いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『短篇小説講義 増補版』筒井康隆(著)の感想【短編小説の書き方】

短編小説の書き方 小説を書くには、「とにかく読み」「とにかく書く」ことが重要と聞いたことがあります。 著者の筒井さんは、 小説は、何を、どのように書いてもよい自由な文学形式である と言います。 だからこそ、本書を読んで、「とにかく読み」「とにか…

『おやすみプンプン』浅野いにお(著)の感想【魔力的なヒロインの恐ろしさ】

魔力的なヒロインの恐ろしさ 読後感は良くありません。 かといって、読まなければ良かったとは思っていません。 なぜ、読後感が良くないかというと、 ヒロイン(以下、田中愛子)に、最後まで嫌悪感があったこと 田中愛子を忘れられない主人公(以下、プンプ…

『鬼滅の刃』23巻(漫画最終巻) の感想【自分だけの幸せを見つける】

自分だけの幸せを見つける 最終巻を読んだ直後は、主人公たちの戦いが終わった後の、現代の話は不要に感じました。 確かに、戦いで生き残った者、死んだ者のその後を描くことで、昔と今の繋がりを意識することはできます。 ですが私は、昔と今の繋がりなど、…

『文は一行目から書かなくていい』藤原智美(著)の感想【書けないときの対処法】

書けないときの対処法 著者の藤原さんは、「文は一行目から書かなくていい」と言います。 なぜでしょう。 理由は2つあるようです。まず思考の整理について。 人間の思考というのは断片的です。もちろんそれを文章にして伝えるためには一定の秩序を与えること…

映画「名探偵ピカチュウ」の感想【ポケモン愛に溢れたエンドロール】

ポケモン愛に溢れたエンドロール 子どもの頃から慣れ親しんだ「ポケモン」の実写化です。 映画の予告でピカチュウが人間の言葉を話していて、観ることはないと思っていました。 アニメ「ポケットモンスター」で、ピカチュウは人間の言葉を話しません。 です…