犬の写真と偉人の教え
『夢をかなえるゾウ』シリーズが良かったので、手に取りました。
どちらの本も、偉人の教えから現代につながる学びを習得し、人生を豊かにするものです。
ただ、学び方が違います。
- 『夢をかなえるゾウ』:ストーリーから教訓を学ぶ
- 『人生はワンチャンス!』:偉人の実体験から教訓を学ぶ
『夢をかなえるゾウ』は、ストーリーの中に偉人の教訓が散りばめられていて、『人生はワンチャンス!』は、偉人のエピソードから現代に通じる教訓がまとめられています。
例えば、
黒澤明さんは、画家を目指していましたが、
- 美大に落ちた
- 画家として生計を立てるのは困難
- 画家としての才能に疑問
- 兄の自殺
などを機に、映画会社の中途採用を受けることにしました。
そして世界的な映画監督になったのです。
そこから得られる教訓が以下のとおりです。
違う世界をのぞきにいこう
(中略)
やりたいことに行き詰ったときは違う世界をのぞいてみましょう。自分の中の新しい才能に出会えるかもしれません。
- 黒澤明監督も挫折したことがあった
- 方向転換は悪いことではない
と、教えてくれます。
また、名言に合わせて犬の写真があることで、気構えることなく読めます。
タイトルの「65の方法」は、7つのカテゴリーに分けられます。
- スタート
- 仕事
- ロック
- リフレッシュ
- 挑戦
- コミュニケーション
- 幸せ
ゆるくさくっと、偉人のエピソードや名言からエッセンスを学びたい人におすすめです。
笑顔はすべての人に与えられた魅力
能力が同じ人が二人いて、そのうち一人を選ぶことになったら、どうやって決めるのでしょう。
人類初の有人宇宙飛行の乗員選考のエピソードです。
- ロケットの乗員最終候補に、ガガーリンとチトフが選ばれた
- ガガーリンは、チトフより体重が2キロ重かったので、選考スタッフはチトフを選ぼうとした
それに対して、責任者である博士の発言です。
「だったら荷物を2キロ下ろせ。最初の乗員はガガーリンだ」(中略)「ガガーリンは笑顔がとてもいい」。博士は、「素晴らしい笑顔はいつも心が安定している証拠」だと考えたのです。
笑顔を絶やさない人は落ち着いて見えるし、トラブルがあっても冷静に対処するでしょう。
笑顔のいい人が選ばれるのとしたら、笑顔がないだけで損をしてしまいます。
笑顔は一ドルの元手もいらないが、百万ドルの価値を生み出す。[デール・カーネギー]
就職活動を思い出しました。
新卒の大学生にそこまで違いがないなら、笑顔のあった方が好印象ですもんね。
『夢をかなえるゾウ』の感想はこちらです。
『夢をかなえるゾウ2』の感想はこちらです。
『夢をかなえるゾウ3』の感想はこちらです。