いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

考え方

『子どものための哲学対話』永井均(著)の感想【人間は遊ぶために生きている】

人間は遊ぶために生きている 本書は、ヒト(読者)とネコ(著者)の対話形式です。 「何のために生きてるか」という疑問を持つヒトに、ネコは「遊ぶため」と答えます。 「遊ぶ」っていうのはね、自分のしたいことをして「楽しむ」ことさ。そのときやっている…

『老人と海』ヘミングウェイ(著)の感想【ぶちのめされても負けない】

ぶちのめされても負けない 読むまでの印象は、 老人が、海で大きな魚を釣り上げる奮闘記 辛いことでも、我慢し苦労すれば、良い結果が得られる でした。全く違いました。 老人は、命を懸けてカジキマグロを釣り上げ、釣り上げた後も命がけだったのです。 特…

『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』橋下徹(著)の感想【ビジョンを持つ方法】

ビジョンを持つ方法 ビジョン(大きな方針)を持つため、橋下さんが毎日行っていることがあります。 主要な新聞五紙などを読み、様々なニュースに対して、「自分はこう考える」という持論を頭の中で構築する作業をしています。(中略)単にニュースの知識を…

『はじめての沖縄』岸政彦(著)の感想【沖縄について考えることから考える】

沖縄について考えることから考える 「はじめての沖縄」というタイトルですが、初心者向けの沖縄旅行本ではありません。 この本は、沖縄の時事問題や歴史的事件についてわかりやすく解説した、「役に立つ」本ではない。むしろ、そんなことを考えて何になるの…

『新世界』西野亮廣(著)の感想【芸能界の外の世界】

芸能界の外に目を向ける 以下は、西野さんが「芸能界の外」に目を向けるまでです。 先輩の誘いを断り、漫才のネタを書き続ける 漫才コンテストで大賞受賞 20歳で「はねるのトびら」スタート 「はねるのトびら」が日本一視聴率を取る番組に成長 でも、先輩た…

『断片的なものの社会学』岸政彦(著)の感想【分析も解釈もできない出来事】

分析も解釈もできない出来事 著者の岸さんは社会学者で、 普段は、人々の語りを聞き取るスタイルで、調査しているそうです。 ただ、本書は違います。 社会学として、語りを分析することは、とても大切な仕事だ。しかし、本書では、私がどうしても分析も解釈…

『あなたを変える52の心理ルール』メンタリストDaiGo(著)の感想【変われないのは実践しないから】

変われないのは実践しないから 本を読んで成功する人としない人がいるのはどうしてか? と、DaiGoさんは問います。 答えは簡単です。 ほとんどの人が学んだことを実践しないからです。 実行に移さないと意味がないというのは、痛いほどよくわかります。 私も…

『手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』ミニマリストしぶ(著)の感想【好き以外を排除して一極集中】

「好き」以外を排除して一極集中 ミニマリストって、必要最低限の物だけで生活する人でしょ? そう思っていましたが、しぶさんの持ち物に驚かされました。 ドラム式洗濯乾燥機 口腔洗浄機 ダイソンのヘヤドライヤー 意外とお金をかけてると驚きましたが、 ミ…

『しょぼ婚のすすめ 恋人と結婚してはいけません!』えらいてんちょう(著)の感想【結婚に不安や迷いがある人に】

結婚に不安や迷いがある人に 結婚に迷う理由は何ですか? お金がないから 仕事をしていないから いい相手を探しているから それでも結婚しましょう、と著者のえらいてんちょうさんは言います。 なぜでしょうか。 結婚することで、 社会的ステータスが上がる…

『自由思考』中村文則(著)の感想【文学、社会、政治を考える】

文学、社会、政治を考える 2002年のデビューから2019年までに書いたものをまとめた、エッセイ集です。 3つの章に分かれています。 エッセイと文学論的なもの 社会問題や政治 エッセイと受賞関連の文 書き下ろしは、以下の3つです。 作家志望の方々に この国…

