いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『お金の不安がなくなる資産形成1年生』小林亮平(著)の感想【三菱東京UFJ銀行を辞める決断】

三菱東京UFJ銀行を辞める決断

資産形成よりも、著者の経歴に目を奪われました。

小林さんは、1989年生まれで、三菱UFJ銀行を3年9か月で退職した元銀行員です

自由に生きていきたいという思いから独立の道を選びましたが、さっそく直面したのはお金の問題です。(中略)以前から興味があったブロガーとしての活動を始めましたが、収入が不安定なため、お金の悩みが付きまとうようになりました

退職してからブログを始め、YouTubeを始めたのでしょう。

つまり、ブログやYouTubeからの収益がない状態で、三菱UFJ銀行を退職したことになります

大手銀行とはいえ、4年弱の労働収入から得たお金だけで一生生きていくのは無理でしょうから、思い切った決断です。

銀行での仕事に少しずつ悩みを抱え始め、このままでいいのか、自分がやりたいことは何なのかを考えるようになりました。(中略)これからは自分の好きなことで、人の役に立つことを仕事にしていきたいと思い、不安で足が震えながらも退職の意図を会社に伝えました。

銀行の仕事は、小林さんの好きなことではなかったのでしょう。

自分の好きだけでなく、人の役に立つことでないと、仕事にはなりません。

何もない状態で仕事を辞めるのは、今の私にはできません。銀行を辞めても生きていける自信があって辞めたのか、気になります。

本書の内容は、『本当の自由を手に入れる お金の大学』と似ている部分がありますが、

  • つみたてNISA
  • iDeCo
  • ふるさと納税
  • 楽天経済圏

について、『お金の大学』より詳しいので、読む価値はあります(上記すべて行っている方は、読まなくても良いと思います)。

例えば、iDeCoについて、

iDeCoの掛金で所得控除が増えれば課税所得は減って、所得税と住民税の負担を減らせるという認識でOKです。仮に毎月の掛金が10,000円の場合、年間の掛金120,000円に所得税10%、住民税10%をそれぞれ掛けると、合計で年間24,000円もの節税になります

どのようなメリットがあるのか、具体的に書かれているのでわかりやすいです。

本書は、楽天経済圏(楽天銀行、楽天証券、楽天カード、楽天市場)を中心に書かれています。楽天からお金をもらっているのかと思うほど、楽天を推してます。

私は、楽天市場以外の、楽天銀行、楽天証券、楽天カードは使用しており、それらに満足しています。

繰り返しますが、資産形成1年生ですので、

  • つみたてNISA
  • iDeCo
  • ふるさと納税
  • 楽天経済圏

をやってる人なら、本書は不要です。

私は上記をやっていますが、小林さんの生き方を知ることができたので、読んで良かったです。

人生で本当にやりたいことって、きっと誰にでもあると思います

やりたいことはあるけどやれない。それは私の弱さです。

小林さんと同じで、私も26歳の頃、退職届を上司に出したことがあります。仕事がつまらなかったし、役にも立たなかったからです。

上司に考え直すよう言われ、結果的に退職を取り下げました。

小林さんは仕事を辞めましたが、私は辞められませんでした。辞めた先の未来が見えなかったからです。貧困になる気しかしませんでした。

小林さんは仕事を辞めたことを後悔していないでしょうが、私は仕事を辞めなかったことを後悔しているのかわかりません。

今も仕事を辞めることをできずにいます。

仕事に悩んでる方は、本書より先に、小林さんの以下の記事をどうぞ

bank-academy.com