いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『書きあぐねている人のための小説入門』保坂和志(著)の感想②【感傷的な小説は害悪か】

感傷的な小説は害悪か 感想①はこちらです。 感傷的な作品について、保坂さんはネガティブにとらえています。 感傷的な文章やストーリーで書かれた小説は、ひたすら深刻なことばかりが書き連ねられている手記と同じようにベストセラーになることが多いけれど…

『プレーンソング』保坂和志(著)の感想【純文学というより素文学】

純文学というより素文学 保坂さんの『書きあぐねている人のための小説入門』が面白く、『プレーンソング』が多く引用されていたので、手に取りました。 ストーリー展開よりも、日常のありのままを描写しているような作風です。 エンタメとは対極です。 エン…

『書きあぐねている人のための小説入門』保坂和志(著)の感想①【小説を書くこととは】

小説を書くこととは タイトルに小説入門とありますが、簡単な内容ではありません。 冒頭、保坂さんは、 ここに書いてあることを全部マスターして、及第点を取ろうと思うような律儀な人は小説家にはなれない と、釘を刺します。 小説の書き方を学ぶノウハウ本…

『風力発電所』高橋弘希(著)の感想【イメージと現実のギャップ】

イメージと現実のギャップ 作家である主人公が、地元青森での会食に参加します。 編集者に誘われるまま出席した、学校長や大学教授、市議などとの会合です。 主人公は、「無料で会食料理が食えるなら」というモチベーションで参加します。 青森県はどこも財…

書評ブログ(読書感想文)で月6000PVまでにやった2つのこと【読みやすい文章と定期的な更新】

読みやすい文章と定期的な更新 1か月に3000PV(閲覧数)を超えたのが、2020年4月でした。 それから9か月経ち、2021年1月のPVが6000を超えました。 ありがとうごさいます。 ブログ開設時の閲覧数の目標は、一日100PVでした。 一日100PVを達成したとき、次に目…