『年収90万円で東京ハッピーライフ』大原扁理(著)の感想【好きなことを優先するために】

好きなことを優先するために考える 週に2日だけ介護の仕事をして、他の日は散歩したり読書したり野草を摘んだり。 大原さんは、東京の多摩地区で、2万8000円のアパートに住んでいます。(その後、台湾に転居したそうです) みんなもわたしを見習って隠居しよ…

『後悔しない超選択術』メンタリストDaiGo(著)の感想【後悔しない選択のために】

正しい選択はない 新卒入社の3割が3年以内に退社 結婚した3組に1組が離婚 退社前提で入社する人は少ないでしょうし、離婚前提で結婚する人はいないでしょう。 このように慎重に選択したとしても、幸せになるとは限らないと、Daigoさんは言います。 未来に何…

『村上春樹 ロング・インタビュー 暗闇の中のランタンのように』の感想【小説を読む理由】

デビューから『騎士団長殺し』まで 村上春樹さんへのロングインタビューです。 デビュー作『風の歌を聴け』から作品を振り返りつつ、小説の持つ力について語ります。 『騎士団長殺し』の話がメインですが、読んでいなくても問題ありません。 作品の内容より…

『ウィズ・ザ・ビートルズ』村上春樹(著)の感想【教科書に載ってほしい】

教科書に載ってほしい 教科書に載ったら、国語の問いが変わるかもしれません。 国語の問いには、回答の正誤を論理的に判定できないものがあります。 例えば、以下のようなものです。 この文章に託されている、戦争についての作者の姿勢はどのようなものか 月…

『自分を操る超集中力』メンタリストDaiGo(著)の感想【集中力を高める方法】

集中力が続かない人は必読 時間はあったのに、仕事が終わらない 本を読む(作業する)はずが、スマホをいじっている こんな経験ありませんか? 私はしょっちゅうです。 特に、 ブログを書くこと 小説を書くこと は、家で集中できないのでカフェでやっていま…

『サブマリン』伊坂幸太郎(著)の感想【やられたらやり返すは悪か】

前作を読んでいなくても楽しめる Amazonの文庫ランキングで1位だったので手に取りました。 伊坂さんの小説『チルドレン』の続編です。 『チルドレン』の内容は忘れてしまいましたが、楽しく読めました。 以下に興味がある人におすすめです。 少年犯罪 復讐 …

『考える力をつける3つの道具』の感想【問題を先送りしない方法】

問題を先送りしない方法 楽したい。 私はいつもそう思っています。 何もしなくても十分なお金が入ってくれば、嫌な仕事なんてしたくありません。 自分が楽しいと思えることだけをやって生きていきたい。 しかし、楽してお金を稼ぐことなんてできない。だから…

『世にも美しい数学入門』藤原正彦/小川洋子(著)の感想【数学が苦手な人におすすめ】

数学が苦手な人におすすめ 数学ってなんで勉強しなければいけないんでしょう。 私は、高校の数学が全く分からず挫折しました。 そんな私でも楽しめた小川洋子さんの『博士の愛した数式』がきっかけで、本書を手に取りました。 感想はこちらです。 小川さんが…

『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』西野亮廣(著)の感想【やりたいことが見つからない人に】

やりたいことが見つからない人におすすめ やりたいことやればいいじゃん。 と言われても、やりたいことって何? となる人は多いのではないでしょうか。 私もその一人です。 「こういうことができればいいなあ」と思っても、「いや、無理でしょ」とすぐさま考…

『自分のアタマで考えよう』ちきりん(著)の感想【考え方を学びたい人に】

考え方を学びたい人におすすめ 自分の頭で考えろ! そう言われても、「何を」「どのように」考えればいいかわからないってこと、ありますよね。 本書は、考えるとは何か、考えるってどうすればいいのかを、具体例を挙げて説明しています。 考え方を学びたい…

『入門 考える技術・書く技術』山﨑康司(著)の感想【論理的な考え方、書き方のために】

人にうまく伝えたいと思う人におすすめ 人に何か伝えるのは得意ですか? 私は苦手です。要因は2つあります。 人前では緊張するので、言いたいことをうまく話せない あれもこれも盛り込んでしまうので、要点が掴めない 本書は、 論理的な考え方や書き方を身…