いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

生き方

『パーティーが終わって、中年が始まる』pha(著)の感想【中年クライシスなのか】

中年クライシスなのか 「パーティー」が終わって、「中年」が始まる。 「パーティー」とは、シェアハウスを運営して解散するまでのことで、 「中年」とは、シェアハウスを解散して一人暮らしを始めたことでしょう。 「中年」は、年齢よりも精神的なものだと…

『次の時代を先に生きる』髙坂勝(著)の感想【ナリワイの見つけ方】

ナリワイの見つけ方 『減速して自由に生きる』が良かったので読みました。 感想はこちらです。 「次の時代を先に生きる」とは、どういうことでしょうか。 経済成長主義から卒業してこそ、やっと新しい生き方が始まり、次の時代が始まる。 「経済成長主義から…

『Dark Horse 好きなことだけで生きる人が成功する時代』の感想【個性に合った充足感の追及】

個性に合った充足感の追及 『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』で参考にされてたので読みました。 感想はこちらです。 ダークホースとは、 予想を覆して勝利する人々、今まで見向きもされなかったのに突然快進撃をはじめ勝者となる人のこと 「予想を覆…

『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』谷川嘉浩(著)の感想【偏愛を見つける】

偏愛を見つける タイトルに惹かれました。 「人生のレールを外れる衝動のみつけかた」 「人生のレールを外れる衝動」とは、 誰かに強制されたわけでもないのに、自分を何かに夢中にさせる衝動のこと と、著者の谷川さんは言います。 漫画『チ。』を例に挙げ…

『働く人の夢 33人のしごと、夢、きっかけ』の感想【楽しみや生きがいのある仕事】

楽しみや生きがいのある仕事 『なぜ僕らは働くのか』で紹介されてたので、読みました。 感想はこちらです。 33人の働く人の、夢やきっかけが書かれてます。 私はそのどこかに、夢を探してました。 33人の夢があれば、感銘を受けるものがあると思いました。 …

『人生、何を成したかよりどう生きるか』内村鑑三、佐藤優(著)の感想【「後世への最大遺物」現代語訳】

「後世への最大遺物」現代語訳 本書は、 内村鑑三の講義「後世への最大遺物」の現代語訳 佐藤優の解説(「後世への最大遺物」を今読む人へ) の二部構成です。 以前、私は岩波文庫版の「後世への最大遺物」を読みました。 感想はこちらです。 こちらを読んで…

『おとなの進路教室。』山田ズーニー(著)の感想②【心が向かないものには動かない】

心が向かないものには動かない 感想①はこちらです。 著者の山田さんは、次のあてもなく、38歳で会社を辞めました。 どうやって社会にエントリーしていいかわからず、収入もなく、4年間は赤字の、先の見えない生活をしていた。 あてもなく退職 独立後4年間赤…

『おとなの進路教室。』山田ズーニー(著)の感想①【やりたいことの見つけ方】

やりたいことの見つけ方 約5年半ぶりに再読しました。 前回の感想はこちらです。 感銘を受けた部分は、前回読んだときと、さほど変わりませんでした。 それが良いことなのか、悪いことなのか。 今の私が、5年半前の自分と、そんなに変わってないということで…

『後世への最大遺物』内村鑑三(著)の感想【勇ましい高尚なる生涯】

勇ましい高尚なる生涯 本書は、『半農半Xという生き方』の著者、塩見直紀さんに影響を与えた本だそうです。 感想はこちらです。 「後世への最大遺物」というタイトルに、興味を惹かれました。 「最大遺物」とは何だろうか。 著者の内村鑑三は、後世へ遺すべ…

『半農半Xという生き方』塩見直紀(著)の感想【天与の才の見つけ方】

天与の才の見つけ方 本書は、髙坂勝さんの『減速して自由に生きる』で紹介されてました。 半農半Xのコンセプトに共感したので読みました。 一つは人生において農を重視し、持続可能な農のある小さな暮らしを大切にする方向だ。もう一つは与えられた天与の才…

