いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『ハンチバック』市川沙央(著)の感想【ご指摘いただいた点について】(文學界新人賞、芥川賞受賞)

ご指摘いただいた点について 本書について、以前読書メーターで感想を書きました。一部抜粋します。 ラストのわかりにくさの原因は、主人公と同じ名前の女性が、女子大生で風俗で働いてるからだろう。病気で入院してる今までの話は何だったのかと。 この感想…

『読む心・書く心 文章の心理学入門』秋田喜代美(著)の感想【文豪の推敲の共通点】

文豪の推敲の共通点 文章をどう読んでいくかの参考になりました。 文章を読んでいくときに、事実と意見と主張の部分を見分けながら読むことが大切だといわれます。けれどもそれだけでなく、根拠となる事実や理由づけと主張との関係を考えてみることもとても…

『思考の整理学』外山滋比古(著)の感想【思考を整理するきっかけ】

思考を整理するきっかけ 東大京大でよく読まれている本です。 私は、東大出身でも京大出身でもありませんが、学生時代に大学の生協で購入しました。 購入から10年以上経って、再読しました。難しかったです。 思考の整理って、結局どうすればいいのでしょう…

『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因』西林克彦 (著)の感想【部分が読めていない】

部分が読めていない 文章を正しく読みたいです。 本書は、『14歳からの読解力教室:生きる力を身につける』犬塚美輪(著)で紹介されてました。 よりよく読もうとするさいに、私たち読み手にとって最大の障害になるのが、自分自身の「わかった」という状態です…

『増補版 大人のための国語ゼミ』野矢茂樹(著)の感想【国語力は愛】

国語力は愛 なぜ、大人のために国語が必要なのか。 そう思った人は、いるかもしれません。 私が本書を手に取ったのは、読解力や文章力をつけるためです。 読解力や文章力の向上は、社会人の私にも必要だと感じたからです。 本書には、差し込みの漫画がありま…

『“深読み”の技法:世界と自分に近づくための14章』小池陽慈(著)の感想【ノルマを捨てる】

ノルマを捨てる 深い読みがしたい。 深い読みでなくとも、ちゃんと読めるようになりたい。 そう思って手に取りました。 著者の小池さんは言います。 時にはその一文、いや、その一単語に徹底的にこだわり、それを”深く”読むために、途方もない時間をかける。…

『14歳からの文章術』小池陽慈(著)の感想②【文章のオリジナリティ】

文章のオリジナリティ 文章にオリジナリティが欲しい。 オリジナリティのある文章に憧れます。 例えば、村上春樹さんの『風の歌を聴け』にて。 完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね とか、 誰もが知っていることを小説…

『14歳からの文章術』小池陽慈(著)の感想【一生ものの「発信力」をつける】

一生ものの「発信力」をつける 本書のタイトルの頭に、一生ものの「発信力」とあります。 一生ものの「発信力」とは、何でしょうか。 私にとっては、 読んだ人に、書いた文章を最後まで読んでもらえる 読んだ人に、この人の文章をまた読みたいと思ってもらえ…

『14歳からの読解力教室:生きる力を身につける』犬塚美輪(著)の感想【たくさん読む以外の方法】

たくさん読む以外の方法 読解力をつけるにはどうすればいいのか。 そう思うきっかけがありまして…… 先日、とある小説で、私は読み間違いをしました。 「グループホーム入居」を「病院入院」と勘違いし、読んでいました。 物語上は、大した違いではありません…