドワーカーのコワーキングスペースにおすすめ】

ノマドワーカーのコワーキングスペースにおすすめ 国立国会図書館に行ってきました。最高でした。 最高だった理由は、 設備 食堂(喫茶室) 環境 の3点です。 設備 国会図書館では、ほとんどの本を読むことができます。 ただ、本は書庫にあるので、公立図書…

『混沌を泳ぐ PROGRESS STORY』中田敦彦(著)の感想【なぜ成功していくのか】

なぜ成功していくのか オリエンタルラジオ中田さんの電子書籍です。 タイトルにある「PROGRESS」とは、中田さんのオンラインサロンの名前です。 当初、30人だったオンラインサロンのメンバーは、現在(2021年7月)、5000人を超えているそうです。 オンライン…

『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』の感想②【書評ブログで月1万円稼ぐ方法】

書評ブログで月1万円稼ぐ方法 感想①はこちらです。 僕が個人事業主として独立したての頃、「自分の力でゼロから仕事を生み出し、月1万円稼ぐにはどうしたらいいのだろう」ということをずっと考えてきました。 著者は、独立してから1万円を稼ぐにはどうするか…

『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』の感想①【ものを減らして理想の人生を叶える】

ものを減らして理想の人生を叶える ミニマリストとは、ものを減らすことだけではありません。 ものが減れば部屋がすっきりして、生活しやすい空間になりますが、著者は、理想の人生を叶えるためだと言います。 ミニマリストとは、「持ち物の数」で決まるので…

『海辺のマンション』前田司郎(著)の感想【熱海のリゾートマンションに隠居する小説家】

熱海のリゾートマンションに隠居する小説家 主人公は、熱海のリゾートマンションで一人暮らししている小説家です。年齢は書かれていませんが、30代か40代だと思われます。 主人公は、働かなくとも暮らしていける資産を持っています。そのためか、仕事への活…

映画「英国王のスピーチ」の感想【吃音症の王様の原稿読み】

吃音症の王様の原稿読み 作品の時代は1930年後半、第二次世界大戦の直前です。 主人公は、イギリスの王位継承者の弟です。王である父の代わりに演説を行いましたが、吃音でうまく話せません。 妻は、主人公の吃音の改善のため、治療できる人間を探しますが、…