いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『大合格 参考書じゃなくオレに聞け!』中田敦彦(著)の感想【受験勉強を始める前に】

生きざまが面白い ラジオ番組「中田敦彦のオールナイトニッポン」で、「幸福洗脳」と書かれた怪しげなTシャツを1万円で売るという無謀な挑戦を知り、中田さんに興味を持ちました。 それで手に取った『天才の証明』という本で、彼の発する言葉は力強く、引き…

『天才はあきらめた』山里亮太(著)の感想【努力することに疲れた人に】

ぼくが一番潰したい男のこと オードリー若林さんが書いた解説のタイトルです。 言葉の響きに惹かれました。 オードリーと南海キャンディーズは似ていると思います。 春日さん、しずちゃんという個性的で愛されるキャラクターに、若林さん、山里さんという陰…

『ナナメの夕暮れ』若林正恭(著)の感想【斜に構えるのを卒業】

斜に構えるのを卒業 若林さんは以下のことに悩んでいました。 なぜクラスで自分だけが注射を怖くて打てないのか なぜ制服の第一ボタンをしめなければならないのか なぜ失恋を6年も引きずってしまうのか なぜ飲み会がこんなにも苦痛なのか なぜ異性に話しか…

『蛇にピアス』金原ひとみ(著)の感想【生きるのがしんどい人に】(芥川賞受賞)

デビュー作で芥川賞 『蛇にピアス』は、綿矢りさ『蹴りたい背中』とダブルで芥川賞を受賞しました。 綿矢さんは2作目であったのに対し、金原ひとみさんはデビュー作での受賞です。 解説の村上龍さんの『限りなく透明に近いブルー』もデビュー作で芥川賞を受…

『インストール』綿矢りさ(著)の感想【音楽のように流れる文章を読みたい人に】(文藝賞受賞)

17歳で文藝賞受賞 綿矢りささんは、本書『インストール』で文藝賞(純文学系の新人賞の1つ)を受賞しました。 彼女が世に生み出した最初の作品です。 デビュー作というのは、作家の象徴だと思います。 1500から2000くらいの応募の中から選ばれる…