やりたいこととやることの一致
元芸人で投資家の井村俊哉さんが薦めていたので読みました。
エネルギーに溢れた本でした。
著者の高橋さんは、
- カウボーイになりたいと、アメリカに行く
- 無一文からバーを始める
- 会社を創って自伝を出す
など、やりたいと思ったことを、すぐに行動に移しています。
高橋さんの冒険は、共通している流れを辿っています、
- 「これだぁー!サイコー!」と感動して、
- 「俺もああなりたい」と憧れて、
- 「じゃ、何から始めよう」と作戦を立て、
- 「とりあえずやっちまえ!」と実行し、
- 「ああダメだ」と失敗し、
- 「じゃ、これでいこう!」と作戦を変更し、
- 「なにくそー!」と成功するまでやり続ける。
シンプルなことですが、私はできていないと自覚しました。
「俺もああなりたい」と憧れて、「じゃ、何から始めよう」と考えはするのですが、大抵「どうせ無理だよな」と諦めてしまいます。
まれに、「とりあえずやっちまえ!」とやることもあるのですが、「ああダメだ」と失敗したらすぐに、「やっぱ無理だったか」と撤退してしまいます。
私にとって重要だったのは、失敗したときに「じゃこれでいこう!」と作戦を変更し、「なにくそー!」と成功するまでやり続けることでした。
成功するまでやり続ける過程で、どうせ自分には無理だという悲観的な考えを、取り払う必要があるでしょう。
高校を卒業する頃、高橋さんは焦っていました。
このまんま、すんなり生きていくとすると、たいしてドラマチックなこともないままに、大学→就職→結婚→マイホーム→子供の成長→中間管理職→不倫→離婚騒動→仲直り→早朝ゲートボールと、メロドラマ風に平凡な人生が展開していってしまいそうだ。
(中略)
希望に燃えて入社した会社でも、あっという間に組織にのまれ、やりたいことも出来ぬまま、やらなくちゃいけないことに追われ、
学生の頃の友達と久しぶりに会っても昔話しかできず、
「現実は甘くないね。俺達ももう若くないもんな」なんて苦笑する。
結婚が近いので、生活の安定を守るために嫌な職場を辞めることも出来ず、
毎日新しいこともなく、同じレールの上を行ったり来たり。
高橋さんからすれば、私は同じレールの上を行ったり来たりしている人間です。生活の安定を守るため、つまらないと思っても仕事を辞められない人間です。
一生働かなくていいお金があれば仕事を辞められるのに……と思うのですが、高橋さんは無一文からバーを始めています。無一文から会社を立ち上げています。
お金がなかった高橋さんは、知り合いに連絡してどうにかしてお金を集めます。ときにはキャッシングまでさせます。間違いなく友達を失うパターンです。
それでも高橋さんはやり切ります。プライドを捨てて知り合いに頼み込みます。
今を捨ててまでやる覚悟は、私にはないと気づきました。覚悟が足りない。もしくは今を捨ててまでやりたいことはないのかもしれません。
- 今の状態が良いとは思っていない
- 今の状態を本気で抜け出そうとしていない
という矛盾です。今の状態を抜け出せるように、今の状態を維持しつつチャレンジするしか私にはできないと思いました。
感想②はこちらです。