概要
鈴木良雄さんの漫画を原作にしたドラマ、全12話。
会社が倒産し、地元に戻った男が、知り合いのつてでデリヘル(フルーツ宅配便)の店長になり、そこで働く女性との交流を描く話。
主要人物
- サキタ:フルーツ宅配便の店長。東京の会社が倒産したため実家に戻った。普通の青年。
- ミズジ:フルーツ宅配便の経営者。サキタを誘った。
- えみ:サキタと同級生。母親の借金を返すため、フルーツ宅配便とは別のデリヘルに勤める。
- おだちん:サキタと同級生。サラリーマンをしている。
同級生に自分の仕事を言えない
地元に帰ったサキタは、同級生のえみとおだちんと、久しぶりに居酒屋で飲みますが、自分の仕事のこと(デリヘル店長)を言えません。
仲が良かった同級生なのに、隠しました。
同様に、えみも自分の仕事を言えませんでした。
なぜでしょうか。
自分の仕事を隠すのは、そこに誇りがなく、うしろめたさがあるからだと思います。
デリヘルで働くことは、本来自分がやるべきことではない。ここで働いてる人と自分は違う。だけどお金を稼ぐためには仕方がない。
やるべきではない仕事をやっている仮の姿だから言えないのです。
やるからにはできる限りやる
サキタは、毎話トラブルに巻き込まれます。
こんな仕事したくないと思っているサキタですが、問題を解決するために、真摯に向き合います。
例えば、別の店で働くえみが、その店から法外な借金を背負わられているとわかったとき、その店をやめて自分の店に来るよう尽力します。
他の店から引き抜く行為は絶対にやってはいけないことです。
それなのに、サキタはどうして自ら危険をおかすのでしょうか。
その女性に好意を寄せていたこともあるでしょうが、一番は、自分ができることは精一杯やるという意識だと思います。
その意識があれば、どこの会社で働いても上位になれるような気がします。
今の自分を認められない人におすすめ
仕事は何をされているんですか? に答えられないのは、世間的に良いとはされていない仕事、本来自分がやるべきことではない仕事という意識からきています。
だからといって、
- その仕事はつまらないものでしょうか。
- 隠さなければならないことなのでしょうか。
- 世間的に良いとか悪いって誰が決めているんでしょうか。
お金をもらうということは、お金を払っている人がいます。
つまり、必要とされているのです。
周りがどうこうではなく、自分の考えに向き合えばいいのだと思います。
職業に貴賤はありません。
今の自分を認められない人におすすめです。