いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『混沌を泳ぐ PROGRESS STORY』中田敦彦(著)の感想【なぜ成功していくのか】

なぜ成功していくのか

オリエンタルラジオ中田さんの電子書籍です。

タイトルにある「PROGRESS」とは、中田さんのオンラインサロンの名前です。

当初、30人だったオンラインサロンのメンバーは、現在(2021年7月)、5000人を超えているそうです。

オンラインサロンの会費は月980円なので、

単純計算で、月980円×5000人=月490万円。すごいです。

オンラインサロンの登録者の伸びの一つに、YouTube大学の登録者数の伸びが関係しているでしょう。

YouTube登録者は、400万人を超えています

なぜ、中田さんは成功するのでしょうか

中田さんは、堀江貴文(ホリエモン)さんに、「成功することと失敗することの決め手は何ですか」と聞きます

堀江さんは言います。

しつこさだね。成功するやつはしつこい。中田くんも、しつこいよね。最初にカードゲームのプランを持って来て、アドバイスを聞いて、またアップデートして、ゴールまで持って行く。そのしつこさが無い人は、どれだけ良いアイデアがあっても成功しないし、アイデアがいまいちでもしつこさや図々しさがあれば成功する

確かに中田さんはしつこいです。

  • 武勇伝(漫才
  • しくじり先生(授業
  • PERFECT HUMAN(音楽
  • 幸福洗脳(アパレル
  • YouTube大学(授業

と、何度も新たなことに挑戦しています。しつこいです。

中田は、「前言撤回」を座右の銘としているように、変わることを是としている

前言撤回と聞くとマイナスなイメージですが、以下の言葉だとそんなイメージはありません。

実験を思いついたら実行し、うまくいけばそのまま進めて、うまくいかなければ直ぐに中止して、良いところだけを追求していく

では、「授業」はしくじり先生で一度やっていたのに、なぜYouTubeで再びやることになったのでしょうか

中田さんは、芸人の先輩であるカジサックさんから言われます

お前YouTubeやらへんの?プレゼンとかで、教育系YouTuber向いてると思うわ

中田さんは、テレビでプレゼンをやり切って、負けたと思っていたそうです。

なので、YouTubeにプレゼン動画を上げるのは気が進みませんでしたが、カジサックさんの言葉は引っかかっていたそうです。

中田さんは、自分の発信場所を求めていました。そして行き着いたのがYouTubeです。

「足元の石を拾って投げろ」自分にとっては何てことない、むしろゴミにさえ感じたものや、人から不要とされたようなものでも、武器になり得ることがある

中田さんが成功するのは、しつこさだけでなく、授業という自分の得意分野で力を発揮しているからだと思います。

YouTube大学を通して大きな影響力を持つようになり、「日本の教育のために良いことをしてほしい」というような要望も来るようになった。ただ、誰かのためじゃなく中田は自分だけのゲームをしたいと思っていた自分の欲望に正直になった上で進みたいのだ、と。

自分だけのゲーム。いい言葉だと思いました。

私も、何かのためではなく、ブログという自分だけのゲームを、しつこく続けていこうと思います。

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