16話「踏みだす一歩」
2008年放送のアニメです。全25話。
絵に少し時代を感じるかもしれませんが、物語に古さは感じません。
昔見たことあるような気がしましたが、内容は覚えていませんでした。
タイトルの
- とら:タイガー=大河(女子)
- ドラ:ドラゴン=竜児
は、メインの2人を表してます。
大河は女子高生、竜児は男子高生です。
大河も竜児も、片思いの相手がいます。
大河の片思いの相手は、竜児の親友(北村)でした。
北村は副生徒会長で、次期生徒会長と、期待されてます。
北村は、現生徒会長の女子に思いを寄せていました。
大河は失恋してるわけです。
進展するのが、16話「踏みだす一歩」。
次期生徒会長の選挙演説会で、北村は生徒会長に告白します。
しかし、生徒会長は、選挙演説で告白する北村に返事をしません。
面白いだろう。あんな面白い奴が会長になったら、きっとこの学校はもっと面白くなるぞ
と、北村への返事をそらします。
選挙演説が終わった後、竜児は、北村へ返事をしない生徒会長に、
逃げるのかよ
と言います。
生徒会長は、
馬鹿正直に直進しかできない奴は、不器用と言うんだ
と、竜児に取り合いません。
教室に戻った生徒会長へ、殴り込みする人間がいます。大河です。
北村に失恋した大河が、木刀を持って殴り込みます。
大河と生徒会長の木刀での一騎打ち。
本作はジャンルでいうと、ラブコメものに該当すると思います。
ラブコメものに、物理的なバトル要素が入るのが壮絶でした。
木刀から殴り合いへ発展します。
大河は生徒会長に言います。
あんたはただの臆病もんだ。傷つくのも傷つけるのも、あんたは怖いんだ。その臆病さが、卑怯さが、北村君を傷つけたんだ。
生徒会長が言い返します。
好きなんて言ったら、あの馬鹿は私に付いてこようとするじゃねえか。私がそうしてほしいってわかったら、私のためにそうするだろうが。いろんなもんを犠牲にして。
生徒会長は留学する予定になってました。
生徒会長が好きだと返事したら、北村が留学に付いて来ると、会長は心配したのでしょうか。
北村が留学に付いていったら、北村の人生は壊れてしまうのでしょうか。
私は、会長を卑怯だと思ってしまいました。
会長が北村のことを好きなようには、見えなかったからです。
大河は言います。
北村君の気持ちを受け入れないなら、お前なんか嫌いだと言ってみろ
その気持ちはわかります。
ただ、会長は北村を嫌いではないと思います。
- 嫌いではないけど、留学に付いてこられるほどではない
- 自分のせいで人生を壊してほしくないと思ってる
やはり卑怯者だと思ってしまいます。
嫌いとは言わないまでも、好きではないときっぱり言ってあげるのが、会長のやさしさだと思いました。
大河と生徒会長との言い合いを、北村は聞いてました。
北村は、
好きになれて、恋をして、本当に良かった。ありがとうございました。
と涙を流しながら言います。満足気に見えます。
会長は呆然としてます。
大河は膝から崩れ落ちます。
大河が一番傷ついてるように見えました。