『減速して自由に生きる』髙坂勝(著)の感想【会社員を辞めて生きる方法】

会社員を辞めて生きる方法 帯文が、村上龍さんです。 減速すれば、景色が鮮明に見える。発見もある。 どうして小説家の村上さんが、本書の帯文を書いてるんだろうと思ってました。 すると、作中で村上さんの言葉が引用されてました。 村上龍さんがかつて「今…

『手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~』喜多川泰(著)の感想【自己啓発的小説】

自己啓発的小説 本書は、『なぜ僕らは働くのか』という本で紹介されてました。 感想はこちらです。 本書は、おすすめキャリア本として挙げられてました。 「喜多川泰」という作家さんの名前は、Amazonでよく見ました。 作品を読むのは初めてでした。 自己啓…

『たった独りのための小説教室』花村萬月(著)の感想【小説家として生きる方法】

小説家として生きる方法 どうやって小説家として生きるかが、著者の経験をもとに、書かれてます。 この方の言葉は信用できると思いました。 例えば、 私は小説執筆を文学追及ではなく、独りで出来る職業として、つまり生活の糧=金銭を得る途として選択し、…

『なぜ僕らは働くのか』佳奈(著),池上彰(監修)の感想【働くより大切なこと】

働くより大切なこと 本書は、 漫画のストーリー 働くことの解説文 で構成されてます。 サブタイトルには、 君が幸せになるために考えてほしい大切なこと とあります。 サブタイトルなので、本書全体を示す言葉でしょう。 ですが私は、本書のある一場面で、「…

『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』國友公司(著)の感想【日雇いと生活保護】

日雇いと生活保護 私は学生時代、西成に泊まったことがあります。 安かったからです。一泊1200円くらいでした。 治安が悪いことは、なんとなく知ってました。 一泊の値段が破格ですから、理由を調べます。 しかし、背に腹は代えられませんでした。 南千住の…

『声優、東大に行く』佐々木望(著)の感想【仕事のある大人が東大を目指す理由】

仕事のある大人が東大を目指す理由 著者の佐々木さんは、44歳で東大を目指しました。 いい大人なのに。声優の仕事もあるのに。 なぜ、今さら東大に行く必要があるのかと、私なんかは思ってしまいます。 時間や労力がかかりますし、合格できる保証はありませ…

『寝そべり族マニュアル』ゆるふわ無職(著)の感想【必要以上に働いたら負け】

必要以上に働いたら負け 寝そべり族とは、 頑張ることをやめて、最低限だけ働き、最低限の文化的生活を送る 競争社会に疲れた中国の若者たちを表す言葉です。 著者のゆるふわ無職さん(以下、ゆるふわさん)は、 週三で五時間だけバイトで働き、月六万円程度…

『40代にしておきたい17のこと』本田健(著)の感想【得意なこと、不得意なことを見直す】

得意なこと、不得意なことを見直す 私は30代ですが、先取りしようと思い、読みました。 『○○代にしておきたい』シリーズでは、10代、20代、30代を読んできました。 『30代にしておきたい17のこと』で印象に残ったのは、 30代のうちに、「この分野で生きてい…

『30代にしておきたい17のこと』本田健(著)の感想【何をやりたいかを見極める】

何をやりたいかを見極める 私は30代です。 30代にしておきたいことが、自分は果たしてできてるだろうか。 そんな気持ちで読みました。 10代向けや20代向けのシリーズより、緊張感がありました。 できていない部分に、ため息をつくこともありました。悪い意味…

『20代にしておきたい17のこと』本田健(著)の感想【誘われたらやってみる】

誘われたらやってみる 私は30代です。 20代でしておきたいことが、30代になってもやれてないのがあると思い、本書を読みました。 後悔はあります。 後悔は言い過ぎかもしれませんが、こうしておけば良かったことはありました。 誰かから、「○○やってみない?…

