好きな小説10選
2019年7月、私はTwitterで、以下のようなツイートをしています。
#名刺代わりの小説10選
— いっち@1000字読書感想文 (@icchan925) 2019年7月11日
海辺のカフカ/村上春樹
コインロッカー・ベイビーズ/村上龍
ぼくは勉強ができない/山田詠美
銃/中村文則
青が破れる/町屋良平
あひる/今村夏子
砂漠/伊坂幸太郎
とんび/重松清
他人の足/大江健三郎
蜘蛛の糸/芥川龍之介
「好きな小説」と「名刺代わりの小説」、意味は同じです。
2年3か月経った今、この10作品について検討し、好きな小説10選を確定します。
まず、
- 海辺のカフカ/村上春樹
- コインロッカー・ベイビーズ/村上龍
- ぼくは勉強ができない/山田詠美
- 銃/中村文則
- あひる/今村夏子
- 他人の足/大江健三郎
- 蜘蛛の糸/芥川龍之介
の7作品は、確定です。
残りの3作品
- 砂漠/伊坂幸太郎
- とんび/重松清
- 青が破れる/町屋良平
を、以下の作品に入れ替えます。
- 日曜日の人々/高橋弘希
- 本物の読書家/乗代雄介
- 少年の日の思い出/ヘルマン・ヘッセ
それぞれの感想はこちらです。
入れ替える理由として、
- 砂漠/伊坂幸太郎
- とんび/重松清
は、学生時代に読んだ小説で、社会人となった今、読み返していないからです。
『砂漠』は、社会という砂漠を前にした大学生の話で、学生時代に読むからこそ響くものがありました。
『とんび』はドラマも良く、佐藤健さん演じる青年に共感しながら見ていたのを覚えていますが、そのときの境遇と近かったのが大きいです。
『青が破れる』は、小説のテクニック的に面白いのですが、読んだ後に何が残るかというと、微妙です。
私は「好きな小説」を選ぶ際、読む前と後で、変化や気づきがあるかを基準にしています。
読む前後の変化や気づきを一言で表すと、
- 『海辺のカフカ』:家出少年を守る司書の青年のようになりたい
- 『コインロッカー・ベイビーズ』:生きようと思える
- 『ぼくは勉強ができない』:学校の勉強だけできても仕方ない
- 『銃』:偶然銃を拾っても(力を得ても)使いこなせなければ散々
- 『あひる』:代替え可能な存在とは何か
- 『他人の足』:結局みんな、他人の足の病気はどうでもよい
- 『蜘蛛の糸』:自分さえ良ければいいという考えの末路は地獄
- 『日曜日の人々』:練炭自殺の生々しい描写に圧倒される
- 『本物の読書家』:純文学とミステリーの融合
- 『少年の日の思い出』:どうしても償えないものがあること
はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」