いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

「ナインティナインのオールナイトニッポン(ゲスト:ニューヨーク、鬼越トマホーク)」の感想【『遺書』に言及】

『遺書』に言及

ナインティナインの矢部さんが、松本人志さんの著書に言及します

話の流れは、鬼越トマホーク坂井さんが、

ナイナイさんが苦手なダウンタウンさん

と言ったことに対し、

岡村さんは、

苦手じゃない、きっちり楽屋に挨拶行けるぐらいにまでは

と言います。

矢部さんは、

そういう意味では俺らちょっと免疫はあんのよ。だって大昔、松本さんの『遺書』にな、「ナインティナインはダウンタウンのカスみたいなもんや」って

と返します。

ニューヨークの屋敷さんは、

すげえな、矢部さんの口からきけたなあ

と感慨深く言います。

私も、屋敷さんの意見に同感です。

なぜかというと、松本さんの著書『松本』(1995年発売)では、

いまの若い人みてたら、ダウンタウンの細胞の一部を培養したようなヤツらばっかり。ナインティナインなんて、ダウンタウンのチンカスみたいじゃないですか。悲しいですよね。

名指しで批判されているからです。

私は出版された当時に『松本』を読んだわけではないので、その時のナイナイの二人が松本さんの著書に対して、どのように反応されたのかはわかりません。

ですが、芸歴6年目の若手であるナイナイの二人が、発言力のある松本さんに名指して批判されたことは、ショックだったと想像できます。

矢部さんが20年以上も前の出来事を、今回引き合いに出していることからも推察できます

松本さんからの批判に比べたら、鬼越トマホークからの悪口なんて大したことない、と言いたかったのでしょう。

逆に言えば、松本さんからの批判は相当つらかったと読み取れます。

ちなみに岡村さんは、今回松本さんの著書に言及しませんでした。思うところはあるはずです。

若手なのに、そこまで関係性もなく、発言力のある大先輩から名指しで批判されたショックは、想像を絶します。

私にとって、子供時代(2000年代)のスターは、ダウンタウンではなく、ナインティナインでした。

めちゃイケを毎週見ていたし、ラジオも聞いていました。岡村さんのオファーシリーズが好きで、リアルタイムで見られなかった過去の動画を、ネットで探して見ていました(特に好きなシリーズは、一般人の結婚披露宴の司会をする回と、ライオンキングに出演する回です)。

2010年代になり、ダウンタウンとナインティナインが共演するとなったとき、松本さんの著書の話は出ませんでした。二組が共演するなら話題に上がりそうなのに、上がらなかったことから、松本さんの著書の話はタブ―なのだと感じました。

ですが今回、矢部さんの口から松本さんの話が出ました。

私は屋敷さん同様、「すげえな」と思ったのと同時に、

矢部さんは松本さんから受けた批判を乗り越えているのだと感じました

乗り越えたからこそ、批判された側なのに、話題にできるのだと。

一方、沈黙を守った岡村さんは、掘り起こしたくない忘れたい過去なのではないかと、邪推してしまいました

それにしても、話のきっかけを作った鬼越トマホークはすごいです。