いっちの1000字読書感想文

一応平成生まれ。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『田村のやさしく語る現代文』の感想【文章を論理的に読む勉強法】

文章を論理的に読む方法

本書は、大学受験向けの参考書です。

私は社会人ですが、文章の読解力を上げたいので、手に取りました。

これを読む前に、『船口のゼロから読み解く最強の現代文』を読みました。

感想はこちらです。

本書は、それより「やさしく」語られています。

例えば、論理的についての説明で、

<論理>とは、順番に考えていけばわかるような筋道のこと

(中略)

考えが順番にわかりやすくとおっているような状態を<論理的>

論理的に文章を読みたい人におすすめです。

田村のやさしく語る現代文―代々木ゼミ方式

田村のやさしく語る現代文―代々木ゼミ方式

  • 作者:田村 秀行
  • 発売日: 1996/10/01
  • メディア: 単行本
 

助詞・接続詞・指示語

論理を正しくするために、助詞・接続詞・指示語があると、田村さんは言います。

現代文で最も重要な言葉は「助詞・接続詞・指示語」である

助詞の例:「が・は・を・に・と・の・より・から・しか」

特に、「が」「も」「は」の使い分けが大事だそうです。

  1. 食べる
  2. 食べる
  3. 食べる

1~3で、「僕」以外が食べたがっていないのはどれか、という例題がありました。

  1. 僕「が」だけでは、僕以外が食べたがっていて「僕が食べる」と言っているのか、僕以外が食べたくなくて「僕が食べる」と言っているのか、わからない
  2. 「も」は、僕以外に食べたい人がいるのがわかる
  3. 「は」は、僕以外に食べたい人がいないから「僕は食べる」と言っているのがわかる

「も・は」は、直接書いていないことまでわかる助詞である

一文字で、書いていない状況までわかってしまうわけですね。

次に接続詞についてです。

  • 「だが、しかし」(逆接)
  • 「だから、したがって」(順接)
  • 「そして」(順番につながっているだけ)
  • 「つまり、つなわち」(前のことを言い換えて説明)
  • 「むしろ」(前の言い方を正しく言い直す)
  • 「ところで」(場面や話を変える)
  • 「また」(違う事柄を並べる)
  • 「または」(どちらかを選ぶ)

「逆接」が重要だと言います。

<逆接>の接続詞は、そのあとの内容が重要であることを示す

(中略)

<逆接>の接続詞の前の事柄は、その文章で重要性がない

指示語について。

「この・その・あの・どの」といった指示語はなじみがありますが、

指示語には「まとめ」の働きをするものがあると、田村さんは言います。

「こうして」「このように」には、<まとめ>の働きがある。

また、

「のだ・のである」は、後ろから前を<説明>する働きをもっている

本書では、「助詞・接続詞・指示語」を使って、論理的に読解しています。

言葉として書かれていることだけを考えるのが<論理的・客観的>になる方法である

ちなみに、問題文に掲載されている、古井由吉さんの『雪の下の蟹』が良かったので(雪国の田舎で火事を起こした人が、どういう仕打ちに合うかという話)、全文を読もうと思います。

雪の下の蟹・男たちの円居 (講談社文芸文庫)

雪の下の蟹・男たちの円居 (講談社文芸文庫)

  • 作者:古井 由吉
  • 発売日: 1988/01/26
  • メディア: 文庫
 
田村のやさしく語る現代文―代々木ゼミ方式

田村のやさしく語る現代文―代々木ゼミ方式

  • 作者:田村 秀行
  • 発売日: 1996/10/01
  • メディア: 単行本