いっちの1000字読書感想文

平成生まれの社会人。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『人生はワンチャンス! 「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法』水野敬也(著)の感想【犬の写真と偉人の教え】

犬の写真と偉人の教え

 『夢をかなえるゾウ』シリーズが良かったので、手に取りました。

 どちらの本も、偉人の教えから現代につながる学びを習得し、人生を豊かにするものです。

 ただ、学び方が違います。

  • 『夢をかなえるゾウ』:ストーリーから教訓を学ぶ
  • 『人生はワンチャンス!』:偉人の実体験から教訓を学ぶ

 『夢をかなえるゾウ』は、ストーリーの中に偉人の教訓が散りばめられていて、『人生はワンチャンス!』は、偉人のエピソードから現代に通じる教訓がまとめられています。

 例えば、

 黒澤明さんは、画家を目指していましたが、

  • 美大に落ちた
  • 画家として生計を立てるのは困難
  • 画家としての才能に疑問
  • 兄の自殺

 などを機に、映画会社の中途採用を受けることにしました。

 そして世界的な映画監督になったのです。

 そこから得られる教訓が以下のとおりです。

違う世界をのぞきにいこう

(中略)

やりたいことに行き詰ったときは違う世界をのぞいてみましょう。自分の中の新しい才能に出会えるかもしれません。 

  • 黒澤明監督も挫折したことがあった
  • 方向転換は悪いことではない

 と、教えてくれます。 

 また、名言に合わせて犬の写真があることで、気構えることなく読めます

 タイトルの「65の方法」は、7つのカテゴリーに分けられます。

  1. スタート
  2. 仕事
  3. ロック
  4. リフレッシュ
  5. 挑戦
  6. コミュニケーション
  7. 幸せ

 ゆるくさくっと、偉人のエピソードや名言からエッセンスを学びたい人におすすめです。

人生はワンチャンス!   ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

 

笑顔はすべての人に与えられた魅力

 能力が同じ人が二人いて、そのうち一人を選ぶことになったら、どうやって決めるのでしょう。

 人類初の有人宇宙飛行の乗員選考のエピソードです。

  1. ロケットの乗員最終候補に、ガガーリンとチトフが選ばれた
  2. ガガーリンは、チトフより体重が2キロ重かったので、選考スタッフはチトフを選ぼうとした

 それに対して、責任者である博士の発言です。

だったら荷物を2キロ下ろせ。最初の乗員はガガーリンだ」(中略)「ガガーリンは笑顔がとてもいい」。博士は、「素晴らしい笑顔はいつも心が安定している証拠」だと考えたのです。 

 笑顔を絶やさない人は落ち着いて見えるし、トラブルがあっても冷静に対処するでしょう。

 笑顔のいい人が選ばれるのとしたら、笑顔がないだけで損をしてしまいます。

笑顔は一ドルの元手もいらないが、百万ドルの価値を生み出す。[デール・カーネギー]

 就職活動を思い出しました。

 新卒の大学生にそこまで違いがないなら、笑顔のあった方が好印象ですもんね。 

人生はワンチャンス!   ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

 

 『夢をかなえるゾウ』の感想はこちらです。

 『夢をかなえるゾウ2』の感想はこちらです。

  『夢をかなえるゾウ3』の感想はこちらです。