いっちの1000字読書感想文

一応平成生まれ。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話』堀江貴文(著)の感想②【これからの稼ぎ方】

これからの稼ぎ方

感想①はこちらです。

日本円以外で回っている経済圏として、堀江さんはメルカリを挙げています。

メルカリは個人が「不要品」を売ることで、「ポイント」を得ることができる。手に入れたポイントは、日本円にも交換できるが、そのままでもメルカリ内に売られている、膨大なモノと交換できる

ここがとても重要で、このポイントとは、元々要らないものを売ってできた「あぶく銭」なのだ。自分にとってこれまで価値がないと思っていたモノに価値がついた。これがキャッシュに変換して使えるということは、ユーザーにとって「手離れが良いお金」を生み出したということになる。

私は今年からメルカリを使い始めました。メルカリで売って得たポイントが、メルカリ内だけでなく、メルペイとしてコンビニやカフェで使えることに、驚きました。

メルカリで売れたとき、売上の10%を手数料で取られてしまうのは大きいですが、もともと価値がなかったものと考えれば、お金になるだけありがたいと言えます。

私は、メルカリで得たポイントを、堀江さんの言うような「手離れが良いお金」とは思っていません。ポイントを、お金により近いものとみなしているからです。

クレジットカードやスマホ決済より先に、メルペイで払ってはいますが、不要品を売って得たポイントだから買ってもいいやというような、衝動買いはしていません。

楽天の期間限定ポイントのように、使用期限が決まっているポイントは「手離れが良いお金」になるでしょうが、メルカリで売ったポイントは期間限定ではないので、そこまで「手離れが良いお金」にはなりません。

メルカリを使ったせどりで生計を立てている人もいるのではないかと思いました。

堀江さんは、働く対価として機能してきたお金の価値が、下がっていくと言います。

テクノロジーのお陰で、人間が汗水垂らして働かないといけない場面は、どんどん減っている。ということはお金の出番が減っている。以前ほどには、ありがたくなく、投じた手間や苦労を、ねぎらってくれるものでは、なくなっているのだ。

(中略)

そんな社会で、豊かになれる人は、どんな人だろうか?

答えはひとつ。お金との交換ができない独自の価値基準を持っている人だ。

お金の出番が減っていることを、私は認識できていません。現金の出番は減っていても、ポイント決済、スマホ決済、クレジットカード決済など、媒体が変わっただけで、お金の出番は減っていません。

堀江さんだけでなく、グーグル共同創業者のラリー・ペイジ氏も「今はもう充分に『豊かな時代』なのだから、必死になって働く必要はないのでは?」と語ったそうです。

  • 必死に働かなくていい
  • 働かなくても富はある

と言えるのは、「お金との交換ができない独自の価値基準を持っている人」でしょう。

私のような、独自の価値基準を持たない人間は、会社で時間を売ってお金に変えざるを得ません。

それが嫌なら独自の価値基準を持てるように努力したら、と言われそうですが、まったくそのとおりです。

例えば、定価1300円の本書に付加価値をつけてメルカリで出品したとして、堀江さんのメモがあれば、1万円でも売れるでしょう。私のメモでは、1万円で売れることはありません。

堀江さんのような、独自の価値基準がある人は、必死に働かなくともお金が集まってくるのだと思います。

では、私のような独自の価値基準を持たない人間が、付加価値をつけるにはどうしたらよいでしょうか

実績をつくるしかありません

例えば、新刊の小説に付加価値をつけてメルカリで出品するなら、小説の新人賞の受賞です。私は新人賞の一次選考を突破したことはありますが(約2000の応募で上位30作品)、これでは弱いです。少なくとも最終候補(上位5作品)に入る必要があります。

ただ、付加価値をつけるために、実績をつくる努力をするのは、違和感があります。

メルカリで高く売るために、最終選考に残るような小説を書こうと、私は思いません。

付加価値は、実績に伴って付いてくるものだと思いました。きれいごとかもしれませんが。