いっちの1000字読書感想文

平成生まれの30代。小説やビジネス書中心に感想を書いてます。

『二人組み』鴻池留衣(著)の感想【教えを口実に胸を揉む】(新潮新人賞受賞)

教えを口実に胸を揉む 主人公は中学3年生で秀才です。 ただ授業態度が悪いので、テストの点数は良くても、通知表は2や3ばかりです。 ある日、主人公は、身体測定で廊下に並ぶ女子生徒たちの前を通ります。 下着を取っているため、胸の形をジャージで隠す生徒…

ドラマ『サ道』の感想【サウナ、水風呂、休憩でととのう】

サウナ、水風呂、休憩でととのう サウナに入り方があるとは、知りませんでした。 サウナで体を温める 水風呂で体を冷やす 水風呂を出て、脱力する このローテーションで、「ととのう」感覚を味わえるそうです。 「ととのう」とは、サウナの熱さと水風呂の冷…

『はじめての沖縄』岸政彦(著)の感想【沖縄について考えることから考える】

沖縄について考えることから考える 「はじめての沖縄」というタイトルですが、初心者向けの沖縄旅行本ではありません。 この本は、沖縄の時事問題や歴史的事件についてわかりやすく解説した、「役に立つ」本ではない。むしろ、そんなことを考えて何になるの…

『新世界』西野亮廣(著)の感想【芸能界の外の世界】

芸能界の外に目を向ける 以下は、西野さんが「芸能界の外」に目を向けるまでです。 先輩の誘いを断り、漫才のネタを書き続ける 漫才コンテストで大賞受賞 20歳で「はねるのトびら」スタート 「はねるのトびら」が日本一視聴率を取る番組に成長 でも、先輩た…

『読書という荒野』見城徹(著)の感想【本は現実を戦うための武器】

本は現実と戦うための武器 本は「現実と戦うための武器」だと、著者の見城さんは言います。 本とは単なる情報の羅列ではない。自分の弱さを思い知らされ、同時に自分を鼓舞する、現実を戦うための武器なのだ。 「現実と戦う武器」と聞くと、 わからないこと…