いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

アニメ『とらドラ!』の感想【16話「踏みだす一歩」に痺れた】

16話「踏みだす一歩」

2008年放送のアニメです。全25話。

絵に少し時代を感じるかもしれませんが、物語に古さは感じません。

昔見たことあるような気がしましたが、内容は覚えていませんでした。

タイトルの

  • とら:タイガー=大河(女子)
  • ドラ:ドラゴン=竜児

は、メインの2人を表してます。

大河は女子高生、竜児は男子高生です

大河も竜児も、片思いの相手がいます。

大河の片思いの相手は、竜児の親友(北村)でした

北村は副生徒会長で、次期生徒会長と、期待されてます

北村は、現生徒会長の女子に思いを寄せていました

大河は失恋してるわけです。

進展するのが、16話「踏みだす一歩」。

次期生徒会長の選挙演説会で、北村は生徒会長に告白します

しかし、生徒会長は、選挙演説で告白する北村に返事をしません。

面白いだろうあんな面白い奴が会長になったら、きっとこの学校はもっと面白くなるぞ

と、北村への返事をそらします。

選挙演説が終わった後、竜児は、北村へ返事をしない生徒会長に、

逃げるのかよ

と言います。

生徒会長は、

馬鹿正直に直進しかできない奴は、不器用と言うんだ

と、竜児に取り合いません。

教室に戻った生徒会長へ、殴り込みする人間がいます。大河です。

北村に失恋した大河が、木刀を持って殴り込みます。

大河と生徒会長の木刀での一騎打ち

本作はジャンルでいうと、ラブコメものに該当すると思います。

ラブコメものに、物理的なバトル要素が入るのが壮絶でした。

木刀から殴り合いへ発展します。

大河は生徒会長に言います。

あんたはただの臆病もんだ傷つくのも傷つけるのも、あんたは怖いんだその臆病さが、卑怯さが、北村君を傷つけたんだ

生徒会長が言い返します。

好きなんて言ったら、あの馬鹿は私に付いてこようとするじゃねえか私がそうしてほしいってわかったら、私のためにそうするだろうがいろんなもんを犠牲にして

生徒会長は留学する予定になってました。

生徒会長が好きだと返事したら、北村が留学に付いて来ると、会長は心配したのでしょうか。

北村が留学に付いていったら、北村の人生は壊れてしまうのでしょうか。

私は、会長を卑怯だと思ってしまいました。

会長が北村のことを好きなようには、見えなかったからです。

大河は言います。

北村君の気持ちを受け入れないなら、お前なんか嫌いだと言ってみろ

その気持ちはわかります。

ただ、会長は北村を嫌いではないと思います。

  • 嫌いではないけど、留学に付いてこられるほどではない
  • 自分のせいで人生を壊してほしくないと思ってる

やはり卑怯者だと思ってしまいます。

嫌いとは言わないまでも、好きではないときっぱり言ってあげるのが、会長のやさしさだと思いました。

大河と生徒会長との言い合いを、北村は聞いてました。

北村は、

好きになれて、恋をして、本当に良かったありがとうございました

と涙を流しながら言います。満足気に見えます。

会長は呆然としてます。

大河は膝から崩れ落ちます。

大河が一番傷ついてるように見えました。