『10代にしておきたい17のこと』本田健(著)の感想【自然にできることを伸ばす】

自然にできることを伸ばす 私は30代です。 本書は10代向けでしょう。 「10代のときに読めたら良かったのに」とは思いません。 仮に私が、10代のときに本書を読んだからといって、さほど変わったとは思いません。 それに、過去の自分が読めたら良かったと言う…

『31歳、夫婦2人、月13万円で、自分らしく暮らす。』なにおれ(著)の感想【何者とは何か】

何者とは何か 著者名である「なにおれ」は、ブログ名「きっと何者にもなれない俺たちのライフスタイル」の略称からきているそうです。 僕は、今でも何者にもなれていません。 え? 本一冊出してるのに? 何者の定義はされてないので、なにおれさんの言う何者…

Kindle Unlimitedキャンペーンで読んだ本【プライムデー3か月無料はおすすめ】

プライムデーの3か月無料はおすすめ Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)には、キャンペーンのときだけ加入します。 前回(2022年10月)は、「2か月99円」でしたが、 今回(2023年7月)は、「3か月無料」でした。 Kindle Unlimitedは、キャンペーン…

『やまゆり園事件』神奈川新聞取材班 (著) の感想【入所者を助けたのに感謝されなかった】

入所者を助けたのに感謝されなかった やまゆり園事件とは、 2016年7月、神奈川県相模原市の知的障害者施設で起きた、殺傷事件です。 45人を殺傷、うち19人が死亡しました。 犯人(植松)は、事件のあった障害者施設の、元職員でした。 障害者施設に入職した…

『相模原障害者殺傷事件』朝日新聞取材班(著)の感想【同意の上での安楽死は否定できない】

同意の上での安楽死は否定できない 相模原障害者殺傷事件とは、 2016年7月、神奈川県相模原市の障害者施設で起きた、殺傷事件です。 45人を殺傷、うち19人が死亡しました。 被告は事件のあった障害者施設の、元職員でした。 被告は死刑になりました。 検察は…

『マンガでわかる年収400万円からのライフシフト2』の感想【人生100年の生き方】

人生100年の生き方 本書は、「100年生きる時代、自分だけの物語を描こう」というものです。 紹介文に、 「ライフシフト」を、地方在住の平均的な40代日本人男性を主人公に据え、より身近なものとして解説する とあります。 主人公の収入は平均的ですが、スペ…

『ミニマリスト式超人生戦略術』なにおれ(著)の感想【何者にもなれない俺】

何者にもなれない俺 「なにおれ」という著者名が気になりました。 「きっと "なに" 者にもなれない "おれ" たち」の略、だそうです。 著者名からわかることは、 なにおれさんは、何者にもなれないと悟った おれ「たち」なので、何者にもなれないと悟った人は…

「夜と霧 新版」フランクル(著)の感想②【強制収容所に入れられたら】

強制収容所に入れられたら 感想①はこちらです。 ナチス強制収容所のような出来事は二度とないと信じたいです。 ただ万が一、強制収容所に入れられたら、どうしたらよいでしょうか。 本書を読んで、外面的、内面的に対処法があると考えました。 まず外面の対…

「夜と霧 新版」フランクル(著)の感想①【ナチス強制収容所での実体験】

ナチス強制収容所での実体験 本書を読んだのは、『東大から刑務所へ』を読んだからです。 感想はこちらです。 元大王製紙の会長である井川意高さんが、刑務所で唯一泣いたのが、『夜と霧』を読んだときだったそうです。 ナチスがやったこと、ユダヤ人が体験…

『熔ける 再び そして会社も失った』井川意高(著)の感想②【刑務所で一般教養を学び直す】

刑務所で一般教養を学び直す 感想①はこちらです。 本書では刑務所での生活も描かれています。 刑務所では自由時間はたっぷりある。工場での作業のあと、午後5時過ぎに夕食を終えたら、午後9時まで4時間近くも本を読める。土日は午前8時から午後9時まで、独房…